表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第7章 ふわふわ空飛ぶ旅は旅行気分?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

244/252

第024話 其処に居るのは?


『主ー、見てきたなのー、って寝てるなのー』

『ちょっと目を離した隙にコレじゃ。ほれ主、寝るでないのじゃ!』

 くっ、ミリアーナのデカい胸がポヨンポヨンして眠りを誘うんだよ! わざわざ胸の防具外しやがって、とんだトラップだよ。

『『ナージャ相手でも(失礼)寝とるじゃろ!』なのー』

 ブンブン手を振りながら空を飛んでネネェ達が戻って来た。1Km圏内に入ったらしくてネネェが先の様子を見に行ってたのだ。て言うかペシペシ叩くな、起きるから。

 魔力で叩いてくるんだけど、痛くはないけど地味に鬱陶しい。

『痛くない様に加減しとるのじゃ!』

『なのー』

「? アイリスちゃんどうしたの?」

「ん、……と……分かった」

 ミリアーナが起きたのに気付いた様なのでついでにリリィ達の仕入れた情報を伝えてしまおう。

 シャルロッテ様が行軍を止めて皆んなが集まって来た。俺も流石に下ろされ、たけど何故かナージャさんの膝の上に乗せられた。


「それで? アイリスちゃん、何が分かったのかしら?」

『ドラゴンの他に精霊樹があったなのー。後聖獣が居たなのー』

「ドラゴン、と……精霊樹? と、聖獣……居る」

「「「精霊樹? 聖獣?」」」

『精霊樹と言うのは大地から邪素を集めて、霊素に浄化して放出する樹の事なのじゃ』

『居心地良いから精霊が良く集まって来るなのー。精霊神社と同じなのー』

『精霊神社は精霊神の加護によるモノじゃがの』

「んと、浄化、……する樹? ……で、精霊いっぱい」

『聖獣はユニコーンなのー』

『聖獣と言うのは霊素を好む強い力を持つ獣の事なのじゃ』

「聖獣、ユニコーン、なの」

「そう、精霊樹に聖獣ユニコーンね。何方も聞いた事が無いわね。――どう言うモノなのかしら?」

「ユニコーン! ユニコーンってあの!?」

「ちょっとツェツェーリア、落ち着きなさいよ」

「何言ってんのよレーディア! ユニコーンよユニコーン! あのユニコーンよ!!」

 興奮するツェツェーリア。良くリアースレイ精霊王国の物語の題材として出ているらしく、頭に角がある白く細身な馬で描かれていてとても綺麗な姿らしい。

 伝説では清らかな乙女がユニコーンから加護を受けたなんて話しや希少な角を与えられたって話しもあるそうだ

 なかなか面白そうな話しだな。俺は何故か馬には好かれるし、そんな相手なら危険は少なそうかな?

「ツェツェーリアはそう言うの好きよねえ」

「五月蝿いわね。レーディアだってそう言う話しを読んだ事くらいあるでしょ?」

「お前等その辺にしておけ。まあ俺等も実際にどうだかは知らねえけど、聖獣ってのは積極的に人に害する事はないと聞いてる。刺激するなよ?」

「そう、取り敢えずそっちは問題無さそうね。精霊樹の方は分かるかしら?」

「いや、そっちの方は俺も聞いた事もねえな。けど精霊神社みたいなモンだって言うなら危険は無いんじゃねえか?」

「まあ、その精霊樹自体には危険は無いのかしらね。……ここで幾ら考えても仕方がないし、後はドラゴンか」

 シャルロッテはアーダルベルトの答えに今回は特に問題は無さそう判断した。


『ドラゴンは群れ竜なのー。成竜だけどまだ若いなのー』

『かなりの怪我をしていたのじゃ。翼も壊れてあれでは飛べんじゃろうな』

「群れ竜、で、……若い。怪我して、飛べない、なの」

「群れ竜って言うのは何かしら。知ってる?」

「ドラゴンの中にも格ってのがあるんだよ」

 今度はミリアーナの問いにアーダルベルトが答える。ドラゴンは大別すると龍と竜に分けられ特に強く大型のドラゴンを龍と呼び、その他のドラゴンを竜と呼んでいるそうだ。

 その中でも群れ竜はドラゴンの中では小型で弱く、群れをなして身を守っている種らしい。

「と言ってもドラゴンはドラゴン。ドラゴンの中では弱かろうが怪我していようが、人にとっては一頭だろうと避けるべき災害だ。舐めて良い相手じゃないぞ」

「――アイリスちゃん。それでアイリスちゃんを呼んでいたのは何だったのか分かったのかしら?」

『それは分からんのじゃ。多分お主が行かなければ分からんのじゃろう』

「んーん」ふるふる

「そう、結局行くしかないのね」

「ん」コクリ



 其処からはレーディアさんに抱っこされた。後1Km無いのなら歩いて行っても良かったのに、と思ったけどわざわざ固い胸当てを外してくれたりしたのでその気づかいを受ける事にした。

