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1917年6

酒の香りに包まれながら、私はさきいかを食べた。

さあ、書かなきゃいけない。

とんでもない間違いの数々を!


こんなとき、イケメン探偵が…否、名探偵がいる場合、私はオートマチックで叱られてふて腐れていれば良いけれど、そんな人は身近にいないので、自分で訂正するしかない(T-T)


まず、西條八十。

先生、ご免なさい。時たま西条になっていたわ…


学習機能で、西城と出てくる度に、秀樹のメドレーと戦って、うっかり間違えたまま、学習機能の言われるがまま、下記続けていたのです。すいません。


はぁ…あんな、偉大な詩人の名前から間違えて、この辺りでも、30%のダメージはあるのに、次はもっと痛いわ…『トミノの地獄』の一文『赤い朱房』ではなく、『鞭の朱房』が正解だった…


「私…なんか、すごく偉そうに『赤い朱房』と西条先生が、書くわけないとか…書いちゃとたよぅ(///∇///)」

私は、辛い気持ちをコーラーと共に胃袋に納めた。


剛はそんな私に関心が無さそうにカップ酒に浮かれていた。

「別にいいじゃないか。間違いなんて皆するよ。」

剛は他人事の様に慰める。

「そうかもしれないけど、世紀の作詞家の先生の事を、サイトの祭りの大賞応募作品で、名前を間違った上に、詩を…間違い、しかも、それを偉そうに語る奴なんて…そんなには居ないと思うのっ。」

ああ…悲しいわ、恥ずかしいわで混乱する。

が、剛は楽しそうにさきいかの袋を見ながら、

「美味しそうだね。さきいか、食べたらどうかな?」

と、役に立たないアドバイスをくれた。

私は、悔しまぎれにさきいかをこれ見よがしに剛に見せつけながら頬張った。

剛は羨ましそうに私の口元をガン見していた。

私は、見せつけるようにさきいかを一本取り出して、焦らしながら口にいれる。

剛は生唾を飲み込みながら見つめていた。


その真剣な剛の眼差しを見ていたら、なんだか、全てが虚しく感じた。


18禁のエロ雑誌を見るような、意欲的な視線をさきいかに向ける剛にも、間違いに混乱する自分にも…



「確かに、さきいか、効いたわ。なんか、色々、同でも良くなってきたもん。

でもさ、著作権の問題もあるけれど、図書館に『砂金』が無かったのよね。

なんか、自費出版だから置いてなかったらしいよ。」

私は、他人事の様に投げやりに言った。


西條先生…童謡の作詞家の先生で、日本の歌謡曲の名曲をいくつも産み出した…

なんか、凄くて、人格者の様に考えていたけれど、図書館ですすめられた本の西條先生は、おっとりとお坊っちゃまの生活を送ったわけでもなかった。


機械の誤字は不思議である。なぜ、学習機能という文字を、一つは正解、もう一つは学習昨日にしたのだろう?

AIのチャラも考える私は、そういうところに気が言ってしまう。けれど、読者の人は、誤字にうんざりしてるのだろうな。

ごめんね

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