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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第1章 うろうろ迷子と運命の出会い?

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第035話  冒険者ギルドのトラップ


 コンコン「リリスちゃーん、朝だよー、入るよー?」

「おお、此処がリリスちゃんの部屋かぁー、広いねぇ」

「おはようリリスちゃん」

「んー……、くぅ……」

「いやいや、起きようよリリスちゃん、今目が合ったよね!?」

 ダルい、めっちゃダルい。気持ち悪い、これ絶対リリィの所為だろ!

『うっ、すまんのじゃ。調整中に起こしに来られるとは思わなかったのじゃ。何時もなら起きる時間を想定して調整するのじゃが』

 素直に謝られると何も言えねー。

「リリスちゃん、私達依頼受けるんだけど一緒に行かない?」

「私達が一緒じゃないと外に出られないんでしょ? どうかな」

 頭がぐわんぐわん来る。けど今日からチーム組んでるんだもんな。寝直したい所だけど、良い大人がそんな事してると駄目人間の烙印を押されそうだ、仕方ないか。

「……んん〜……、行くぅ」

「この言葉使いはどうだろ?」ボソッ

「……まあ可愛いし良いんじゃない?」ボソッ

「じゃあ急いで着替えちゃって、――皆んなで手伝ってあげよっか」

「ん、……自分で……」

 俺の言葉は流されて3人の少女達に脱がされ白いシャツにこげ茶のベストとパンツ、黒い靴に白い帽子に着替えさせられて連れ出された。――まるで王様だな。

『いや、お姫様か良いトコお人形扱いじゃないかの』

「んん〜、リリスちゃんスタイル良いよねぇ。お尻も小ちゃくって可愛いですし」

「形も良い、触り心地も良かった」

「ルル触ったの?」

「……ふふ、ぷりぷり」

 ああー、聞こえない聞こえない、何も聞こえないーー。


 眠そうにしてるとコレットに手を引かれ、ルルに服の裾を捕まれて下のロビーに降りて行った。依頼票のボードの前に行ってコレット達が選び始める。

「リリスちゃん、依頼って何が良いかな?」

「んん〜……」

 まだ気持ち悪い、ううー、頭が重い。

「ランク1で人気があるのは此処の水汲みですね。重労働ですがそう時間が掛かりませんし近いので移動も直ぐです。メインの仕事の前のお小遣い稼ぎとして人気ですよ?」

「「カリンさん!」」

 俺が体調不良に悩まされているとカリンが来て何か喋ってる。何か知らんが全部任せよう。

「成る程、じゃあそれやってみようか?」

「うん賛成」「私も」

「それならあそこの木札の前で抽選して来て下さい。被ってる時はチームの代表がくじ引きをするんです」

「えっと、――じゃあリリスちゃんで……」

「?? …………いや」

 て言うか何で俺が?

『聖女様だからかの、運が良さそうとでも思われたのじゃろ』

 無茶言うなよ。俺はギャンブルはしない主義なんだ。

「リーダーはあくまでコレットでしょ? 責任押し付けようとしないで行って来なよ」

「いやぁー! 私こう言うの苦手なのよ。別にリーダーじゃなくても良いんでしょ? ラビィやってよ。アンタそう言うキャラじゃない」

「コレットが私をどう見てるのか気になるけど何かイヤ」

「ルル〜……」

「私怪我した、……運無い」

 コレットは肩を落としてくじを引きに行った。そして案の定更に肩を落としたまま帰って来た。

「うえーん、だから言ったのに〜」

 

「カリンさん、他にはどうかな?」

「うーん、メインの前のお小遣い稼ぎは此処の清掃とかお使いとかだけど、早朝依頼だからもう終わっちゃってるし。後、今出来るのはキツいのしか無いかな。朝の仕事はパスしてメインの仕事探そっか?」

