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8話ダンテ

100円古本…貧乏臭く感じるかもしれないが、ここは四次元空間を漂うような面白みがある。


去年の同人誌がふらっと置いてあるかと思うと、50年前の色褪せたオカルト本があり、

華やかなEUの旅行ガイドの横に、ベルリンの鉄道で東側に入った時の注意が書いた昭和のガイドが置いてある。


100円古本は、4次元空間の図書館のような不思議な世界に誘うのだ。


そして、たまに、大量に同じ本が流れてくる。

それは、ブームが完全に終わり、100円でも…古本屋が売りたいと考えた本である。


ダン・ブラウン先生は、人気があった…

だから、ある時期、大量に100円の棚に流れてくるのだ。


ダ・ヴィンチ・コードは、本当に凄かった。

ハードカバーから、単行本まで、一時期、大量に並んだ。

私の知ってる、大手の古本屋は、基本、地集地消である。

古本屋によって、そして、時代によって法則は変わるだろうが、同じ会社の古本屋でも、駅が一つ違えば、同じ本、ジャンルでも値段が違ったりする。


それらを見ていると、その地域の人達の好奇心や生活が、本から漂ってくる。

私の地元では、500円の手芸の本が、少し開けた街では100円だったりする。

街では、手芸なんかより、刺激的な楽しみがあるんだなぁ…と、少し渋い気持ちになりながら、掘り出し物を探したりする。


『インフェルノ』も、そんな100円本の一冊だ。

ハードカバーには、デカデカとある人物が描かれていた。


地獄をさ迷い歩いた…と、される中世の男


ダンテ・アリギエーリである。


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