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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第3章 なりきり学生生活は問題だらけ?

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第026話 その後の日々


 教室に戻ってからも女子生徒達に集まられて大変だった。幼い女の子との会話なんてどうしたら良いか分からないから口下手の人見知りみたいになっちゃったよ。

『口下手の人見知りじゃろ』

 ……そうだった。


 後日例の大剣使いのおっさん変態教師は解雇されたそうだ。ナージャさんが言うには他にも何人か解雇されたりしたらしい。まあどうでも良い事だな。剣術の授業は週に一度くらいで出る事にした。そのくらいのペースで出ると皆んなが少しずつ成長してるのが分かって面白い。

 早朝治癒院に行って1時間くらいで10人程に手当てしてお金を稼ぎ、それから学院に行って剣術や数学の免除の時間はナージャさんやヴェルンさんにミリアーナも入れて鍛練する。

 本来付き人は1人につき2人までなんだけどミリアーナはホリーの付き人って事にして学院に来てる。貴族の子供が良くやる手口らしい。馬車の警護に1人残して入れ替わり相手して貰っている。

 学院が終わるとホリー達と甘味巡りだ。色々なスイーツの専門店も幾つかあってしらみつぶしに食べて評価していってる。お金はビアンカお嬢様持ちだ。そもそもスイーツの調査をビアンカお嬢様に頼まれたから此処に来たんだしな。

『いやそれ、お主を此処に連れて来る為の方便じゃろ』

 そんなの知らない、ビアンカお嬢様が言ったんだもん。

『だもんって』


 にしても初めホリーは一歩引いた感じだったけど今はすっかり皆んな打ち解けた様だな。

「だって皆んな美しょ、……美人さんなんだもん気後れしちゃうよ」

「今美少女って言おうとした? アイリスちゃん込みで」

「あはは、何の事かな?」

「んっ、僕は男、立派な男」

 エリカちゃんがボケた事言ってきたから突っ込んでおいた。ホリーも何の事が分からないって言って笑っちゃってるし。

『うむ、相変わらずなのじゃ』

「でもやっと打ち解けてきたわよね? フラン」

「ええ、ホリーさんには立派な武器(巨乳)がありますし気後れする必要なんて初めから無かったんですから」

「あ、あはは、太ってるから大きくなっただけだよ。て言うかその弄り方やめてぇ」

 ホリーは良く太ってるって自虐するけど胸の話しをされるのは苦手らしい。今も顔を赤くして胸を押さえて隠してるし。

「エリカ背は小さくて良いけどそっちは欲しいんだよねぇ? ママ見ると駄目そうだけど」

「エリカちゃんまで……」

 そんなバカ話しをしつつ夕方になるとまた治癒院に行って回復した魔力で手当てしてお金を稼ぐ。朝と夕で大体4・5千イェン程、馬小屋清掃4・5件分だ。

『割りがいいのか分からんのじゃ』

 1日4・5千イェン、シラルの町で傭兵やってた時と同額の稼ぎが出来てんだ。そこにビアンカお嬢様からの給金が別に貰えるんだぞ? 十分だろ。

 なるべくリリィの外魔力循環を使わないで済む範囲でやっている。回復魔法の訓練も兼ねてるし色々お得だ。

『リリィの外魔力循環に慣れるのは?』

 無理。


 そんな感じで日々を平穏に過ごしている。

『平穏??』

 ……まあそりゃ平民の俺がビアンカお嬢様の客だからって獣人の方々とか他国のお姫様とかと関わるなんて思わなかったけどな。

『そう言う意味じゃないのじゃ。寧ろ其奴らもお主に振り回されとったのじゃ』

 何を言ってるんだお前は? 意味が分からん。

 そう言えば獣人の方々が来た時に迷宮の話しをしたら手合わせする事になったりもしたよな。でもピリララ様に止められたんだけど。

「アンタ等は手加減出来ないじゃない! こんな小っちゃくて華奢な子供、下手したら死んじゃうわよ!!」

 ……って、か弱いみたいに言われちゃって。ちょっとムカついたけど本当に危ないのかと思って黙ってたんだよな。

『結果正解じゃったのじゃ』


「アンタはマルドレと手合わせを見せてあげなさいよ。アイリスちゃんは私が手合わせしてあげるから」

 この3人は傭兵ランク6だそうだ。俺が今まで出会った1番強いレイクと同ランクだったんだよな。レイクの21歳でランク6ってのも異常なのにコイツ等まだ14歳ってどんだけ才能あんだよクソ。

「私達の国じゃ結構ごろごろいるわよ」

「ああ、ランク8までならそこそこな」

 化け物じゃねえかよ。ランク8って言うか商業冒険者ランク含めて同ランク帯なんてウチの国でも片手で数える程しかいないらしいのに。獣人の男子達の鍛練はかなり荒々しいものだった。

『参加せんで良かったの』

 それな。死ぬ所だったわ。


 しかしその後にも問題が起きた。男子共と風呂に入ったけど力任せに洗われて死にそうな目にあったのだ。

『全裸で泣きながら逃げ出すとは思わんかったのじゃ』呆れ目

 心底手合わせしなくて良かったよ。あんな力任せのアホ共と手合わせ何かしてたら命が幾つあっても足りなかったわ!

『お陰で大騒ぎになったのじゃ』

 何故か皆んな側にいたからな、ピリララ様がアホ共を止めてくれてマジで助かったよ。命の恩人だなピリララ様は。

『そのアホ共がお主にピリララ達の裸がどうだったか聞いて更に大揉めしとったの』

 ? 何でだろな??

『お主が聞かれた事をバラしたからなのじゃろが』

 ?? 褒めたぞ? ピリララ様達は格好良くてキラキラして綺麗だったしな。

『(満面の笑みで言われた)ピリララ達には好感度爆上げじゃったの。男子共との溝は深まっておったが』

 まあ今度からピリララ様に助けて貰えば良いか。

『(男共の嫉妬を更に煽りそうなのじゃ。また一波乱ありそうじゃの)』


 あと姫様達はなぁ。えーっと、確か。

『アデール王国北方の小国メメントリア王国の第一王女スカーレット・メメントリアとアデール王国南方の小国タヒュロス王国の公爵令嬢マリアンヌ・ルクセンガングじゃったな』

 ……お前凄いな。

 まあ悪い人達じゃ無さそうだけど周りがマナーとか五月蝿いし、会話だって何話せば良いか分からんし気疲れするんだよなぁ。

『お主殆ど喋っておらんかったではないか。寧ろ彼奴等の方が気を使って話し掛けておったじゃろ』

 …………そうとも言えるなぁ。

『しかも途中から寝ておったのじゃ』

 ………………そうとも言えるなぁ。

『小国の姫だからって気を抜いたんかの』

 イヤそんな訳ないだろ! 何かビアンカお嬢様まで話し方が普段と変わってて、何言ってるのか分かんなくて気が付いたら寝ちゃってたんだよ!

『まるで幼児じゃの』

 ぐはぁっ!!






次話から他者視点の詰め合わせの閑話が2話入ります。その後シラルの町のコレット達の幕間が7話入って第4章に、幕間が少し長くなってしまったかなと思うけど楽しんで頂けたら幸いです。

ブックマークや何らかの評価を頂けると励みになるので大変嬉しいです。

これからも宜しくお願い致します。

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