 レーディアさんもミリアーナ程ではないけど胸が大きいんだよな。ポヨンポヨンと胸が弾んで心地よく寝てしまいそうになる。

「ふふっ、これは確かに不思議な感じだな。この子を抱いて歩いていると言うのに疲労を感じる前に回復されている感じがする。ただ歩くより快適かもしれない」

「何よそれ、次は私もやってみたいぞ?」

「あらツェツェーリア狡いわよ。私達もやってみたいわ。ねえティアリス」

「ええルデリア、私達も体験したいわ」

「くっ、やはりライバルが……」

「まあまあ、女が集まって華やかで良いじゃない」

「女好きの貴女と一緒にしないで下さいミリアーナ」

「おいおい、そろそろ着くぞ」

 アーダルベルトの一言で一瞬で静まり返る。前を見ると微かに木々の間から光の反射が見える。言われていた川か湖の水場だろう。重苦しい空気の中、静かに歩みを進め前回引き返した地点を越えて行くと、初めに目についたのは大きな黒い塊だ。

 良く見ようと徐々に近寄って行くと先ず目に付くのは大きな翼と太い尾だ。更に鱗の様な物も見えてくる。その異様は頑丈な盾を身体中に張り付けている様で如何にも強そうだ。

「――何、アレ。……デカ過ぎない?」

「でも鱗? ……魚??」

「ぷっ、くくっ、違うわよ」

「ああ、この辺りではワイバーンの事をドラゴンとか言っていたわね。ワイバーンなんて劣化竜、と言うか擬きよ。本物のドラゴンなんかじゃ無い。アレが正真正銘、本物のドラゴンよ」

「ドラゴンの中では小型な方かしら? それでも翼を広げれば並のワイバーンくらいはありそうだけど」

 それが丸まったドラゴンの背中だとレーディア達は気付いたが、ナージャやミリアーナ達は目を見開いて驚愕していた。

 ワイバーンは固い皮膚と翼を広ければ15mはある大きさで、その脅威度はかなりのモノだが迷宮で最後に倒した堕ちたドラゴンと言われるタイタンスネークと同じ括りの紛い物だ。

 並みの戦力でも百人居れば倒せる相手、まあワイバーンは実際には空を飛べるから戦力を整えていても倒すのは難しく逃げられてしまう事も多いのだが。


 対してドラゴンは小型でも成竜なら8m以上、体を覆う鱗は金属を超える強度を持つとも言われ、生半可な攻撃は通さない上に飛行速度、旋回能力共にワイバーンの比ではなく正に災害、人が敵対して良い相手ではない相手らしい。

「ドラゴンスレイヤーなんて言われている人達が居るけどワイバーンを倒してそんな名乗り上げちゃうなんて笑っちゃうわ」

「ワイバーンの皮を鎧にしてるってヤツでしょ?」

「ぷっ! あははっ! ちょっと止めてよ! 本当に笑っちゃうじゃない」

「ワイバーンの皮は高い衝撃吸収能力があって防刃性能も高いし、防具として優秀ではあるんだけどね」

「ゴブリンを狩ってオーガを倒したと自慢する様なものかな」

「くくっ、――ちょっと、本当にやめてよね。笑っちゃってドラゴンに気付かれたらどうするのよ」

 実際に軍や冒険者等、周辺国でワイバーンの皮鎧で揃えた自称ドラゴンスレイヤー達がいて自分達で喧伝している為、結構有名なのだ。本物のドラゴンを目の前で見てその真実を知ってしまい、想像すると確かに痛々しい。

「まあそうは言ってもワイバーンは積極的に人を襲うから人への脅威度はドラゴンとそう変わらないけどね」

「ドラゴンは違うの?」

「ドラゴンが人と敵対していたらとっくに人は滅びてるわよ」

「相手にされていないとも言うけどね」






ブックマークや何らかの評価を頂けると励みになるので大変嬉しいです。

これからも宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