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現実と夢想と小説と5

マヤ歴…その古本は、コンビニで売っているワンコインのペーパーブックだった。

私はそれを古本屋の100円の棚で見つけ購入した。

多分、2015年を過ぎた頃に…

2015年…1999年に滅亡されるとしたノストラダムスの予言を、あれやこれやと屁理屈をつけて伸ばしに伸ばした最後の年だった…

否、ノストラダムスとネット・オカルティストは今でも、ノストラダムスと人類滅亡の夢を見ている。

でも、紙の本とテレビで情報を得ていた私のような人間は、多分、2015年が分岐だったのだと思う。

それから、ノストラダムス関連のオカルトは下火になり、私が小説を書くために検索する頃には、可愛らしい少女の画像がノストラダムスの検索結果の一番に表示されるようになった。

忘れていたもろもろが、本を開くと飛び出すような気持ちになった。


一瞬、物語の事を忘れてマヤ歴の世界に浸った。

そして、マヤ歴を調べ始めると、そこにUFOが加わった。

メキシコはUFOの目撃情報が沢山あった。


そして、この時、昔からの謎が一つ解けた。


私はUFOを見たことはない。そして、UFOのコンタクティの知り合いもいない。だから、真実は知るよしもない。

それでも、テレビはUFOについての極秘情報を盆と暮れの緊急スペシャルで教えてくれたし、雑誌や本には、そんな貴重な情報を特集していた。


私はUFOはあまり興味は無い方だった。が、当時の一般常識以上の事は知っていた。

映画や、特集を見ていたし、そんな話題を熱心に話す男子が、どこにでも一人はいたと思う。


そして、知り得た情報から、宇宙人は結構、狡猾にそして、各国、人種によって人間の捕獲方法を変えていた。


北アメリカの場合は、車で走っているときに突然、空からハイビームのライトを照らし、混乱する人間を捕獲するのに対し、

南アメリカ…主にメキシコに出没する宇宙人は、フレンドリーな美女に化け、捕獲対象の男性を誘惑する。

宇宙人もちゃんと考えてるんだ。と、子供心に感心した。

そして、宇宙人にも、ブラジル人のようなフレンドリーな宇宙人や、日本人のような生真面目な宇宙人がいて、その宇宙人の性格で捕獲区域が違うのではないか、と、そんな事を子供の頃は、真面目に討論した。

私は、短編の他に、ナチスについても調べていた。

ナチスはUFOの研究もしていて、南アメリカに潜伏している…とか、そんな噂を聞いたことを思い出した。

昔から謎だった。


ナチスは、第二次世界大戦前に、宇宙人とコンタクトをしてUFOを開発していると言う噂があった。

ドイツに派遣された宇宙人について、今、思い出しても情報はない。

でも、派遣された宇宙人もドイツに合わせて生真面目な宇宙人に違いない。

生真面目な宇宙人とドイツ人が開発したUFO、それが、メキシコのフレンドリーな宇宙人と開発するのは、色々、大変だろうな、と思ったのだ。

少なくとも、アメリカの刑事ドラマ等では、陽気な人と生真面目な人が毎回、衝突して物語が進んでいる。

ナチスの軍人が、なぜ、メキシコでUFOの開発をするのか?

私はスポーツ紙の真ん中辺りにコッソリと載っているセクシーな美女に化けたメキシコ担当の宇宙人の想像図を見つめながら考えた。


しょうもない…この謎が、この時、解けたのだ。

ドイツ帝国時代…というか、ハプスブルグ家が南アメリカに領土を持っていて、その関係で、ドイツは太平洋あたりに領土があり、土地勘があることがわかったのだ。

そして、第一次世界大戦後、連合軍側についていた日本は、そのドイツ領を引き継ぐことになるのだ。


UFOの開発と、ドイツ領、それを引き継ぐ日本国…

壮大な、昭和ミステリーが頭に広がって行く…


そして、私の本棚の奥深くにしまわれたY氏の本が私にアピールしてくる。

ナチスの開発した超兵器、そして、UFOについての特ダネを知りたくないか、と。


本当に…2年前の未完の完結を目指すのは…それだけでミステリーである。

ここから、どうやって聖徳太子にたどり着いたんだろう…

結末に本当にたどり着けるんだろうか。


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