表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第1章 うろうろ迷子と運命の出会い?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/137

第022話 幕間 レイクの奮戦、終息


 中には怪我をしている奴等も多いけど重傷の奴等はいないな。村に下げたのか?

「レイク」

「――ガストン。お前も休憩か?」

「まあな、それより随分な活躍だったらしいじゃないか?」

 コイツもあのギルド長に呼ばれた凄腕チームのリーダーだ。そのニヤケ面は褒めてる訳じゃないんだろ?

「ようレイク」

「カイル、お前も??」

 コイツもガストンや俺と同じギルド長に呼ばれた組、そのリーダーだ。

「何で集まってんだ?」

「まあ今後の相談ってトコだな」

「ああ、ちょーっと美味しくない展開が続いてるだろ? このままじゃ不味いかなぁってな?」

「まあ、……それは分かる」

「ぶっちゃけまともな指揮がいないだろ? その場その場で思いついた事を誰かが勝手に叫んで進めちまってる」

「たとえば戦線だって上げるべきじゃなかったと俺は思う訳よ」

「戦線を押し上げたら一見村からは離れて安全に思えるかも知れないけどな」

「けど押し上げるのにはかなり負担がいる。それにゴブリンの死体だって後ろの奴等がまとめて邪魔にならないようにしてたんだぞ? 余計な手間だろ」

「戦線を下げてれば死体の始末なんてしなくて良いし、これから来るゴブリン共の足場を邪魔してくれてた」

「何なら死体を食うのに夢中になって隙を付けたかも知れんしな」

「(そこまでは考えて無かったが)――異論は無い。けどどうする気だ?」

「俺等はナイトとキングだけを倒す。他は無視するつもりだ」

 流石に厳しくないか? あの冒険者達で持ち堪えられるとは思えないんだけど。


「何を言いたいか分かるけどこれでも戦線は安定して来てるんだぞ?」

「ああ、戦わずに隠れてた冒険者共が見つかって4・50人戦線に送り出されたからな」

「4・50人って3割近くじゃないか!? 何考えてんだよ、頭おかしいんじゃないか冒険者共」

「確かにな、モラル無さ過ぎだろ。まあこりゃ冒険者ギルドの教育の問題だろうな。見つけて送り出したのも冒険者ってのがまだ救いだけど」

「けどそれで安定したのか? 俺はそんなの感じなかったぞ?」

「そりゃお前が居た所はお前が頑張り過ぎて、冒険者共が皆ぃんなお前に任せちまってたんだよ」

 ――マジかよ。 

「それに初めは大事をとって広めに戦線を広げてたけど、今は包囲網が出来るくらいには狭めていってるからな。防衛もし易くもなってるんだよ」

「ああ、今も村から援軍がチョコチョコ来てるし重傷を負っても癒やして貰えるってのが大きいよな」

「癒やして貰える?」

「何だ知らなかったのか? 神官だかが来ていて重傷者も軽症者も癒やして戦線に復帰させてるらしいぞ」

「癒やしの聖女なんて呼ばれていて、かなりの美少女らしいぜ?」

「ウチのギルド長が……?」

「いやぁ、流石にあのギルド長でも……とは思うんだけどな」

「でもそうじゃなきゃ未確定のゴブリンスタンピードに神官がいるなんておかしいしなぁ。こんな村に偶々居合わせて、無料で癒やしを施すなんてあり得ないし。やっぱギルド長かね?」


「――レイク」

「トマソン、リックも、もう大丈夫なのか?」

「ああ、ナイトかキングが出たら知らせるように言ってある。話しは聞いたか?」

「ああ」

「今まで出たナイトは6匹、レイクが3匹、カイルとガストン達で3匹倒してる。キングのいる本隊があったとしても暫く休めると思う」

「レイク、魔力はどのくらい残ってる?」

「……少し回復して、4割ってトコかな」

「チッ、――頑張り過ぎだアホウ」

 その後カイルとガストンの仲間もやって来て皆で休憩をとった。軽く腹ごなししながら話していると多数のゴブリンナイトを引き連れたゴブリンキングの出現を知らせて来た。

「やっぱりいたかキング」

「ヨシ、手筈通りに行くぞ!」

「「「「「おう!!」」」」」


 戦線に戻ると確かに当初より戦線に厚みがあって遠目だけど兵士まで見える位置にまで包囲が狭まっていた。

「ゴブリン共もキングが出て圧力が増してるようだ。先ずナイト共を蹴散らすぞ!」

「「おう!」」

 それぞれのチームに別れてナイトを屠りに行く。キングに近い中央のナイト共をランクの一番高いランク6の俺がいるチームが受け持って、左右をカイルとガストンのチームが各々受け持った。

