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千年王国


 なんだか、とんでもなく面倒な方向に話が向く。

このままでは、また、長編確定である。

面倒だけれど、なんとか話をまとめないといけない。


 どうして、こんな面倒になるかというと、たぶん時代なんだと思う。

聖フランシスコ、カタリ派、そして、法王の予言を書いたと言われる聖マラキ。これらは、同じくらいの時代に存在した。

 聖マラキ。

経歴を調べると、ここにこれらの登場人物と関連する人物が浮かんでくる。

聖ベルナルド 12世紀のカトリックのお坊さんで、シトー会という組織を守り、大きくした人物である。

 シトー会 キリスト教徒でなくとも、オカルト好きなら名前ぐらいは知ってる宗派である。

 大きくまとめると、このシトー会が清貧な宗教活動を広める中世の初めの団体らしかった。異論はあると思う。

 まあ、イエス様も贅沢なんてしてないし、弟子の我々もそんな風に生きようと、そんな感じだったのかもしれない。

 が、初めはそれほど影響力のある団体ではなかった。

 これを大きくしたのが、今回、登場する聖ベルナルドという坊さんのようだ。この時期、キリスト教も分裂していたらしい。

 そのフランスを若い仲間とフランスのキリスト教徒をまとめたのが聖ベルナルドという人のようだ。

 そして、聖マラキもまた、シトー会の人間である。

 テンプル騎士団の創設にも関わってる。

 そう考えると、マラキの予言の雰囲気もかわってくる気がする。


 ベルナルドは、当時、信徒を増やしていたカタリ派の改宗にも力を注いだみたいだ。

 教会は、このような貧しくも心が豊かに生きようとする考えと、絵画や芸術に力を注いで華やかに生きようとする考えに分かれていたらしい。

 もっと複雑なんだろうけれど、これ以上は調べる暇がないからまあ、そんな感じで捉えておく。


 で、清貧な生き方を選んだ人たちから、いろんな予言が出てくる。

 が、簡単にそうまとめられないのは、カタリ派の大量虐殺があるからだ。

 なぜ、こんなことのなったのか?


 これについては、ノストラダムスの予言本の精霊が、ファティマの本の精を押し除けるように話し始める。

 「ハレー彗星ですよ!人は、星に支配されるのです!ハレー彗星の禍々しい光は、モンゴル兵を西の国へと侵略に誘うのです。」


 確かに、1100年から1200年あたりは、チンギスハンなど、モンゴル人が勢力を上げていた。その勢力は大きく、東欧のあたりまで勢力は伸びていた。


 移民も、沢山いたのかもしれない。そこには、仏教などの教えも加えたような宗派もあったのかもしれない。


 そんな考えが浮かんできた。

 それは、菜食主義と坊さんが深く印象づく日本人ならではの妄想なのだとは思う。が、モンゴル人が東欧までくるのなら、インドあたりの影響もないとは言えない。


 ふと、90年代のオカルトブームを思い出す。

 仏教やキリスト教を混ぜこせにした終末論が沢山溢れていた。

 中には行き過ぎたものもあって、仏教、キリスト教のお坊さんが新興宗教と自分たちの教えの違いを語っていた。

 

 カタリ派がどんな宗教かは、もう、知る機会は私にはないと思う。

 でも、いいことを語っていても、それが人を幸せにするとは限らないし、時には不幸に陥るということを20世紀末で経験した。


 ここにきて、ベルナルドの時代もまた、一千年ミレニアムの終わりと始まりの影響を受けていることに気がついた。


 千年王国の終わり…


これは、フランシスコの時代でも影響はあったと思う。

十字軍をエルサレムに派兵する、その突き上げる思いが、なんとなく、理解できた気がする。



 

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