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現実と夢想と小説と

小説の連載が進むと、作家は夢を見る。

それは、書籍化のオファーだったり、コンテストに応募すれば、賞金の使い道についてとか。


私は、この作品に古本の始末という…終活を夢に見た。

小説を書いてると、その物語や、自分のエンディングを考えることがある。


私は、『椿姫』を夢想した。

『椿姫』とは、1853年にヴェルディが発表したオペラで、原作はデュマである。

高級娼婦ヴィオレッタと成年アルマンの純愛のもの。だけど、そこではなく、ヴィオレッタの最期に憧れるのだ。

病にかかり、最期は借金をかかえて亡くなったヴィオレッタの家財は競売にかけられる。

そして、それを昔馴染みの客が、自分のブレゼントを思い出に買い戻してゆく…


なんて素敵なんだろう…

フリマをする私は思った。

いずれ、私がどんなろくでもない死に方をしても、私の小説を愛してくれる人がいて…その参考資料の古本を高く…フリマ仲間から買ってゆく…


フリマ好きにはジーンとくるエピソードである。

そんなバカな事を空想してるから、いつまでも古本が無くならないし、部屋が片付かないわけだけど、もし、本当にそんな日が来たら、悲しくも嬉しいに違いない。

そして、本を処分出来ずに、値段を考えたりするんだから、本当にどうしようもない。


ついでに、克也をモデルのアクションものを考えたりもする。

昔見た、怪奇探偵ものを見たいのだ。

こうして、物語を更新し、古本に囲まれていると物語が流れてゆく。


この小説がヒットする。

話題になる私たちにオカルト動画を流している人物からメッセージが届く。

そして、彼の力も借りて、一般人には見る事の出来ない世界へと我々は向かうのだ。


昔見た、怪奇探偵ものを思い出していた。

この古本に書いてある不思議の場所を…行ってみたいと考える。


そうして、無駄な物語が増殖する。


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