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ビジョン


 思えば、政治家なんだから100年先を予想できる人物の方が優秀ではないだろうか?

 徳川家康はビジョンがしっかりしていたから、徳川家は長く続いた。


 ヒトラーだって、政治家なんだから、100年先を見越して戦略を考えたはずだ。魔術師のヒトラーが予言を残したとか言われてすんなり信じちゃったけれど、今思えば、普通に政治家として未来を考えたようにも思える。

 そして、1925年から75年後には世紀末がやってくる。

 1000年の節目を飾る1999年が。


 そう考えると、ノストラダムスの予言も、16世紀のノストラダムスより、カール達20世紀の政治プロパガンダに影響、改竄された可能性が見えてくる。


 カールは統計学から占星術を構築していった。

 だから、彼の考えるノストラダムスの世界観も、何かの周期を読むようなものだったのではないだろうか?


 それを惑星の運航に重ねる。

 別に神秘的でなくとも、木星が12星座をめぐる12年は、太陽の活動周期11年に近い。

 そして、子供が第二次成長期にさしかかる12歳とも近い。

 だから、木星の周期に、子供の育成や、食糧計画を重ねて考えても、間違いではないのだ。


 そんな風に未来を予想していたとしたら、ヒトラーは生まれ変わるのではなく、同じような境遇の人物が政治の舵を取ると考えた方がいい気がしてきた。


 だから、どうだっていうんだろう?


 少し、頭が混乱してくる。


 でも、なんだか大事なことの様に思える。

世界は今年、滅亡はしないと思う。けれど、災害や紛争、病気や事故で人はこの世から姿を消してゆく。

 人の死に特別の意味はない。どんな結末を迎えるとしても、それは本人には一度きりの大イベント。


 ローマ法王も剛も、親しかった人には同じように悲しいこと。


 

 何か、考えたいのに出てこない。

 イライラする気持ちを抑えるようにホロスコープを調べる。


 1919年4月4日を

 この日はファチマの聖母に選ばれたフランシスコの亡くなった日だ。


 片側に惑星が寄っていた。

 なんだか不思議な気がした。


 惑星が180度に偏る 惑星パレードは惑星直列のように150年までは長くない。それでも十数年に一度とか書いてあった。

 

 一応、フランシスコ法王の亡くなった4月20日を調べる。

 まあ、今年はパレードがあるので片側に集まる。

 1919年もそんな年なんだと思う。

 

 こうなると、気になるのはマリアの出現した1916年、ケネディ大統領の生まれた5月。

 マリア様がファティマに降臨した1916年5月13日は、180度あたりに惑星が偏っていた。


 惑星がパレードをする。


 それはただの地球からの見え方でしかない。

 でも、こうも次から次へと登場すると、なんだか気になる。


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