第92話 エルフとの話し合い
いつも誤字報告してくださる方、ありがとうございます。
助かっております。
「今回の件、改めて礼を言わせてもらおう」
ゴーレムの襲撃からアリエッタさんは色々な対応に追われて忙しくしていたので、朝になるのを待ってからアリエッタさんの家を訪れていた。
アリエッタさんは昨日の疲れを感じさせない凛とした佇まいで椅子に腰かけている。
「いえ、こちらこそありがとうございました。アリエッタさんのお陰でエルフにも馴染めたようです」
今回の一件から、エルフのみんながにこやかに話しかけてくれるようになった。
今朝もお呼ばれしたエルフの家にお邪魔させていただいたけど、そこでも熱烈な歓迎を受けた。
これもアリエッタさんが僕達に活躍の機会を与えてくれたからだ。
少し微笑んだアリエッタさんはそこには触れずに、話を進める。
「さて、この前は精霊水を渡したが、もうこちらから出せそうなものは無い。何か他に望みは無いか?」
望み、か……
正直美味しいご飯と精霊水だけでも、十分にありがたい。
これ以上、特に望むものは無いな、と思ったけど僕はそこで良いことを思いついた。
僕は答えを待っているアリエッタさんの目を見て、口を開く。
「それじゃあ、お互い腹を割って話しませんか?」
「話し合い、ということか……?」
「はい。そうです」
アリエッタさんは一瞬、不思議そうな顔を浮かべる。
話し合いであれば、別に報酬として要求するようなモノではない。
でも、義理堅いアリエッタさんにだからこそ、この要求は意味を為すものだと思っている。
今、アリエッタさんの頭の中には人間と戦う上で何かしらの考えがあるはずだ。
それは、アリエッタさんが昨日の戦いの前にみんなを鼓舞していた時の様子からも分かる。
アリエッタさんは『人間に怯える日は今日までだ』と言った。
つまり、人間に対して何かしらの行動を起こすつもりなのだ。
別にその全てを知りたいという訳ではない。
でも、ある程度の話を聞いておかなければ、エルフを守りたい僕としても行動が取りにくい。
その事からも少し踏み込んだ話し合いがしたかった。
そして、ここでギルベルト達のことも話題に出すつもりだ。
しばらく考えるように顎に手を置いていたアリエッタさんは一つ頷くと首を縦に振った。
「分かった。その提案に乗ろう」
こうして、僕達とアリエッタさんの話し合いが始まった。
◇◆◇
最初にアリエッタさんの話を聞いた。
人間と戦う上でどうするつもりなのか。
もし、何の策も無いのならば、あの人間の王には勝てないだろう。
そう思っていたけど、僕はアリエッタさんの話を聞いて、感嘆の声を上げてしまった。
何に感心したのかと言えば、その準備だった。
エルフは以前、人間にあらゆる手を使われて負けてしまった。
そのやり口は決して褒められたものじゃあ無かったけど、それに完敗してしまったのはエルフが警戒していなかったからというのもある。
アリエッタさんはこの数十年で、散り散りになったエルフを纏め上げ、精霊との対話を以て村を築き上げた。
その尽力によって、この辺り一帯にはアリエッタさん達に惹かれた精霊が集まっているという。
つまり、ここ一帯はアリエッタさんの庭のようなものなのだ。
数多の精霊達の目があるから、どんな些細な変化でも感じ取れる。
そして、その精霊の力を借りることで、様々な攻撃にも対処できるようにしているらしい。
少なくとも火を放たれたくらいではどうってことないようだ。
「つまり、ここは私たちの要塞のようなものなのだ。傍から見れば分かりにくいだろうがな」
そういうアリエッタさんの目には自信が宿っていた。
生半可な攻撃ではやられないということだろう。
実際、アリエッタさんは早い段階からゴーレムの襲撃を察知していた。
そう考えれば、この村はかなり堅牢な要塞のようにも思える。
ただ、それでも疑問は残る。
