会議ですわ
「自分が受ける授業の会議に出るなんて、つまらないですわ」
「そう言わないでくれフリーナ、君が1番詳しいからな」
「分かっていますわ」
魔法学園には複数の学科があり、魔法科、魔道具科、戦闘魔法科、魔法開発・発展科がある。
最初は魔法科だけだったが、私が増やした。
乙女ゲームには剣や槍を使った、魔道具を開発してた等の魔法科だけでは足りないのに気がついたからだ。
実際効果は実証済みだ。
「陛下、今まで通り魔物狩りに修学旅行、学園祭に武術大会、魔法発表を執り行います」
「うむ、やはりその行事は必要なのか?」
「少なくとも10人以上、この方法で見つかってますので」
「そうか、ではそのように」
国王陛下と腹心の貴族達に向けプロジェクターを魔道具で再現し、説明していく。
転生者の多くが技術職だったり、その道の専門家が多いのだ。
おそらく何らかの基準があるはずだが、未だ解明はされてない。
「フリーナ様、質問があるのですが」
「どうしました?エトワール公爵」
エトワール公爵の娘、ミリーナ様は転生者だ。
転生したのは1ヶ月前だったか。
「ミリーナは、ミリーナはすっかり変わってしまった。自信を無くし、私とも目を合わせないのです!」
「エトワール様、今は転生者保護プロジェクトの会議ですぞ!家庭の問題は後にしてもらいたい」
「いえ、良いのです」
「フリーナ様、しかし」
彼を手で制し、微笑んだ。
話す時は相手を落ち着かせなければ。
「転生者保護プロジェクトは転生者の家族のケアも含まれます。エトワール公爵」
「はい」
「ミリーナ様は憑依型の転生者です。転生者は望月 香澄様、以前の記憶は持ち合わせています」
「それは」
「以前の記憶があり、しかし日本人の記憶がこの世界に怯えてます。家族が増えてどうしたらいいか分からないと言ってました」
「家族が増えた?どういうことです?」
「望月様から見ればこの世界の家族は新しい家族なのです。以前の記憶はありますが、どう接していいか分からないそうです」
「私と同じだったのか」
「そうです、同じなのです。まだ戸惑っているだけ、ゆっくりと時間をかければ大丈夫です。ミリーナ様も元のようにとはいかなくても、仲良くしたいと仰っていましたから」
「そうか、ミリーナがそのようなことを」
「望月様のことも頭に入れておいて下さい、転生前のお話などされるのが仲良くなるコツです」
「ありがとうございます!」
ふと隣を見ると、転生者の親の方々がなにかを期待する目でこちらを見ている。
もう、会議は望めないだろう。終わりかけだったからいいでしょう。
「私の娘も最近様子が!」
「訳の分からない事ばかり呟くのです!」
「魔法しか喜びを感じないように!」
私は順番に対応して行くのだった。




