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1917年3

そうだった…あの頃、確か『パラサイト』は、マヤと関連した話になっていたんだ。


私は、跡形もなく消えた改編前の話を思い出していた。

と、同時に、他の未完の設定も必死に考えていたことを思い出す。


読者の視点が二次元なら、作者は三次元の世界を見ている…

文にすると格好良いけれど、振り回されるとアッチコッチと話題が飛んで、完結してもスッキリしない話になる。


それを押さえるには、他者…つまり、キャラクターの視点を借りるのが良いんだけれど、それ、やり過ぎると未完が増えるんだよな。


私は、眠る剛の幻をため息をついて見守った。


コイツも、帰してやらないと。


そう、何かの公募に応募して、なんとか八十ミステリーで短編に仕立てよう!

私は、話を作り始める。

西条八十の『トミノの地獄』の物語。


恐ろしい都市伝説の先に主人公が見つけたのは…


ファティマ、第3の予言…(T-T)


ああ…


これ、なんとかロマンチックな話にならないかなぁ。


私は、ノストラダムス研究家 堺先生を思い出していた。

21世紀になり、批判ばかり書かれていたけれど、堺先生の解釈は、ドラマチックで面白かった。

先生にかかれば、重厚で、なんだか面倒な聖書の話も壮大な歴史冒険ものに早変わりしていた。



私には、あんな才能はない。

ついでに、中東のニュースもキナ臭くなっていた。

私の西条八十ミステリーは、ここで分岐にあたる。

ボッチィチェッリにまつわる話と

ファティマに続く滅亡の話。


ボッチィチェッリの話にしなきゃいけないんだろうけれど、多分、ファティマの話をするべきなんだろうなぁ…(T-T)


私は、ため息をつく。


と、同時に、剛の仕事を思いついた。


分岐を占う…これにしよう。

とりあえず、剛を帰して、元に戻してやろう。


そこから先は、そのとき決めよう。


私は、剛をたたき起こした。


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