予兆…オーメン
10月に入って、イスラエルで扮装のニュースが入ってきた。
ああ…
私はため息をついた。
なんと言うか、もう、呪われてるんだと思う。
私と言うか、『パラサイト』と言う作品が。
でも、まさか、考察の作品まで、こんな面倒に巻き込まれるなんてもうっ(*`Д´)ノ!!!
私は、目に見えない何かに文句を言いたくなる。
何に怒っているのか…多分、読者はわかるまい。
いや、カンの良い読者なら、わかるのかもしれない…
そうして、きっと、爆笑してるんだわ(T-T)
私だって、第三者なら笑うわ…
こんな偶然。
なんて、ファティマの予言のエピソードを書こうとした途端、こんな、ニュースが舞い込むんだか。
私の深いため息の理由を…歴史好きの読者なら、理解してくれるはずだ。
ポルトガルのファティマと言うのどかな村に聖母が出現したのが、1917年。
この年は、第一次世界大戦の最後の辺りであり、ロシアの二度目の革命が起こった年でもある。
で、このファティマに表れたマリアさま、汚れを知らない3人の子供たちにお願いをします。
複数のお願いのなかに…
『ロシアを回心させてください。』
なんて、今の大国の偉い人すら、無理な事を頼んできた。
この予言のすごいところと、予言解説者の怪しいところが、この『ロシア』のフレーズである。
なにしろ、滅亡予言が流行ったのが70年代からで、その頃には、その地域はソビエト連邦…通称ソ連と呼ばれていたのだから。
ソ連が1922年に生まれた社会主義国家で、東西冷戦のさ中、誰もがソ連とアメリカの核戦争で世界は破滅するんじゃないかと不安に思っていた。
そして、そう言ったテンプレが売れた。
だから、近未来ものはこぞって、ソ連とアメリカの戦いで作品を作った。
誰も、ソ連が、あんなに呆気なく崩壊するなんて想像できなかったし、それを書く作家の作品は世に出てこなかった。
だから、昭和のオカルト本は、こぞってソ連と書いた。
ファティマの聖母のメッセージを、なんだか、上から目線の解説をつけて。
が、令和の現在、その時代の、ファティマの聖母の予言の通り、ロシアと呼び直された国の扮装がニュースになっている。
で、なぜ、ここでイスラエルの問題が関係するか、と、言うと、少なからずロシアに居住していたユダヤ人が、革命やらなにやら、の混乱の中、イスラエルへと移住してきたからだ。
で、私、ここからファティマの聖母を語るとなると、ロシアやら、イスラエルと、人類滅亡の話をしなきゃならなくなるわけで…
もうっ(*`Д´)ノ!!!
と、悶絶したくなる。
この『パラサイト』と言うはなし、初めは、パンデミックから始まり、なんだか、新しい展開を書こうとすると、実在のニュースに翻弄された。
ロシアとウクライナの扮装の時も…
パンデミックから、人類滅亡の物語を改変しようとしていた時だった。
でも、あれから2年。
別に、私が絶妙なタイミングで時勢の事柄を物語に反映させていたところで、そんなものは偶然か、
自意識過剰の考えすぎに違いないと思うようになってきた。
確かに、書きづらいけれど…
逆に、たくさん書いていたら、そのうち、話が違って、自意識過剰が証明されるかもしれない。
いや、そうだ。
大体、少しくらい現実の話に近い部分があったところで、評価どころか、PVすら伸びないのだ。
それより、もう、完結を目指さないと。
私は、深いため息と共にメールを作成し始めた。
克也の意見を聞いてみたくなったのだ。
ロクでもないアドバイスだとしても…オカルト小説を書く資料にはなるに違いないからだ。




