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3話近況

それは偶然の出来事だった。ドラマのように音信不通だった克也がフリマの忘年会の前に現れたのだから。

私は挨拶もそこそこに、ファミレスでの忘年会の日時を話し、「来てくれ」と言った。

奴は、返事を保留し、そして、図書館のパソコンに向かいながら、後で少し話そうと、そう言った。

それで私も隣のパソコンで調べものをし、本を借りて図書館のホールで奴を待った。


年末に向けて、私は小説を完成させようと頑張っていた。

金にならない作業だから、余暇をうまく使うしか時間がない。

正月休みの図書館の利用も、1分1秒も貴重ではあった。

来年は、夢の慰安旅行に行く。その為の準備をしていた。

長いフリマ活動の…それは最後のイベントになる予感がしていた。


私は数千円でも小説で稼ぎたかった。

既に小説を書くのに2年もかけていたから。

少しでも稼いだ成果を仲間に披露したいと言う野望にとらわれていた。

お金になりそうなサイトを見つけていた。

それはネットで稼ぐ…はじめての挑戦だ。なんだか、夢中になっていた。

が、かっちゃんの登場はそんな気持ちを一気にあせさせた。


まさか、本当に会えるとは思わなかったから。

が、ここは田舎なので、集まる場所も限られているから、出現確率は野ウサギより高いことも知ってはいた。

が、そうは思っても、この偶然の出会いにオカルトめいた出会いに時めいたのは確かだ。


かっちゃん…中年(いいとし)をして、闇の組織と闘う男。

因みに、最近は古代日本を研究中だ。


ドキドキが止まらない( 〃▽〃)


私は、ネタ帳の茶色いノートを握りしめ、そして、奴が来るまで頭の中を整理することにした。


2019年12月…私は『パラサイト』と言う作品を作っていた。

一万字程度の予定だったが、予定より長くなって少し困っていたのだ。


これは、今年の内に書ききりたかった。


今まで、推理小説はトリックが難しいから書けないと思っていた。

けれど、色々やってるうちに、歴史的な謎解きも、ミステリーとしてカテゴリーに入ることに気がついた。

私に不可能殺人を考える力は無いけれど、歴史物で(つまず)いて2年。

歴史のネタは少しはあった。

ついでに、子供の頃、そんな風味のサイエンスミステリーを自分でも書いてみたい気がした。


「こ、これはっ((((;゜Д゜)))))))」

と、主人公が言ったら、全てがそれで解決する…そんな話を書いてみたかったのだ。


私は、未完の連載を増殖させてはいた。

が、サイトのイベントの短編はうまく終わらせて提出できていた。

一万字…

やってやれない事はない!


そう信じていた…が、雲行きが怪しくなってきていた。


問題点をあげて、再構築する必要があった。


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