プロフィール
秋の夜空を窓越しに見ながら、とにかく、西条先生の…『トミノの地獄』のミステリーについてまとめることにした。
ミステリーとして、単体で興味を持って貰えるのか…ここが試金石なのだ。
私的に面白いとは思う。
でも、ネットでバズる作風は、ノストラダムスでも予想はつかないに違いない。
だから、書いてみなくては!
底辺を這い回るような創作活動ではあるが、5年もやっていれば、PVの動きや数で、色々、見えるものも増えてくるのだ。
そう、あの時、確かに、私はPVの動きに当たりの予感を感じたのは確かだった。
2020年…私は『トミノの地獄』をベースにパンデミックの話を作り、それが、時勢にぴったりあってビビって作品を変えた。
変えた…言うか、変えようと努力をした。
その時は、漫画のような現実に、都市伝説で遊んだ罰だとか、中二病の熱に浮かされた。
何とかしようと、『トミノの地獄』の新解釈を考えた。
当時、ネットでは、『トミノの地獄』は音読すると死ぬとか言われていた。
パンデミックとは関係なかったが、調べると、この詩が発表されたのが、今から100年前、1919年はスペイン風邪と恐れられたインフルエンザのパンデミックがあった(>_<)
ついでに、1519年にも、ペストの大流行…
音読すると死ぬとか言われ始めた2004年にはSRASがあった。
私が中二病を発病するのも仕方ないようなネタがつまれて行く。
しかし、それではいけないのだ。
そして、西条先生は、魔術師ではない。
先生は、美しい童謡を沢山残して下さった。
私の記憶が正しければ、童謡のはじめの作詞家として選ばれたのが先生なのだ。
八十なんて、今なら、キラキラネームと言われそうな名前は、八、九、十の並びから、九…苦を抜いて、辛いことの無いように、と、両親が願ってつけられた名前なんだそうだ。
そんな名前を持つ人が、人々を不幸に陥れる作品なんて作るはずはない。
先生の名前に力をもらい、調べる。
すると出てくる、出てくる、童謡の都市伝説…
本当は怖い系の怪しい噂。
思えば、90年後半辺りから、グリム童話の原文が怖いとか、その系の話が流行った事を思い出した。
と、同時に、『桃太郎』の鬼の扱いについて変わっていったのを思い出した。
私の知っている『桃太郎』は、鬼をことこどく殺して行く話だ。
が、それでは鬼がかわいそうだ、鬼にも子供がいるとか、言われ始め、童話が変わっていく話を聞いた。
が、私には疑問だった。
鬼は基本、人間ではない。
物語の登場人物は、現実の世界のなにがしかの象徴で、私の時代は鬼とは、病気や不幸の象徴だった。
感染源は確実に消毒が必要で、それはどんな些細なものでも、気を許してはいけない。
彼らの増殖スピードは早いのだから。
ウイルスなんて言葉のない時代から流感はあり、病原=鬼は、どんな小さなものでも、見つけ次第消さなければいけないものだった。
桃は健康の象徴で、桃太郎は鬼=病原菌をやっつける正義の味方なのだ。
しかし、90年代ころから、日本にも海外からの移住者が増え始め、鬼も知らない人間に感じる違和感の象徴のように変わって行くのだろう。
世の中は変わる。
土の道が消えてゆけば、それを原因とする、ぎょう虫のような心配はなくなり、鬼の象徴も変わる。
大正時代には、当たり前の事も、平成には残虐で不気味な行為に思われる。
『地獄』の意味も…
当時では、子供の道徳教育等では馴染みの場所だったのかもしれない。
とにかく、都市伝説から、この詩を切り離しにかかるしかない。
それには、西条八十と言う人を調べるしかないと思った。
勝算はあった。
何しろ、西条八十は、『赤い鳥運動』に参加していた、児童文学の重鎮なんだから。
が、西条先生のプロフィールを調べて行くと、更なる地獄の底へと引き込まれて行くことになる。




