表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/258

番外 教えておくれよブラバッキー12



帰宅して自室につくとすぐに私は今日、仕入れたネタをノートに書き始めた。


山臥はチャランポランでロクデナシだけれど、私には無い色々なスキルがある。


で、今回、参考になったのは

≪人の目を見ながら真正面で見るのは恥ずかしい。

なぜなら、自分が相手を見つめると、相手も自分を見つめているから…

顔に自信がないと、なかなか辛いものである≫


昔の少女漫画だと主人公が暴君ヒーローにそれをやって話が進む。

ドキドキしながら見ていた。

この時、活字的にはヒロインは普通の冴えない女の子設定で、私もそれを信じていた。

少女漫画は9割が美男美女だから、感覚がおかしくなるんだ。


やっぱり…あのヒロイン、美少女だったんじゃないか(>_<。)


と、とぼけた文句を呟きたくなる。

と、同時に、小学時代不思議だった、男子と目を見ながら喧嘩しても、自分には一度も少女漫画の展開にはならない原因を理解した…


あはははっ(≧∇≦)


なんか、つぼる…

少女私、恋愛展開、期待したんか…


クラスの男子を思い出しながら、当時の自分の心理の不思議を思い、それから、コーヒーに少しシングルモルトを加えて飲んだ。


恋愛小説を進めよう。


スマホを取り出す。

お気に入りの曲を再生し、静かな夜に連載途中の物語を思い出す。


私は、話に困るとサイドストーリーを作っては未完を作ってしまうので書くものは沢山ある。


もう、書き続けても…私の夢は叶わないのに…


少し切なくもなるが、それでも、私は、私の話に愛着があった。


そして、完結に執着もしてる。

友人の死に立ち会えなかった、中途半端な気持ちが、あの小さなボタンを押したときに解消する気がしたのだ。


とはいえ、まずはネタをいれなくては。

物語には悪魔が登場する。悪魔について調べる必要があった。


本棚から悪魔や天使について書いている本を取り出した。


そして、それを開いたとき、ふと見た図形に気持ちがとんだ。


ダンテの宇宙の概念図


地球を中心に宇宙にバラの浮いているそれを見た途端、悟った。


何が悪かったのかを…


そう、ガリレオだ。

ガリレオの物語とアポロの月面到着だ!


それで、間違った天動説の知識が植え付けられたのだ(>_<。)


ダンテの宇宙の概念図なんて、聞いても思い浮かばないけど、この宇宙のバラは見覚えがあった。


人生で何度も見ていたコレが、正解だったんだ…


胸が震えた。


そう、学校も子供用の物語も、間違った宇宙観については適当に省いていた。

ガリレオは、20世紀の地動説を唱えていた。


でも、違うのだ。


19世紀、ブラバッキーがオカルトの新風をふかせる…ホームズの時代の宇宙は…まさに、ダンテの宇宙の概念図にあるのだ。


ガリレオが20世紀の地動説を知るわけは無いんだ。

ここに来て、山臥から貰った恋愛脳が一気に消えて行くのを感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