1922 19
「全く…ここでクロウリーが合流するとは(´ヘ`;)」
私はぼやいた。
一見、無関係に見える年表も、何度か時代というダンジョンをめぐり、知識というアイテムを組み合わせて行くと、思わぬ拾い物にめぐり会う。
ある日、私は外国のドキュメンタリー番組で見た。
クロウリーがチャーチルのオカルト参謀をしていたと!
それについては、調べると怪しくもあり、真理にも見えた。
そして、ブリア協会の登場でオカルトと政治が重なりあうと、再び彼が浮上する。
この人もまた、1917年にアニバーサリーを持っている。
『ムーンチャイルド』
実在の魔術師をキャラに作り出したオカルトバトル小説。
この物語の影響もあるのか、今だ、クロウリーはダークヒーロー、メイザースは脇役扱いが多いのだ。
この時、クロウリーやメイザースは、翌年の悲劇を終戦を予想していたのだろうか?
占い…未来予想についても言及している彼らは…
この辺りで、一度、ホラーを書いた事を思い出した。
テーマが決まっていたので、苦肉の策でひねり出したはなしだった…
切り裂きジャックを追う巡査とメイザースの幻の出てくるやつだった。
本当に(T-T)
この世界観に切り裂きジャックが追加されたのは、未完で放置されている少女小説が原因だった。
少女小説を書きたかったのに…ドレスと魔法の昭和ラブリーな物語。
でも、貴族のはなしだから、19世紀の怒濤の政治状況に流されてしまった…
1888年…この年から、メイザースと切り裂きジャック、そして、ヒトラーが交差したのだった。
1888年…
この年、私の初めてとも言える少女小説の主人公が社交界デビューを果たした。
ウィーン…ビーナオーパンバル…
貴族の娘は、生涯一度だけ身につけることを許される純白のドレスと銀のティアラで舞踏会に出席する…
この、どっから見ても少女小説な設定を一気に覆す…事件が…多分、3章くらい書いた辺りで発覚する。
オーストラリア皇帝、ヴィルヘイム1世が3月に崩御されたのだ。
ヴーナオーパンバルは、大体、2月とかなので、この辺りで『赤の錬金術師』に騙されて消された主人公の行方を探す青年は、皇帝の辺りを探し始めてしまう。
で、コイツについて、皇帝ヴィルヘイム1世を調べると亡命先のイギリスにたどり着き…
そこでは…同じく3月に『黄金夜明団』がドイツから、第三神殿としてロンドンに創設されていた。
一見、関係なさそうなこの二つのニュースが、この年の8月のある事件と共に関連づけする。
切り裂きジャックの事件だ。
この未解決事件の容疑者は多岐におよび、王室関係者にも疑いの目が及んだ。
私は、夏のホラーイベントでメイザースの死と切り裂きジャックを追う巡査の話を作るために、一度、メイザースを切り裂きジャックの犯人として考えたことがある。
30年後の1918年。
切り裂きジャックを追う巡査がたどり着いた犯人が、マグレガー・メイザースで、彼の死に際に巡査はその真実を暴く…
と、なんだか、今書くと格好いいあらすじになる予定だった(T-T)
まあ、それは置いておく。
とにかく、私は、その時、メイザースに罪を擦り付けるために切り裂きジャックを調べた。
そこで、天体と体と、ヒトラーについての偶然の一致を見つけたのだ。




