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22話メイザース

何だかんだと寄り道しながら、私は魔術を調べた。

評価やPVなんて知ったことではなかった。

私のファンタジーの根本が崩れ始めてるのだから。

それでなくとも恥ずかしいのに、魔術師馬鹿だと信じて疑わなかったクローリーすらカネの為にニセ予言に手を染めるなんて!


悶々としながら、それでも記憶をたよりにドーンについて調べる。


黄金の夜明け団…特撮の悪の組織ではない。

ゴールデンドーン…それは近代魔術において、最も有名な魔術団である。


一見、凄く力がある組織のイメージだが、オカルトは日本語では隠秘術。

目立つのは良いことではないのだ。


寧ろ、これだけ目立っている時点で三流じゃないのだろうか?


不意に、そんな事を考えてモヤる。

思えば、子供を中心にバズッたオカルト雑誌『みい・ムー』に総力特集されてる時点で怪しむべきだったのだ。

が、ネトゲなんて無かった時代、子供の遊び相手は虫と自然と子供雑誌だった。

この極限の選択肢から子供雑誌を減らすなんて出来ようもない。

バーガーショップもコンビニもなかった…

しかし、自然は…雑木林と美しい星空はふんだんにあった。


自作の杖と想像力を放出さえすれば、そこは、確かに、イカイとの境界線に変わった。


さすがに、鶏をしめるとか、そんな事をしなくても私には豊な空想力があった。

不気味で存在感のあるクローリーの写真や黒ミサのいかがわしい写真。そして、『みい・ムー』があれば、それっぽい雰囲気には浸れた。


それでよかった…

リアルに悪魔なんて召喚できなくてもっ。


でもっ、空想の…私のファンタジー世界をネットで披露して、小銭稼ぎも出来ないなんて!そんなのあんまりじゃないっ。


こうなると、意地である。


おぼろげな記憶に残るワードを呪文にタブレットに問いかける。


クローリーが魔術にはまったのは、黄金の夜明け団に入団したから…

そして、彼を指南したのが、マグレガー・メイザース。


この二人は後に敵対関係になるはずだけど、メイザースが団を創設したのが1888年


1888年…ロンドンと言ったら切り裂きジャック事件がおこる年である。



切り裂きジャックが私の世界に追加される…

そして、ヨーロッパ留学を終えて、森鴎外が帰国しようとしていた。


森鴎外…

西洋の進んだ公衆衛生、医療を学びに来ていたのだが、文学が好きで、ゲーテの翻訳をしているところで私と縁が出来てしまう。


ゲーテ…彼の書いた『ファウスト』で、ノストラダムスを誉めるセリフがあるのだ。


これを、健先生をはじめとした昭和のノストラダムス研究家が持ち上げていたのだ。



さて、これで、外野の主なキャラクターの説明が終わるかな…


そう、2019年…12月に書き始めた『パラサイト』

単純な短編の予定の話が、ここから変わって行くのだ。



ここまでが、ホロスコープと切り裂きジャック関連のサクラ…つまり、只見の部分である。



これについては、いつか、ちゃんと物語にして完結したい…そう、金になる作品に…



そうして、願いが叶うなら、生きてるうちに知りたい。


『クローリーは本当に、チャーチルとインチキ・オカルトに染まったのか?

そして、彼がもし、書いていたとしたら見てみたい!クローリー解説のノストラダムスの予言詩を!!』



さて、星に願いをかけながら、話は駆け足で本編に戻る。


そう、今回、私が売りたいのは、西條先生のミステリー


『トミノの地獄』なんだから。


Siriが読みやすい文章にしました

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