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ローマの誕生


 ローマの建国記念日

 そう、それが気に掛かっていたのだ。

 私は大学には行ってないし、勉強もそれほど好きではない。が、ドキュメンタリー番組は好きでよく見ていた。そして、気に入った話やエピソードを茶色のノートに書き記していた。

 大人になっても物語を考える癖は抜けなかったけれど、小説家になるには歳をとり過ぎていたし、資料を調べる力も、誤字を直す時間も取れないから、小説家にはなれないと思ってはいた。

 でも、話を考えるのは好きなので、小さなコメントをノートに書き記していた。

 それが、ここに来て本当に誰かに小説を披露し、選考もれをするにしても、選考会にチャレンジできる時代になるとは思わなかった。ノストラダムスもびっくりの21世紀の発展である。


 それはともかく、ローマはヨーロッパ風味のファンタジーを考えるためには必要な知識だった。

 夢を見ることをロマンスというが、この語源もローマにある。

 ローマは憧れの桃源郷なのだ。だから、インテリはローマを知ってないと格好つかないし、なんか調べていると、自分もインテリになった気がした。まあ、途中、面倒臭くもなったけれど。


 それで、ローマの皇帝についてもちょいちょい調べることになる。ああ、そうだ、このエピソードはやはり人類滅亡と関連していた。つまり、クレオパトラの暦と、ユリウス暦についてのエピソードの関係だったと思う。

 2015年にエジプト歴 なんだかイシス神殿の神々が消える時が2015年とかそんな風に噂があった。

 それで、エジプト歴とか、ユリウス歴の話があったんだと思う。やはり、シーザーとクレオパトラは鉄板のロマンス要素なのだ。

 ユリウス暦の説明は困難だったと思う。神様がいるのかどうかは知らないけれど、いても、いなくても、地球は丸いし、円に近い楕円軌道を回っている。だから、誤差が生まれてくる。


 すると、暦が合わなくなってくるから、様々な産業に問題が出てくる。で、問題がローマに出てきた時、その容貌と天文知識でシーザーを陥落させたのはクレオパトラである。

 シーザーは、エジプトの知識人を吸収して新しい歴を作り出す。そして、7月に自分の名前をつけた。


 ローマ皇帝にとって、歴を管理するのは大事な仕事であり、次便をアピールす絶好のイベントでもあった。だから、春分や夏至などの天体イベントには仕掛けを催していた。

 現在でも、ローマの建物や彫刻にはそんな不思議が隠れているんだそうだ。ああ、ローマ、行って見たかったな。はぁ。


 そこに4月中旬のエピソードがあったのを思い出したのだ。が、いい加減なメモと私の記憶力では、そこから先が見つかられずにいた。

 そう、ローマ皇帝がイベントを催した日。4月21日 ローマの建国記念日である。

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