「ちょっと誰か慰めてよ〜」

「はいはい、誰も気にしてないから」

「うん、――予想通り」

「あー、ルル〜、もっと頭撫でてー」

 一番小さいルルに抱き付いて甘えてる。意外とメンタル弱いな。

「ねえカリンさん、キツい仕事ってどんなの?」

「ん〜、たとえばコレかな。馬小屋の清掃、臭いし汚いしそれなりに重労働だからね」

「うへー、受ける人いるの?」

「お金が無い人でさっきのような仕事からあぶれたり、懲罰としてやらされたりとかじゃないかしらね?」

「その、お小遣い稼ぎ的な仕事で受けられるのって他に無いんですか?」

「――短時間で出来る仕事ってなるともう時間的に難しいですね」

「「「はあ〜……」」」 

「? 3人共、お金無いんですか?」 

「ははっ、防具が壊れちゃって」「私も」「私は剣を」

 そう言えば装備が新調されてるな。


「別に借金してる訳じゃ無いんだし、ゆっくり貯めていけば良いんじゃないかしら?」

「「「………………」」」

「借金してるの貴女達!?」 

「いっ、いやあのっ、武器と防具借り物だったんだけど壊れちゃったから新調して、でもやっぱり借金って気になっちゃって」

「うん、早く返したいなあって」

 コレット達の話しを聞いて何かすっごい嫌な予感がする。

「……幾ら?」

「えっと、40万イェン……です」

 ホッ、そんなモンか。

 ……いや、何で俺がホッとしてんだ? 無関係……でも無いか。仮とは言えチームを組んでる相手が借金漬けで堕ちていったらどう見られるか。特にあのギルド長は怖いからな、――想像したくない。

「ちゃんとした所で借りたんでしょうね?」

「はい、ギルドに紹介されて……!」

「どうして目を逸らすのかしら? ……念の為聞くけど何処のギルドかしら?」

「ぼ、冒険者、ギルドです」

「利息は?」

「えーっと、――です」

 あー……、ダメだ、――最悪だ。俺は頭を抱えた。今冒険者ギルドはスタンピードのツケを払わされて金が無い。

 奴等の偶にやる手口だ。芽のないと見た冒険者を罠に嵌めたりして借金漬けにして売り飛ばすんだよな。コレット達は若い女だから娼館にでも売る気だろう。


「つまり武器防具を壊したから借金して返したって事?」

「いえ、スタンピードの事を話したらお店で処分品をタダで貰えて――」

「でも壊れちゃったって言ったら、冒険者ギルドが武器防具は持っていた方が良いって、お金を出すからって……」

 完全に嵌められてるじゃねえか。カリンも頭を抱えてしまったぞ。

「……私が、立て替える」

「リリスちゃん。――はあ、分かりました。副ギルド長にも話しておきます。他にも犠牲者がいるかも知れませんし」

「んっ」コクリ

 後ろを振り返ると3人共真っ青になっていた。何か不味い事になってるのを感じてるんだろう。

「ふふ、大丈夫よ、ギルドにはギルドで対抗すれば良いんだから。まあ最もウチのギルド長の圧勝でしょうけど」

 ああ、――おっかないからなぁ。

「そのセリフ、ギルド長への伝言ですね?分かりました」

「うえっ!?」

 今の声に出てた!!?

『バッチリ出てたのじゃ』

「うーん、でもちゃんと女の子らしくなってくれたら忘れそうです」

「うう〜……、イジワル」

「それ可愛い! それですそれです! その調子ですよリリスちゃん!」

 どれ?? 何か分からんけどカリンは納得したようだ?


「あのー、カリン……さん?」

「うん? ああコレットさん。冒険者ギルドでさ、偶に奴隷堕ちした人の話し聞かないですか?」

「……聞いた事はあります……けど」

「勿論多くは自業自得なんだろうけど、中には冒険者ギルドが商業ギルドや神聖教会と手を組んで奴隷に堕とす事があるんですよ」

 俺も冒険者時代に仕掛けられた事があったしな。まあ俺は借金しない主義だったから回避出来たけど。

「「「………ゴク」」」

「問題を起こす冒険者とか新人冒険者とかを、ね?」

「そんな。でも、返せる範囲で返せば良いって……」

「高い利息を付けといて?」

「「「………………」」」

「返しきれなくなるのを待ってただけでしょ? 危機感なさすぎよ3人共」

 3人共顔を青くしてガックリと肩を落とした。けどちゃんと反省しておかないとまた繰り返す事になるからな。

「傭兵ギルドなら装備品の購入とかには無利子でお金を出してくれたり、低ランク用に貸し出しもしてるから」

「……はい」

「詐欺に遭わないような知識もランクを上げるのに必要だから勉強すると良いわよ。定期的に傭兵ギルドで教えてるから」

「「「はい」」」

「まあ今回は傭兵ギルドに任せれば大丈夫よ」

「でもリリスちゃんのお金……」

「冒険者ギルドからはそれ以上にぶんどってるから気にしなくて良いわよ。上手くすれば払わずに済むかも知れないし」

 そう言ってカリンは消えて行った。て言うかあのギルド長なら逆に更に金を分捕りそうだな。






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