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7話 19

こうして、思い返すと、既に夏の辺りで、パンデミックにとりつかれていた気がする。


いや、2019年初めの辺りから。


なにしろ、この年はレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年の年だから。


私はノストラダムスを…初めの未完を終わらせるために書き散らしていた。

一見、関係なさそうだが、ノストラダムスとレオナルド・ダ・ヴィンチは同じ時代を生きている。

それで、2019年ノストラダムスが学生としてプロヴァンスにいた頃、亡くなっている。


レオナルド・ダ・ヴィンチ…思えば、この人も難儀な人生を歩んでいる。

私生児としてヴィンチ村に生まれ、フェレンツェで芸術の才能を開花させ、当時の政治に翻弄された。


で、晩年は、ミラノがフランス王に負けてフランスへとつれて行かれる…

まあ、レオナルド・ダ・ヴィンチが自らフランスに行ったとも言われるが、どっちでも私には関係ない。


この時分にヨーロッパがイタリアを争奪していたこと、オスマントルコが進撃を始めたことだ(T-T)


私のノストラダムスは、授業料を未払いで、1521年に旅に出る。


父のジョームは、この情勢でバカ息子の心配をしている場合じゃなかったはずだ。

そして、ヨーロッパをペストが襲う。


そう、1519年もまた、パンデミックが世界を襲い始めていたのだ。

アステカに到達したエルナンデスが天然痘を南米に持ち込んだと言われていた そして、ノストラダムスが放浪を始める1521年にアステカ帝国は滅びてしまった。

この話を始めると、長く、『トミノの地獄』とも離れて行くのでここまでにする。




2019年3月…


これらの知識が私を突き刺した。

本当に、何を考えてるんだろう?と、思うが、

一見、関係ない事柄を調べていたら、オニバムス形式で関係してくるのは、何か、気持ちをオカルトへと誘う。


しかも、パンデミック…

『トミノの地獄』をもてあそんだバチが当たったのかもしれない(>_<。)


3月は、ハッピーエンドを泣いて調べた。

その年の彼岸にベテルギウスが爆発するとか、そんな噂に混乱しながら。


ます、なんとか、『トミノの地獄』を怪しい都市伝説から切り離したかった。

1919年…日本が流行性感冒…スペイン風邪の猛威に襲われようと、

噂になった2004年にSARSが拡散しようと…


発表100周年のその年に、パンデミックの影が生まれていようとも(T-T)


それが…それがなんだと言うんだろう!

ぐっ、偶然だよ。偶然…

と、自分を励ましてみた。そして、西條先生が作詞した『蘇州夜話』を聴いた。

ロマンチックなメロディに浸りながら、よりにもよって、デビュー作品に地獄の詩なんて書かなきゃ良いのに…

と、愚痴をこぼした。



が、この地獄…違う地獄と繋がりを見せるのだ。


私の古本ライブラリーに鎮座するハードカバーの上下巻。ダン・ブラウン先生の『インフェルノ』に。


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