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悪役令嬢な日々  作者: 伊勢エビ23
8/10

魔物狩りですわ

魔法の把握が出来たところで、魔物を見せておく事にした。

この学園にいる限り、魔物狩りは必要不可欠だからです。


「次は魔物狩りをしましょう」

「魔物、動物さん!」

「違います」


動物と違って魔物は魔力を欲する。

特に魔力が多い貴族は、魔法で魔物を倒す事が使命でもある。

魔物の被害を減らすため、定期的に駆除しなければならない。


城下町の防壁のそと、少し離れた所にある魔物の森。

その名の通り、魔物が多いので魔法学園の行事で討伐を行うことになっている。


出入口付近の弱い魔物でも狩ることにしましょう。


「もえちゃんこれが魔物ですわ」

「うさぎさん!」


そう、1番弱い魔物ホーンラビットがいた。

うさぎに角が生えた見た目だが、魔法も使ううえ、角でつくのはレベルが低ければ致命傷になる。

なので、


「ピョンピョン!」

「きゃー!?」

「シールド」


もえちゃんに襲いかかるのを魔法の盾でガードする。

心苦しいが、これで魔物の危険性を分かってくれただろう。


「もえちゃん、魔物はもえちゃんを襲う悪いものってアニメでやってたでしょう。倒さないといけないものなの」

「でも、うさぎさん可愛いよ?」

「可哀想だけど、倒さないといけないの。しっかり見ていて」


見えやすいように風の魔法で仕留める事にする。

今から7歳の子には酷な事を見せなければならない。


「ウインドカッター」

「きゅー!」

「あぁ!?」


風の刃で、首を切り落とした。

魔物といえ、無機物系以外のものは肉も血も存在する。

体内に魔石があり、敵対的な事以外は普通の動物と変わらないのだ。


「お姉ちゃんの意地悪!うさぎさん何もしてないのに!」

「したわ、もえちゃんに攻撃した」

「でも、でもぉ」

「他の人も襲うの。この世界では魔物は悪いものなの。ちゃんとこれは覚えておいて。お友達が怪我する前に」

「うん…」


その後も狩りを続けて、慣れさせておく。

しばらく狩りを見て慣れてきているが、攻撃出来なければ意味が無い。


「もえちゃん戦ってみましょうか。絶対守るから」

「え、いや」

「魔法は使えるから出来るはずよ」

「イヤッイヤ イヤ!!!」


泣きじゃくるもえちゃんの声で周りの魔物が寄ってくる。

しょうがない、危険が迫ったら覚悟できるかもしれない。


「ぐぁあ!」

「キャー!?」


突然魔物の上空に檻が発生し、落下によって地面に深く突き刺さる。

無力化は出来たようだ。


「魔法で倒さないの?」

「怖いけど、嫌なの!」

「分かったわ、じゃあ倒さない魔法を覚えましょう」

「え、いいの?」


こうなる事は予想出来ていたもの。

転生者の二割は魔物を倒すのを拒否している。

だから最低限の自衛手段を教えるの。


「まずは光の魔法ね、ライトをパッと点けるイメージね」

「こう?」

「もっと眩しく!」

「えい!」


その後しばらく魔物相手に有効な魔法を、教えていった。

倒す以外の魔法は抵抗無く、問題ない程度だった。

この調子でこの世界に、慣れていけばいい。

もえちゃんを見ながらそう考えていると、もえちゃんが思わぬ言葉を放った。


「ねぇ、お姉ちゃん。わたしはいつお家に帰るの?」


その言葉で、私は大きな誤ちを犯したと知った。

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