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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第6章 びくびくお城の招待と新たな仲間?

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第035話 幕間 シャルロッテのお共達


 レンリート伯爵領隣り、アデール王国ブラン侯爵領領都ブラン侯爵邸に元アドン男爵のルシオスは来ていた。

 しかし帯剣を拒否された為に取り敢えず手紙だけ渡して邸宅を去る事に、手紙は事前にシャルロッテがレンリート伯爵グランツに書かせていた物だ。

 手紙には先の戦争において悪戯に民の血を流す事を避け、街の無血開城を決断した英断に対する感謝が書かれ、場合によってはその英断を讃える旨をアデール王に伝えると書いてあった。

 実際にはレンリート伯爵の領軍に囲まれたら戦いもせずに命乞いをしてきたのだが。

 そんな事がアデール王に伝われば間違いなく背信を疑われ軍を差し向けられるだろう。手紙を見たブラン侯爵が慌てて部下に追い掛けさせ屋敷に連れて来させたのは言うまでもない。

「まるで犯罪者かの様に扱われましたな」

「あっ、あんな手紙を寄越しておいて何を言うか!!」

 ブラン侯爵の慌てぶりから兵士が緊急事態と考え、強引にルシオス達を捕らえ様として抵抗したルシオス達が頬を赤く腫れさせる軽い怪我を負わされていた。

 ルシオスは非難する様な目を向けたがブラン侯爵は怒りに震えてそれ所ではなかった。

「そうですか? しかしこの国の王都にいる友人達には良い話しとして伝わっているのですがね」

「待て! それはどう言う事だ!?」

「中々顔が広い友人でして、何れ閣下の話しもアデール王国の王都中に広がるかも知れませんな」

「ばっ、馬鹿な! 貴様は儂を!!」

 赤くなり痛む頬を撫でながらニッコリと微笑むルシオスに憤怒の表情を向けるブラン、側にいる兵士に切り捨てさせたい衝動を何とか抑え交渉を続ける事にした。

(このままだとあの愚王めが攻めて来る。しかし黙っておれば敵同士で自滅するのものを何故こ奴等は此処に来た?)

「我が主は無辜の民が傷付く事を好みません。だからこそ真に貴方様を評価なされているのですよ?」

 そしてルシオスはシャルロッテからの提案を話していきブラン侯爵を青ざめさせた。


「上手く行くと思うか?」

「幾ら考えようとシャルロッテ様に付くしか生きる道はありませんよ。あの小心者が国と領民と自身の命を巻き込んで自滅する事も無いでしょう」

 邸宅を出てルシオスの護衛の兵士が尋ねたがシャルロッテに傾倒しているルシオスはその成功を微塵も疑っていない。

「この場にいないのに手紙1つで敵国の侯爵家を手玉に取るとは相変わらず恐ろしいな」

 シャルロッテの提案とは秘密裏にレンリート伯爵家と手を結ぶ事と、アデール王国内に入るレンリート伯爵軍に手を出さない様に要請する事だ。暗に拒否すればアデール王を焚き付けて潰し合わせるとルシオスに忠告させた上でである。

「これで北のカルツール男爵も楽に抑えられるでしょう。そうすれば元マルトワ伯爵領に進軍しているアデール王国軍の補給を絶てますな」

「ははっ、シャルロッテ様がその程度で済ます訳がありませんよ。既にカルツール男爵領だけでなく更に西のハルカス子爵領も抑えてその北のメメントリア王国へ向かっておられる頃でしょう」

「ブラン侯爵領を落としてもいなかったのにかっ!?」

 目を見開いて驚く兵士達にルシオスは平然とシャルロッテから聞いていた戦略を話していった。


 レンリート伯爵の次男ラウレスにレンリート伯爵軍とフォシュレーグ王国軍を率いさせて奪われた元マルトワ伯爵領を取り返させる。

 フォーシュレーグ王国はそれを手柄としてラウレスに伯爵位とマルトワ元伯爵の領地を与えて第3王女と婚約させる予定であった。

 本来なら戦争で削り取った元ブラン侯爵領からマルトワ元伯爵領を包囲、進軍中のアデール王国軍の逃げ道を塞いで兵站を断ち敗戦を促すだけで良い。

 だがシャルロッテはその大義名分を利用してアデール王国へ進軍、そこから西へ西へと進軍させメメントリア王国を通してリアースレイ精霊王国との間接的な国交を築くつもりなのだ。



 メメントリア王国は山の中腹にある高地の小国だ。道も細く大軍で向かう事も出来ない為、シャルロッテは少数の兵士と手練れの傭兵である明けの雷光の面々、レイク、リック、トマソン達を引き連れて来ていた。

 レイク達はアイリスが巻き込まれたスタンピードでゴブリンキングを倒したシャルロッテ子飼いの手練れの傭兵で、今はシャルロッテの護衛の為、騎士として雇われていた。

「魔剣レーティッシュ、もう大分使い熟せて来たんじゃないか?」

「ああ、前の剣よりしっくりしてきたな」

「かあ~~、俺等も使ってみたけど魔力が抜けていっちまって全然使いこなせなかったからなあ。流石だよレイクは、なあトマソン」

「国宝級の中でも最上位と言われるだけある」

「それな」

「魔力の制御が甘いんだよ、お前達は」

「いやいや、俺等のアダマンタイトの魔武器だって漸くまともに使える様になったくらいなんたぞ? レイクがおかしいんだよ!」

「ああ、レイクは頭おかしい」

「何でだよ、頭関係ないだろ」


 レイクの持つ魔剣レーティッシュはオリハルコンと日緋色金が入った合金で破魔の力が、嵌め込まれた魔石に風の力が宿っている。

 魔力を通す事でその特性を引き出せるが、通した魔力を留めておくには魔力操作の高い技量が必要だった。

 レイクは更に魔力の節約に戦闘中は最低限の魔力を這わせるだけにし、魔剣を振るう瞬間に魔力を強化すると言う高等技術を使い熟し初めていたのだ。

 レイクは傭兵としてランク6とフォシュレーグ王国では最上位の実力者たが、シャルロッテに与えられた魔剣を手にする事で更に一つ上の段階に至った事を周囲も実感していた。

 ランク6は人外の領域に触れランク7は片足を踏み入れる。数万に1人と言われる領域だがそこまでいくとリアースレイ精霊王国から認められないと階級として上がる事が出来ない。

 フォシュレーグ王国や周辺国ではランク7は居ないのだから実力を見極められないのは当然だろう。


 シャルロッテはレイクならランク7の力はあると見ていたが望むのはランク9、ランク8は英雄候補とも言われてランク9は英雄クラスで精霊王国でも希少な人間として扱いが変わるとダールトンから聞いていたのだ。

(今のところリアースレイ精霊王国にはアイリスちゃん頼りになっている。アデール王国は他国に削り取られる前に掌握しないといけないけどもう問題無い。これからはリアースレイ精霊王国との付き合いを主軸に考えていかないといけないわね)






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