「なるほど。ここの守りが堅いのは分かりました。ですが、それだと守るばかりで根本の解決にならないのでは……?」
そう、いくら守れても、相手を攻撃できなければやられっぱなしということになる。
これでは、人間の脅威がなくなったとは言い難いだろう。
そんな僕の疑問にアリエッタさんも、それが少し問題だと零した。
「ライアスの言う通りだ。それを為すためにもミレッタに偵察に行ってもらったんだ」
なるほど。ミレッタが偵察に行ったのは人間の弱点を探すためだったか。
「だが、めぼしい情報は無かった。分かったのはせいぜい、人間が戦争の準備をしており、その相手がエルフであろうことくらいだ」
つまり、今のエルフは守れても攻撃は出来ない、ということか……
確かに聞いた感じだと、エルフに攻撃出来るだけの余裕は無い。
人数的にもこの村を守ることで精いっぱいだろう。
少数精鋭で攻めるとしても、村長であるアリエッタさんを村から離す訳にはいかないとなると、些か力不足感が否めない。
やはり、エルフに攻撃できる手段は無い。
そして、それが問題だと分かっているからこそ、色々としているのだろう。
そんなエルフの状況を聞いた上で僕は考えてみる。
僕にとって、一番良い選択はなんだろうか。
もちろん、目の前のアリエッタさん初め、エルフのみんなを助けたいとは思う。
でも、やはり僕の第一優先事項はみんなだ。
そこで、僕はカルーダの街での出来事を思い出した。
可愛い服に身を包み、嬉しそうにしている彼女達。
今の人間の世の中では、ああいうことは頻繁に出来るものじゃ無い。
特にファナやティナちゃんは無理だろう。
僕達に許されているのは森の中でひっそりと暮らすこと。
もちろん、それが悪いと言っている訳じゃない。
僕だって、みんなとの生活は十分に楽しかった。
でも、世の中にはもっと色んな楽しみがある。
それを彼女達にも見せてやりたい。
それに、みんなのことを抜きにしても、それぞれの種族が閉鎖的に暮らしている今の世の中はもったいないと思う。
人間には人間の技術があるように、エルフにもエルフの技術がある。
それを上手く合わせることが出来れば、より過ごしやすい世の中になるかもしれない。
そこまで考えたところで僕の中に一つの案が生まれてきた。
──人間も亜人も住める世界を作った方が良いんじゃないか?
もちろん、そんな大それたことを簡単にやってのけるような自信は無い。
それでも、今まで会ってきた亜人たちは全く別の考え方をする生命体という訳じゃ無かった。
戦闘大好きな巨人族だって、そこに心はあった。
僕はピンチの時にアルストリアさんが駆けつけて来てくれたことを思い出す。
種族が違ったって、ああやって助け合うことが出来るのだ。
でも、今の世の中ではそんな亜人と協力するどころか、仲良くすることすら憚られる状態だ。
これが正常なものだとはどうしても思えない。
「アリエッタさん」
僕は自分の考えを伝えるべく、口を開く。
「人間とエルフ、いや、それ以外の種族も住める世の中を作りませんか?」
自分でもどうしたんだろうと思う。
僕はこんな大それたことを考える奴じゃ無かったはずだ。
みんなも僕の言葉を聞いて、目を見開いているのが分かる。
もちろん、そんな世の中があれば良いなと思ったのもあるだろう。
だけど、もしかしたら目の前のアリエッタさん程の人なら、この考えを真剣に考えくれるんじゃ無いだろうかというような思いがあったのかもしれない。
僕の言葉を聞いたアリエッタさんはみんな同様目を丸める。
だが、次の瞬間には声を漏らして笑い出した。
「ふふ。君はそれを本気で言ってるんだな」
「はい。夢物語だとは思っていますが……」
「いや、良い。実は私も全く同じことを考えていた」
そう言って、アリエッタさんはより一層笑みを深めた。
(え? アリエッタさんも考えていたのか?)
