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冥王の迷宮 44


居酒屋は騒がしかった。

山臥はワインを2つ注文し私に言った。

「疲れてるんだろ?運転代行を頼んだから、ワインを飲むといい…ドイツの白ワインがメニューにあったんだよ。」

山臥はそう言って、優しげに笑う。

「私…まさか…寝てた?」

「うん…ほんの少しね。まあ、飲もう!アメリカ大統領が決まったらしいよ。」

山臥は楽しそうに笑う。

「え?誰?」

心臓がドキドキしていた。

そう。2024年11月現在、冥王星の記事を書きながら気がついたのだ。

まさに、現在、冥王星が宮を移動しているのだ。

それに合わせたようなアメリカの大統領選挙…

結果が知りたかった。


山臥はニタリと笑い、そして勿体ぶりながらこう言った。


ドナルド・トランプ…と。







それから、忙しく師走が過ぎ、落ち着いてきた私は、メフィストとの約束を果たそうと未完の作品の再開に取りかかろうと思った。


あの時のアレが夢であれ、違うであれ、とにかく、未完は何とかしなきゃいけないし、冥王星が宮に移ったと言っても、正月は平穏に過ぎていった。


確かに…冥王星とドイツの政治の動きは、気になると言えば気になるけど、だからといって、私が何か、凄いビジョンを見ることも、メフィストの幻想や夢を見ることもなかった。


でも…早く書いてあげないと。


タブレットの電源を入れた…

オーストリアで極右の自由党が政権を奪取したとニュースが流れた。

なんか、気になってドイツも調べた。

2024年11月6日、アメリカ大統領の当選のニュースと共に、ドイツの政治も混乱した記事が流れてきた。

なんでもドイツの連立政権が崩壊したんだそうだ…

冥王星が宮を移動する頃…


なんだか、嫌な予感がするけれど…どうしよう?


まさか、webで…ミステリー大賞にリベンジする日が…本当に来るのだろうか…



私の明日はどっちなのっ?

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