予兆
また、面倒な展開になって来たのにうんざりする。
静かな春の夜が流れてゆく。
文句を言っても始まらない。とりあえず、先を進めるしかない。
神様がいるかどうかは分からないけれど、それでも、ここまでWEBで小説を書いて、楽しんでこられたのだから、こういう予兆には従っておこう。
覚悟を決めた。
休み中に短編にして、完結させたらいいのだ。
そうすれば、少しは小銭になるかもしれない。
小銭も気になるけれど、あの、ミステリーの話も気にはなっていた。
アメリカ大統領選挙で選ばれたトランプ氏は、大胆な政策で世界を混乱の渦に巻き込んでいたし、
同じ頃、ドイツもまた、首相が不信任を喰らって政権が崩壊したとネットニュースで流れていた。
冥王星が宮を動く時、ドイツの歴史も動く…なんて、かっいいことを適当に書いて終わらせた手前、ここに来て、復活祭に当たったヒトラーの誕生日の話は、気になるところだ。
なんとか、火消しをしなくては!
と、同時に、もう一つ。
日本人の私が気になることがあった。
西洋の会社が作った日本舞台のゲームが炎上していたのだ。
その内容に、古墳を暴く、墓荒らしの要素があった。
この辺りも気になっていた。
でも、まずは、最後の法王とファティマの予言からおさらいしてゆこう。
自作を読み返す。
とりあえず、自分が何を書いていたかを思い出さないといけない。
私が最後の法王を追っかける事になったのは、ファティマの予言からである。が、これはオカルトを書く為ではなかった。
昆虫ミステリー『パラサイト』という自作を、友人の死で混乱して中途半端な終わらせ方をして、というか、初めの文章を総とっかえしたこともあって、初めの作品に感想までくれた読者の為にも、消した物語の謎だけでもなんとかしょうと考えたのが始まりだった。
そこで、その謎解きの短文を書き始めたのだ。
本来、あの話も、今年2025年に第二弾、執筆予定だった(T-T)
思い出すと、本当に辛いし恥ずかしいけれど仕方ない。
今の私は生きてるだけで精一杯なんだから。
そう考えると、待っていてくれる読者を思えば、こんな寄り道も悪くはないのかもしれない。
いつも、気の利いた短編のエッセーを作ろうと書き始める。
2025年、その時に、物語の新展開を連れて戻ってくるまでの繋ぎの文。
が、そんな洒落たもん、私には無理だった。
初心者は、長文が難しいと思うけれど、そこそこ書き始めると短くまとめる方が難しいと感じる。
ついでに、自分の作品にも癖があるのに気がつく。
キッパリ完結できる話と、できない話。
この物語は後者である。だから、関わりたくはない。未完の沼にハマるのがわかっているから。
でも、こうなったら仕方ない。
今年のGWは長期の休みになってしまったし、用事もないのだから。
一気に書き上げて格好良く終わらせてやる。
今年の私は、一味違う!事にしておこう。
そうと決まったら、まずは自作を読む。
この話は『パラサイト』に使ってしまった西條八十先生の『トミノの地獄』の考察から始まった。
書き初めが2019年で、『トミノの地獄』出版100周年に記念も兼ねて使ってしまったのだった。
今でも、後悔しているが、この詩は音読すると不幸が起こるとか都市伝説があって、2020年は西條八十、没後50年ということも重なってつい、やってしまったのだ。
で、この話から考察を始めた。
紆余曲折あって、話がファティマの聖母まで飛ぶ。
西条先生の恩師 吉江先生が、あの奇跡の時にプロバンスにいらしたから。
その場所はアルルのローマの遺跡で、そこはノストラダムの生家の近くでコンポステーラの巡礼の出発地に一つだった。
きっと、吉江先生も噂を耳にしたに違いない。と、考えた。
で、調べていると、ファテマの予言の予言を聞いたのが
少女・少年・少女
の組み合わせで、これが『トミノの地獄』の登場人物の構成と同じだった。
で、調べているうちに沼にハマったのだった。
ため息が出てくる。
ついでにルドルフ・ヘスの考察にも引っかかっていた。
未完の中には、ヒトラーがちょこちょこ登場し、調べる必要があった。
で、ヘスがヒトラーに心酔する理由をなぜかマヤの予言本に書いたあったファティマの予言にそれを見たのだった。
ファティマに聖母が降臨する1917年はヨーロッパでは不思議なことが頻発いた。その中にはヒトラーが謎の声に導かれ、爆撃を回避できたというものがあった。真相は分からない。でも、私が見聞きした雑誌か、本、未しくは友人のスクープでそんなのがあった。
だから、頑張った。
調べると沼にハマった。
そして、この予言が3部作で、第3の予言はローマ法王だけが閲覧できる、という所から法王いついても調べていた。
それが、ここで、色々と重なってくる。
でも、それが何だっていうんだろう?
まずは、聖マラキの予言を復讐しよう。