正直、エルフである彼女が人間と共に生きていこうと思っているとは思わなかった。
そんな疑問が口から出る。
「人間と住んでも良いんですか?」
「ああ、そうだな。じゃあ、逆に聞こう。もし、今から私たちエルフが人間に勝ち、人間を追いやったとしよう。そうすれば、どうなると思う?」
どうなる、か……
この答えは決まっているようなモノだろう。
何故なら答えは目の前にあるのだから。
「また、新たな戦の火種になりますね」
「ああ、そうだ。今の私たちがしていることを人間もいつかするはずだ。それではダメなんだ」
アリエッタさんはどこか遠くを眺めるようにして、口を開いた。
「私のお父様は偉大なエルフだった。皆に愛され、皆を愛していた。だが、お父様は優しすぎた。それ故、人間の卑怯な手に対応できなかった」
アリエッタさんは悔しそうな表情を零す。
「そして、幼かった私は大きかった村を失うと同時にお父様も失った。もちろん人間に対し、憎しみはある。だがそれ以上に、あのような思いは、もう誰にもさせたくないんだ」
そう言って、アリエッタさんは僕を真剣な表情で見つめた。
全てを見透かしているような聡明な目には確かな意志が宿っていた。
「少し聞いただけですが、アリエッタさんもお父様譲りなようですね」
皆を愛し、皆に愛されていた。
それはまさしく今のアリエッタさんのことを言うのだろう。
しかも、みんながしんどい状態からここまで立て直した手腕も備わっている。
そう言うと、アリエッタさんは少し嬉しそうな表情をした。
でも、それを隠すように咳ばらいをする。
「まぁ、そういう訳だ。ライアスが今行ったエルフと人間、いやそれ以外の種族との共存の件、私は真剣に考えているぞ」
もちろん、そこには様々な困難がある。
やはり種族が違うと考え方が、習慣が違う。
食い違いのようなモノも沢山生まれてしまうだろう。
それでも、みんなを少しでも住みやすくするためにも成し遂げたい。
そして、その実現のために一番障害となっている存在がいる。
「アリエッタさんと同じ考えで嬉しいです。そうなると、一番の障害は──」
「──ああ、人間の王、になるだろうな」
エルフに戦争を仕掛け、亜人蔑視の状況を作った張本人。
彼が居る限り、その状況が覆ることはないだろう。
だが、彼とて自分が亜人に恨まれていることは分かっているはずだ。
いつ、寝首をかかれてもおかしくはない。
当然、暗殺などの警戒は最大限に行っているはずだ。
というより、この数十年、誰にも暗殺されていないということは、それだけ警備が厳重なんだろう。
「人間の王は、かなり狡猾だ。隙を見せることはほぼないと思っていい」
「そうなりますよね……」
そして、だからこそアリエッタさんも困っているのだろう。
アリエッタさんは人間自体との戦争を求めている訳では無い。
真っ向からぶつかることは避けたいはずだ。
でも、人間の王だけを倒すことは容易ではない。
アリエッタさんも有効な手が無いのか、少し頭を悩ませている。
というより僕を見ていた。
その視線の意味は何となく分かる。
僕はここに来て、アリエッタさんが僕達を村に招いた理由が分かった気がした。
アリエッタさんが僕達をここに呼んだのは、僕達が人間だからだ。
エルフであるアリエッタさんには出来なくて、人間である僕ならば出来ることがある。
「それなら、僕に任せてください」
アリエッタさんも何を言っているのか察したのか、少し申し訳なさそうに眉を寄せると、聞き返してくる。
「良いのか?」
「はい。人間である僕の方がやりやすいでしょう」
アリエッタさんと僕の中である共通の見解。
人間の王を武力で圧倒することは難しい。
それをすれば人間、エルフ、双方に大きな損害をもたらすことになる。
だったら、どうするか。
人間の王を追い込むしかない。
