表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/258

番外 教えておくれよブラバッキー2



あーあ、やっちまったかもしれない。


頭が痛くなる。


「どうしたんですか?」

本の妖精が親しげに聞いてきた。

はぁ…(´ヘ`;)


一瞥(いちべつ)し、深いため行きと共に口を開く。

「なんかさ、1922年にナチスがUFOの研究していたとか…検索しても出てこないんだよ(T-T)

私と…かの人の著作しかさぁ〜」


ああ、辛い。


「それがどうしたんですか?」

「どうもこうも…検索に出てこないと言うことは、著作のとても個人的な情報か…創作…」

私は、ここで21世紀にある著者が、海外のノストラダムスの研究者が詩を創作して使っていたと、書いていたのを思い出す。

「創作って…捏造ですか?」

物騒な事を言う妖精だ。

「捏造…いや、年号の場合、印刷ミスもあるから、分からないよ。」


そう、私は、別の話で、マヤの太陽の石の発見された年を1970年だと信じて話を作り、後に本の誤字だった事を思い出す。

正解は1790年の事である。


年号…それは、普段はそれほど必要を感じないが、消費期限と小説を作るときには、用心しないと大変な目にあうものなのだ。


「間違いですか。」

「分からないけど、検索に出てこないとなると…オリジナルの情報として、参考資料の提示をしないといけないのかって考えてね。」

ああっ。これが問題なのだ。

これ、確かに、何か、秘密結社の誰かに密かに教えてもらった機密情報なら、いいんだ。が、これが誤字や何か、創作だったとしたら、世紀をまたいで、20年以上経過して、ネットで取り上げることは…

私と一緒に恥を書かせるようで悩むのだ。


「書けば良いじゃないですか。大丈夫。誰も気にしてませんぜ。」

妖精は気楽でいい。

「私が気になるのよ〜でも、1922年で探した情報で色々書いちゃった手前、今更、止められないし、間違いとかなら、なんか、申し訳なくて。」

ああ…泣きたい。


『1922年ナチスUFO』で検索すると、私の作品が…一番にヒットしてるよ…

こりゃ、もう、ダメだよなぁ


頭を抱える私に、妖精は目からウロコのアドバイスをしてくれた。


「1922年にUFOの研究をしていたのは、ブリル協会じゃ無いんですか?」

「え?」

「まあ、検索してみましょう?」


妖精に言われて、疑心暗鬼に検索する。


『1922年 UFO ブリル協会』


私の作品がトップを飾る。


心臓が痛い


私は、先生に騙されたのだろうか?

なんか、ホラー系のゲームミュージックを聴きながら検索していたので、なんとも怪しげな気持ちに(おちい)る。



が、ガッカリしたのはそこまでだった…


その下の方に、1人の女性の名前がヒットした。


『マリア オルシック』

この人がアルデバランから、新たな飛行技術をテレパシーで受けたと、複数の記事が見つかった。


よかったよぅ…(>_<。)


とりあえず、捏造では無いようだし、どこから出てきた情報かはよく分からないけれど、都市伝説としてネットミームになってるようなので、参考資料をあげずに先を書いて行ける(>_<。)


もう、たった一言…それでこんなに結果が違うなんて!


私は、ふたたび深くため息をついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