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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第1章 うろうろ迷子と運命の出会い?

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第041話 バレちゃった?


 4人に慰められている内に落ち着いた。――と言うか慰められてる状況に更に恥ずかしくなって何とか平静を装った。

『大丈夫なのじゃ。調整を続ければ身体も魔法もまだまだ良くなるのじゃ。安心するのじゃ』

「それにしてもリリスちゃん結構戦えたのね。ソロだから危険は犯さないように戦いは避けて通るタイプだと思ってたのに」

「――避けれる危険は避ける。なの」

「まあ堅実よねえ。多分リリスちゃんランク3くらいの力はあるわよ?」

「本当ですか?」

 コレットが色めき立って聞き返した。コレット達からすればランク3から一人前と言われてるのに、ミリアーナがランク3の標準としたら強過ぎて絶望してしまいそうになるからだろう。

「本当よ、まあランク3でもピンキリだけどね。リリスちゃんは成り立てよりは強いかなって感じかな?」

「じゃあリリスちゃんと同じくらい強くなったら一人前の強さになったって事になるのね」

「頑張ろうね」

「うん」

 3人がはしゃいでるのを冷めた目で見る。超えられそうな目標で良かったね?

『器が小さいのう』

 はいはい、背も小さいし器も小さい、何もかも小さいですよ。

『子供相手に拗ねるでないわ恥ずかしい奴め』

 ぐはぁっ!


「そろそろ休憩を終えて続けましょっか」

「「「はい」」」

「ほらリリスちゃんもヤルわよ」

「……んっ」

 その後皆んなと入れ替わり打ち合ってミリアーナ以外には何とか意地で勝ちを拾っていった。

「あー疲れたぁー! もぉうキッツい!」

「身体痛いよぉー」

「もう、……死ぬ」

 もう昼過ぎか、朝イチから始めたから5・6時間、小休止を入れたとは言っても随分やったな。最後はコレット達の連携の練習の為にミリアーナと組んで3対2で戦った。

「あっ、此処にいたんですか。良かった」

 皆んなで一息ついてたらカリンが来た。何か用かな?

「えーっと、話しがあるので皆んな下に来てくれますか?」

 何か言い辛そうしてて嫌な予感がする。3階のギルド長室に連れられるとギルド長と副ギルド長が揃ってた。って言うかギルド長の機嫌が悪そう、……怖ぁ。

 あっ、サージェスもいるな。……何かまたやつれてないかアイツ? 副ギルド長も疲れてそうだし。ってアレ? ギルド長、俺を見て驚いてる? みたいだ。

「皆んな来たわね。それじゃレーナ、説明して頂戴」

「はい。……アイリスさんの情報が一部神聖教会に渡りました」

「えっ、どう言う事よ!」

 おおう、衝撃だけどミリアーナの反応が早過ぎて気持ちが追い付かない。

「現在知られているのは聖女と呼ばれる桃色髪と目の美少女がアイリスと言う名で傭兵ギルドに所属しているらしいと言う事ですね」

 んん〜、つまり今の金髪のリリスとは結び付いて無いって事か。なら想定内かな、初めからそのつもりで変装したんだし。


「単なる噂だって突っぱねてるけど傭兵は数が少ないから教会の目が付きやすいのは避けられないわ。更に問題なのはその情報を故意に流した奴がいる事なのよ」

 誰だ? 冒険者じゃないのか? いや、奴等は俺が傭兵って事は知らないか。って事は傭兵か、言いそうなのはエリックの仲間のリズ達とか……かな? 傭兵でも俺と聖女? の関係を知ってるのは極一部だしな。

「聖女に関しては関わった傭兵には箝口令を敷いていたんですけどね。一応調べはついたわ」

「何処の何奴よ! 八つ裂きにしてやるわ!!」

「……ふう、――犯人はマットよ」

「はあっ!? 何でアイツが?」

「「「「……誰?」」」」

 ミリアーナが驚いてるけど知り合いか?