人間の王が降伏するしかない状況を作る。それしかないだろう。
僕は今まで会ってきた人を思い出す。
商店をやっているドリスタさんはアイリスに服を作ってくれた。
団長は脅威になり得る巨人のアルストリアさんを見ても、黙っていてくれた。
そう、人間だって全員が好き好んで亜人を虐げている訳じゃ無い。
世界がそのようになっているから、自分は関わらないようにしているだけだろう。
そして、そんな中でも彼らのように亜人のために行動できる人が居る。
僕はそれが少数派だとは思わない。
だからこそ、僕が国の内側に入ってそれを探る。
そこに光明を見出す。
大きな戦い無くして勝つにはこれしかない。
「負担を掛けてしまってすまないな」
「いえ、それに負担についてはエルフも同じでしょう」
そう。確かにこれだけを聞けば、僕がとてつもない危険を冒しているように見える。
それでも、本当の意味で狙われているのはエルフだ。
僕が成功したとしても、それまで人間の攻撃を防がなければならない。
今回はゴーレムが攻めてきただけだったから良いだろうけど、生身の人間が来た時、アリエッタさんはどうするんだろうか。
そんな疑問を呑み込み、僕は気になっていたことを尋ねる。
「このことはエルフのみんなには伝えているんですか?」
僕達の考えにおいて、人間の王の次に考えなければならないのはエルフの心情だろう。
人間は攻撃した側だけど、エルフはされた側。
当然、大切なヒトを失った者も多いはずだ。
そんなエルフが人間と過ごすことを良しとするのだろうか。
僕の疑問にアリエッタさんは静かに答える。
「確かにそれは問題の一つではある。それにこれは誰にも伝えていない。伝えればどうなるかは分かるだろう?」
僕はミレッタをはじめとして、僕達に憎しみの感情をぶつけてきたエルフ達を思い出す。
「だが、同時に今回のことで、みんなも少し冷静になったはずだ。人間だって全てが悪いわけじゃ無いと」
僕はそれを聞いても尚、疑問に思ってしまう。
理屈では分かっても、感情がそれを許さないということは多い。
「少し不思議に思うか?」
「そうですね。本当にうまくいくでしょうか。」
「上手くいくか、それは分からない。だが、エルフは精霊との親和を重んじる種族だ。もし、精霊に嫌われることがあれば、私たちは力のほとんどを失うことになる。そして、精霊が好むのは誇り高く、知慮深い者だ」
「誇り高く、知慮深い者…」
「ああ、だからこそ、ここに集まっているエルフはみな、そのような者たちばかりだ。もちろん、全ての感情を制御できる訳じゃ無い。だが感情に呑み込まれ、思考を放棄する者は居ないだろう」
なるほど。
だからこそ、ギルベルト達も殺されることなく、生かされているのか。
本当にうまくいくかは分からないけど、そこはアリエッタさんに任せるしかない。
僕の中の疑問が解消されたところで、ギルベルトの件も聞くことにした。
「そういえば、ここに捕まっている人間のことなんですが……」
「ああ、彼らか。それがどうした?」
「出してやることは出来ないですかね?」
僕は遠回しにせずに率直に言った。
ここで無理と言われたら、また別の方法を考えないといけない。
彼らのことを僕が知っていることには触れずに、アリエッタさんは尋ねてくる。
「知り合いか?」
「はい」
僕が答えると、少しだけ考えた後にアリエッタさんは頷いた。
「分かった。すぐに出してやろう。あいつらは人間の使いだったのでな。危害を加える気が無かろうと、何か仕込まれているかもしれんから閉じ込めていただけだ」
嘘を見抜けるアリエッタさんが彼の訴えを聞かなかったのはそう言った理由があったか。
その人が嘘を言っていなかったからといって。エルフに害が無いとは限らない。
でも、それだと僕達が信用された理由がいまいち分からないな。
