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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第4章 ふらふら日常生活は波瀾万丈?

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第034話 幕間 レイク、迷宮探索粛々と


 翌日俺達はランク3になったので行ける5階層まで行った。

 出て来るゴブリンやコボルトに魔狼等を狩りまくった。討伐部位証明だけ集めて他は放置する。魔狼は食べられる為、食糧を無駄にすると言う事に少年達を思い出し引っ掛かる物を感じるが早くランクを上げて迷宮安定化に貢献しなければならないからな。

 途中下層から上がって来た探索者達と会って食糧の問題を話したが、低ランクの者達がやれば良いと言われてしまった。説得しようとしたら2人に止められた、何か考えがあるのだろう。

「1階層のガキ共には此処の2階層は危ない。石猪は突進力があるからな。となると奴等の言う低ランクって言うのはランク3以下の奴等の事だろうが……」

「俺等が奴等より上のランクになって深い階層に潜れば奴等こそ低ランクだから食糧を調達する様に言える」

「おお、成る程な! ならさっさとランクを上げてしまおう!」

((言えるだけで言う事聞くとは限らんけどな))

 このまま5階層で魔物を狩りまくり帰りに魔狼を数匹、2階層で石猪を持てるだけ持って帰りランクを4に上げた。


「いや流石ですなぁ。あっと言う間にランク4まで上げてしまうとは……」

「大した事ではない。それよりも食糧対策について話そう」

 探索者ギルドに戻ってから副ギルドマスターのジャルバットと会い、昼間に会った探索者達との話しも合わせて相談を進めていく事にした。

「理想としては農民達の不安を抑えつつ備蓄の放出を頼む。領軍や探索者達にも食糧を持って来る様に説得する。行商人を増やす、ってとこか」

「村の不和に繋がるので農民達の備蓄放出は最終手段にしておきたいですな、はい」

「んじゃあ領軍や探索者に食糧調達を頼む、か?」

「領軍の方は一番深く潜っています。迷宮安定化には一番貢献しているので食糧調達に使うのはもったいないのです。出来れば探索者達にお願いしたい所ですが、現在この迷宮の探索に2つのクランがいるのですがライバル関係にあって、浅い階層での食糧調達には良い顔しないでしょう」

「ああーだからか、面倒臭そうな事言われたって嫌そうな顔してたな」

「行商人を増やすと言うのも護衛を雇わねばなりませんから領軍や探索者に依頼する事になります。マルトワ伯爵領とのいざこざもありますのでいざと言う時を考えると、統率の執れる領軍はいて欲しいので此方の場合でも探索者達に依頼する事になるのです」

「結局ネックになってるのは探索者の説得って事か」

 

「行商人って言うか、今でも外から馬車はかなり来てるよな? そこに食糧を積めないのか?」

「アレは外壁工事の建材です。マルトワ伯爵や外からの魔物対策にもなりますから、食糧を積めばその分遅れが出てしまいます。迷宮は一応次のスタンピードまで何もしなくても数ヶ月は保つので、急務なのはどちらかと言うと外壁工事の方なのです」

「――やっぱり探索者達にやらせるのが一番って事か」

「探索者達に言う事聞かすにも俺等が高ランクにならねえとな」

「ランク5になるには20人以上のクランに入らなければならないんだよな? そうすれば20階層までは潜れるんだっけ?」

「はい、今あるクランは3つあります。1つは領軍でもう2つは探索者達のクランです。この2つのクランなんですが、領都近くの迷宮の2大クランでして、元々ライバル関係だったのです。此処に来ても他の探索者達を取り込みながらライバル関係を維持してまして」

「2大クランって言うには質は良くなかったけどな」

「一線級はどちらも少数しか来ていないのです。彼等にとって本場は領都近くの迷宮ですから」

 結局どちらのクランも入るには魅力がない。そもそも両方のクランに言う事を聞かすにはどちらかに片寄らない方が良いだろうと言う事になった。

 残るのは領軍のクランだけど此処は実質軍隊だから入れない。仮にシャルロッテ様の名を使えば入れるかも知れないけど、そこで実力を示して探索者達に言う事を聞かすと領軍と探索者の間に軋轢が出来てしまうかも知れない。

 探索者達のクランは数人がランク5で多くがランク4ランク3で構成されいる。今は10階層辺りを攻略しているそうだ。俺達は5階層で狩りまくったお陰でランク4に上がった。これで10階層まで潜れる様になった。


 

 翌日、水と保存食を多めに持ってまた迷宮へ。5階層までは一直線に駆け抜けて3時間程で6階層にたどり着いた。

「此処からは慎重に行くぞ」

 リックとトマソンも頷く、此処からはゴブリンやコボルトの上位種も出て来る様になる。素早い石猪や黒狼もいるので乱戦になると厄介らしい。

 とは言え俺達本来の実力から言えば大した事は無い。領軍が攻略していると言う14階層までは地図を貰っているのでサクサク進んで昼までに7階層、昼休憩をとってそのままその日の内に10階層まで来た。

