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新解釈

資料を調べると、私は『トミノの地獄』の新解釈を4月には思い付いていた。

この頃、私の中の著作権は死語50年で消滅するものだった。

が、2018年著作権法が改正されて、死後70年になったので、『トミノの地獄』の詩を書くことは出来ない。

これについては、各自に調べてもらうしかないが、

この詩の登場人物は

トミノ

妹である。


象徴的で、幻想的な地獄の西条先生の文章は、大正時代の千代紙のコラージュの美しさがある。


そして、ダリのように幻想的で、ピカソの絵のような不可解さがある。


この詩には、様々な解釈が発表されている。

遊女に出された悲しみを歌うとか、

トミノの死を悲しむ親の歌。

戦争の歌など、


基本は、不気味で不幸な解釈が目立つ。

まあ、私も何もなければ、ホラーで不気味な雰囲気で解釈していたと思う。

が、私はハッピーエンドにしなくてはいけなかった。

2020年、古代インドの歴が終わるとか、マヤ歴のおかわり滅亡説も生き抜いた私は、このネットで噂の不気味な詩を陽気なハッピーエンドの解釈に変えるために必死になった。


トミノの姉は吐血し、妹は火を吐く…

もう、オカルトより、怪獣映画の雰囲気だけど、怪獣映画を作る訳じゃないから、なんとか普通に話を考える。

『パラサイト』の作中で使うこと、そして、1919年のスペイン風邪の流行があるので、感冒症の症状として考える。

姉は吐血

妹は高熱になった事にした。人はたまに、高熱が出ると火を吐くみたいな表現を使うから。

が、トミノは玉を吐くなんて、ファンタジックな展開で、どうしようと考えたが、『遺伝子とゲノム』を呼んでいたので、ヌクレオチドの玉…もしくはウイルスの玉を吐き出したイメージで展開した。


私は考えた。

1919年、その年は非常に悪い風邪が流行し、トミノはそれを家に持ち込んだ。

多分、先に症状が出たのは妹だと思う。

お姉さんは、抵抗力がある分、肺炎をおこすまで頑張ったんだと思う。


姉が吐血し、まもなく、妹が高熱で倒れる。


トミノはキャリアとして、無症状のままウイルスを撒き散らす。


ちっとも、ハッピーエンドではないが、その前に、どうして、トミノが地獄に向かうのか?これが問題だった。


トミノは行く…

無限地獄へ…


調べた。無限地獄について。そこは日本の地獄の最下層で、盗み、殺生、親殺しなどの凶悪犯の行く地獄だ。

ここで疑問が生まれた。

何となく、少年の雰囲気が漂うトミノ…

そんなトミノが、なんで極悪人の行く地獄に行かねばならないのか?


日本の地獄では、子供が死んだ場合、魂は賽の川原で石積みをするのが通常だ。なぜ、トミノは子供なのに地獄の最下層を目指さなきゃいけないのか?


この馬鹿げた追求は、しっかりと意味があった。と、言うか、上手く話が繋がった、と、言うべきか。


無限地獄には、親殺しの罪がある。

ウイルスを家に持ち込み、両親が先に亡くなったとしたら、トミノが無限地獄へ向かう道理が通るし、この詩に両親が登場しない意味も通る。


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