「あれ? それなら、どうして僕達は信用出来たんですか?」
僕の問いに少し意地悪そうに笑ったアリエッタさんは静かに言った。
「内緒だ」
どうやら、これは教えてくれないらしい。
まぁ、これに関してはそこまで聞きたいという訳でも無いから良いか。
そのタイミングで、ミレッタがアリエッタさんを呼んだので、話はお開きになった。
アリエッタさんとの話し合いは、かなり有意義なものになった。
僕の中にも新たな目標のようなものが出来たし、どれだけやれるかは分からないけど、僕にやれることをやろう。
◇◆◇
「かぁ、助かったぜ、ライアス。これは大きな借りになっちまったなぁ」
「無事で良かったよ。それにハンスさんとコルカさんも」
彼らも僕達が巨人族の里に行くときにお世話になった人だ。
どうやら護衛は彼ら二人だったようで、彼らも特にやつれているということは無かった。
「ほんとにありがとう。ライアス。あの時より少したくましくなったか?」
そんな風に笑うハンスさんと話したあと、僕達は出発の準備を進める。
準備をしている最中、アリエッタさんから話しかけられた。
「もう行くのか?」
「はい。急いだ方が良いですし、僕達が長居するとエルフの気も休まらないでしょうから」
「ライアス達に関しては、もう受け入れられているがな」
そう笑って、アリエッタさんは僕に何かを手渡した。
「これは……?」
「精霊の力を借りて、さっき作ったものだ。魔力を流し込めば私と話が出来る。長く使えるものでは無いからな。ここぞという時に使ってくれ」
それは木製の楽器のようなものだった。
小さめの穴が空いているのでここから聞こえて来るのかもしれない。
(すごいな……)
僕はそれを見て、素直に感動した。
エルフにはここまでの技術があるのか。
もちろん、人間界にも離れた者同士が話せる魔法具はある。
ただ、それは沢山の人間が長い年月を掛けて潤沢な設備の元発明したものだ。
十分な設備が無いであろう村で作れるようなモノではない。
僕はそれを大切にしまい込むと、礼を言う。
「ありがとうございます。大切に使わせてもらいますね」
僕がアリエッタさんと話していると、後ろからギルベルト達も混ざってきた。
どうやら、少し様子を窺っていたようで、会話の切れ目を見て話しかけてきたようだ。
「この度はありがとうございました」
アリエッタさんを前にするや否やギルベルトは深く頭を下げた。
いつも豪快な性格をしているので、こんなに丁寧な言葉遣いを聞いたのは初めてだ。
「気にするな。私たちは危険因子を捕らえたまでだ」
「いえ、人間であるにも関わらず、こうして扱っていただけたことの恩は忘れません。いずれお返しはさせていただきます」
そう言いきると、ギルベルトはもう一度礼をして馬車に戻っていった。
その背中を見て、アリエッタさんが笑みを零す。
「なかなか面白い奴だな」
「そうですね。良い奴ですよ」
二人で少し笑った後、僕はアリエッタさんに別れを告げる。
「それじゃあ、そろそろ行きますね」
「ああ、お互いやるべきことを果たそう」
最後にアリエッタさんと握手した僕はエルフの村に背を向ける。
そんな、僕達の後ろから声が聞こえて来た。
「ライアス~ありがとうな~」
「みんなも元気でね~」
どうやらエルフのみんなが見送りに来てくれたらしい。
最初はどうなるかと思ったけど、エルフの村に来て良かった。
彼らのお陰で僕の中にも新たな目標が出来た。
僕はエルフのみんなに手を振ると、みんなが呼んでいる方へと向かった。
アリエッタとの話し合いの中で、ライアスの中に芽生えた考え。
それは人間と亜人共存の世界でした。
しかし、そこには様々な障害が立ちはだかります。
その一番の問題でもある人間の王。
ライアスは彼を止めることが出来るのでしょうか。
次回、帰り道での再会。お楽しみに。