 そこで代わる代わる休みをとって翌朝になって更に魔物を狩りながら帰った。

 10階層でも魔物を狩りまくっていたので3人共ランク5に上がった。

「しっかし探索者達のクランって10階層辺りで苦戦してんだろう? 何か情けねえな」

「いえいえ、10階層にはオークが出て来ますから。大きくて力もあるので怖いのですよぉ。他の魔物と下手に噛み合えばランク5のいるクランでも苦戦しますですしぃ」

「それをランク4、それも3人だけで一泊して普通に帰って来るなんて頭がおか、いじょ、いえ、普通では無いんですよ、はい」

「お前今頭おかしいって言ったな? 異常とも言ったよな?」

「まっ、まさかそんな、ははっ、ちょっとビックリしただけですよ?」

「いや隠しきれてねえよ? お前そんなんじゃシャルロッテ様の前で失言してぶち殺されるんじゃね? あの女マジでおっかねえからな」

「ひいっ! なっ、何て事を言うんですかぁっ!!?」

 何故かリックと副ギルド長のジャルバットの相性が良い様だ。と言うかリックが遊んでるだけか。しかしシャルロッテ様をネタに使う様な真似をするとは許せんぞ。


 ランク5になったけど10階層以降に潜るには20人以上のクランに入らなければならないらしいので1階層の子供達を集めて名を借り名ばかりのクランを立ち上げた。

 本来こんな横紙破りな真似許されないがシャルロッテ様の名と緊急事態の特例と言う事で許可された。実質3人での迷宮探索だけどこれで10階層以降に潜れる様になった。


 翌々日、1日休みを入れて手入れを頼んでいた装備品を回収してからまた迷宮に潜って行く。

「折角休みにしたのにレイクは迷宮に潜ってたらしいな?」

「午後だけな、2階層で石猪を狩って肉を納めておいたよ」

「俺等は部屋に閉じ籠ってたな。まだこの村何もねえからなあ」

「ふっ、リックはナンパしてただろ」

「何でトマソンが知ってんだよ? て言うかこの村人妻率高過ぎ、危うくトラブルに巻き込まれるトコだったぜ」

「いやそれお前が巻き込んでるだろ。シャルロッテ様の面子を潰す様な真似はするなよ?」

「出来ねえよ。ったく、レイクはシャルロッテ様に傾倒し過ぎじゃねえか? それにジャルバットじゃねえけど俺だって命は惜しいしな」

 軽口を叩き合いながら夜前に10階層まで来て休憩に入る。今日は探索者達のクランが2つともテントを張っていた。俺達は荷物になるのでマントを布団代わりにするくらいだが数日ならそれで充分だ。


「レイクさんこんにちは。もしかしてたった3人で此処まで来たんですか?」

 探索者クランの1つの女性数人が此方に来て話し掛けて来た。

「ん? ああ、そうだよ」

「うわあ、凄いですねえ。この辺りはオークも出るし黒狼も一緒になると厄介ですからねえ?」

「? そうかい?」

「ああー、これは分かってないですねえ。レイクさんには余裕ですかあ」

「いや優秀な仲間の補助があるからな。流石に1人では面倒だよ」

「普通面倒ではすまないんですけどねえ」

「流石噂に名高い明けの雷光ですねえ。私達もあやかりたいです」

 彼女達に話しを聞いて行くとこの先の階層に出て来る様になるオーガが手強いらしく手を出せないらしい。

 オークは2m位の長身だがかなり太っていてパワーはあるけど動きは鈍い。彼女達も慎重に行けばある程度安全に倒せる様になったらしい。

 けどオーガはオークより一回り大きく、更に超筋肉質な身体で力はオークと互角。その上で素早く、オークに比べてかなり好戦的で冷静に戦わないと勢いに呑まれてあっという間にチームごと瓦解してしまうそうだ。


「俺達も野生のオーガを相手した事はあるけど、差しで倒せるのはレイクくらいだなあ」

「野生との違いを知っておきたいな。奴等は迷宮だと群れる事はあるか?」

「んんー、私達は野生の方を知らないですけど、私達も1匹だけの時に戦ってみた事があるだけなんです。でも領軍の人達はもっと深い階層で2匹とか3匹とかと同時に相手する事が合ったって言ってましたよ?」

「そうか、リックとトマソンは1対1で防御重視ならどの位耐えられる?」

「野生と同レベルなら、10分は余裕あるかな?」

「俺はリックの長槍と違って両手剣だ。オーガ相手には距離を保つのに向いていない、5分と見てくれ」

「分かった、複数討伐になったらトマソンの方に先にカバーに行く。明日は領軍が居る14階層までは行こう。そこまでは多くても3匹と言う事なら大丈夫だろ」

「ええっ!? オーガが居るんですよ!?」

「俺達なら大丈夫だよ。それより君等こそ可愛い女の子なのにこんなトコまで来るなんて凄いね」

 荒事に従事する女性と言うのは見た目も中身も逞しい女性が多い。それでも女の子扱いされるのは嬉しいモノだ。それも格上の実力者にとなるとその喜びも大きくなるモノ。

 イラついたクランの男メンバーに呼ばれるまでリックが誉め倒して情報を更に聞き出して行った。






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