 リックとトマソンはまだランク4でサシでナイトはまだキツい、2対1になるように俺が調整しながら戦っていく。さっきまでは全方位1人で警戒しながら戦っていたから一辺を任せられるだけで随分楽になった。

「レイクッ、なるべく魔力は使わないでくれよ!」

「大丈夫だ。お前等がいれば使う必要はない!」

「ククッ、止めろよお前、惚れちまうだろ!」

「ふはっ、お前こそ何言ってんだ。こんなトコで笑わすな!」

 仲間と共に軽口を叩きながら戦っていると不思議と体が軽く感じてくる。さっきまでとは大違いだ。

「思ったよりナイトが多いな!」

「けどどうする! 俺達の方がカイルやガストン達より先にナイトを狩り終わりそうだぞ!?」

「俺達にキングは荷が重い! 少し下がって雑魚狩りして待とう!」

 トマソンがそう言った時ゴブリンキングと目が合った。

「グギャ、グルルアァアアーーーーッ!!!」

 ゴブリンキングは俺に向かって咆哮を上げゴブリン共を蹴散らしながら激昂して向かって来た。

「リック、トマソン下がれっ!!」

「レイクッ、俺の長槍ならリーチがあるから牽制くらい出来るぞ!」

「リック止めとけ! 俺達は邪魔が入らないように周りを蹴散らすぞ!!」


 ゴブリンキングが接敵するまでに体内の魔力を循環して身体強化をかけていく。――ここで出し惜しみは無しだ。

 このゴブリンキングは俺より少し背が高く2mくらいか、ナイトと違って太って見えるけどナイト以上のパワーに耐久力もとんでもないって話しなんだよな。

「しかも武器持ちかよ。何処で拾ったんだその両手剣」

 人間が両手で扱う両手剣を片手で振り回しながら接敵した。どこまでパワーがあるか分からないから取り敢えず躱して手首を斬りつける。だが斬れたのは薄皮1枚、片手で斬ったって言っても身体強化使って薄皮一枚切れただけかよ!?

 今までゴブリンナイトとは戦った事はあったけどキングは初めてだったからな。ここまでとは思わなかったぜ。

「レイク、大丈夫か!?」

「任せろ!」

 キツいのはキツい、けど力と耐久力はずば抜けてるけど速さは俺が上だし技術もない。まともな斬り合いになったら一気に体力が削られるから躱し逸らして何とかカイルとガストンを待っていく。

 

「レイク待たせた! 入るぞ!?」

 ガストンが長槍を振り回しながら入って来た。即興の連携でゴブリンキングは危険だから隣りじゃなく後ろに回って挟むように囲んで戦う。

「クソッ、マジかよコイツっ、槍がまともに刺さんねえぞ!?」

「レイクッ、ガストンッ、待たせたな! 俺も入るぞ!」

 更にカイルも入って3人で囲んで戦う。2人共ランク5の上級者だ、安全第一に無理はしないで削っていく。リックやトマソン達は冒険者達に混ざって雑魚狩りに行った。

 なかなか剣が通らないけど次第にキングが疲弊して来たようだ。そろそろ此方も体力魔力がキツくなってきたし一気に決めたい所だな。

 その後も他のゴブリン共の邪魔がちょくちょく入りながらも更に戦い続けているとガストンの長槍がキングの目を傷つけて怯ませた。

「うおおっ! はあああーーーーっ!!」

 チャンスだ!! ここで決める! そう考え声を張り上げて残りの全魔力を使って身体強化した一撃を、ゴブリンキングの首に斜め上から振り下ろしていった。

 ズバッ!!!「ガッ、ガフッ、ゴバッ……!」

 ゴブリンキングは首から胸まで深々と裂かれて血を噴き出し、苦しそうにしながらも睨みつけたまま倒れ込んでいった。

「うおおお!倒したぁああーーーーっ!!」

「ゴブリンキング倒したぞぉおおーーっ!!」

「キャー、やったやったイケメン君すごーい!」

「本当すっごいカッコ良いっ!!」

「もう死んで良いぞイケメン!!」

「「お前はちょっと自重しろ!」」

 その後雑魚狩りをしながら村に戻る途中、聖女がいると言う補給場所を通って行った。そこでは何故か死んだ目をしたアイリスさんとそれを讃える冒険者達がいた。

「聖女様ありがとーー!!」「「「聖女様バンザーーイ!!!」」」

「――――何だコレ……?」






ブックマークや何らかの評価を頂けると大変嬉しいです。

宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