「リリスちゃんは知ってる筈よ。ミリアーナの元チームメンバーでスタンピードの時に、補給基地を設営するのに同行してたんだから」

 ああー……、タチアナに俺が構われて嫉妬して絡んで来た奴か。居た居たそんな奴。

「取り敢えず罰則としてランクを1に落として、まあ使って無いけど寮の使用禁止、罰金として300万イェンにしておいたわ。その内2割引いて240万イェンをリリスちゃんに渡しておくわね」

 おお、また大金が……。これなら後数年続けたら引退しても良いかも。精霊剣、――リリィはレイクにでも渡せば良いし。

『ううむ、何とも言い辛いのじゃ』

「240万イェン……、凄い」

 コレットが呆然と呟いた。まあ一般人の年収150万イェンくらいだしな。でもスタンピードでもっと貰ってるんだよね。

「神聖教会に捕まったら死ぬまで奴隷同然の扱いよ? マットの支払い能力を考えてこの値段になってるけど低いくらいよ」

「………………〜〜殺す」

「ひっ!」

「気持ちは分かるけど止めなさい。まあいずれバレると思っていたし、想定の範囲内よ。今のリリスちゃんに繋がるモノじゃないからこのくらいの罰則になっちゃうわね」

 ギルド長は流してるけどミリアーナの怒りが収まらないようだ。ちょっと怖い。元々チームの男達とはソリが合わなそうだったしな。


「あれ? あいつリリスちゃんの事オトコの娘って知ってた筈よね? 何で女って事に?」

『言葉のニュアンスがおかしい気がするのじゃ』

「かなりの美少女と噂の聖女が男だって言って、誰が信じるかしら?」

「「「「誰も信じない」わね」」」

『確かに信憑性が無いのじゃ』うむうむ

 ……どう言う意味だよ。

「さて、彼への罰則に関してはここまでにしましょう。次はこれからの対策についての話しをしましょうね」

「ちょっと待ってっ! 私は納得して無いわよ!?」

「ミリアーナ、彼に対してもし法を犯すような事をするならギルドは庇わないわよ? そうしたらリリスちゃんとは離れ離れになるわね」

「んぎっ、ぐぐぐ!」

 いきなり抱き付くな。身体を擦り付けるな、匂いを嗅ぐな、力が強いぞ。って言うか痛い痛い、逃げられない!?

「スンスン、スンスン、ペロリ「うひゃ!」――ふう、……仕方ないわね。それで?」

「この町に居たらいずれバレるわ。元々拠点を変える事を勧める予定だったけど、リリスちゃんどうかしら? それとも本当はこの町に未練があったりする?」

「ええっ? リリスちゃんどっか行っちゃうの!?」

「あ痛だだだだ!」

「あっ、ごめんリリスちゃん」

 怪力で締め付けるなよ馬鹿力め。拠点を変える……か。まあずっとソロでやって来たし。特に人付き合いを避けて来たから親しいと言えるのはエリックくらいだからな。


「特に……無い、……かな」コテリ

「「ええーーっ!」」

「酷いリリスちゃん!」「あんなに仲良くなったのに……」「……無情」

 いや仲良くなったとは思うけど、せいぜい出会って10日程度の付き合いじゃないか?

「そう、なら私はまだ此処で仕事が少し残ってるけど、それが片付いたら一度隣りのレンリート伯爵領に帰る事になるわ。それに同行するって言うのはどうかしら?」

「……えーっと?」コテン

「ああ、レンリート伯爵とは面識があるのよ。彼方だと色々と融通が効くし、神聖教会の力も弱いから安全だと思うのよね」

 レンリート伯爵領か、南方の隣りの領だよな。同じ領でも拠点を移すのすら色々うるさいのに領を越えるって事は、もう気軽には戻れないって考えた方が良いな。

 どのみち家族とは20年近く会ってないしなぁ。妹のねぇねに会いたかったんだけど。ねぇねももう大人だし……迷惑かも、知れないしな。

 うーーーーん。まあ、……仕方がない、よな。

「ん、――分かった」コクリ

「そう、良かったわ。町に留まりたいって言われたらどうしようかと思ってたのよね」

 35歳、引退考えるような歳で拠点移動か。――気力が持つかな?






中途半端ですが次話から第2章となります。

ブックマークや何らかの評価を頂けると励みになるので大変嬉しいです。

これからも宜しくお願い致します。

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