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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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戻ってきた少女

「……ここは、自分の部屋。なら、先ほどの事は、(まぼろし)だったのでしょうか……。」


目が覚めると、最近見ることが多い寮のベットの上。

私は寝ていて、夢を見てしまったっだけのようだった。


そして、私が覚えている記憶を思い出す。

襲撃者によって、荒らされた植樹イベント。

お姉さまと共に残った一人と戦った結果、私は私たちは勝った。

その時、私のペンダントである乙女衣装(シュヴァルツ)が反応して、いくつかの剣が出現して、私はそれで敵を撃った。


でもその後倒れたて、その後は‥‥


「!」


頭に痛みが走る。

それを思い出そうとすると、何かに拒まれるように頭痛が起きる。


「これは一体‥‥?」


理由は分からない。

でも、何かあったのだけは分かる。

思い出してはいけない何かがそこで起きたんだと思う。


「今は、思い出す時でないのでしょう。」


脳が拒否反応を起こすという事はこれ以上無理に思い出そうとする必要はない。

今は違う事に目を向けるべきです。


私は時計の表示されている時間に視線を送る。

午前10時。

そう表示されていた。

そして、日にちを見ると、明らかにおかしい。

明らかに1ヶ月も先の日付。


「???」


頭がこんがらがってしまう。

夢といい現実といい、私の周りがおかしい。


コンコンコン


ドアのノックした音がした。

そして、扉が開いた。


「やっと起きたようね。あなたは本当に居眠りさんね。」

「お、お姉さま!」


入ってきたのはお姉さまだった。

しかも、今日は新しく新調したであろう服。

お姉さまにしては珍しく、子供らしいもこもことした服だった。


「私が色々としてあげるから、まだ寝てなさい。」


起こした体をまだ寝かされてしまった。


「すみません。私がしなければならない事なのに…。」

「いいのよ。それで、お腹は空いていない?今なら作って上げれるわよ?」

「ほ、本当ですか!?ぜ、ぜひお願いします!!」


なんと、お姉さまの手調理をここで作ってくれるなんて!!

今日はとても幸運だ。


お姉さんが出て行って数分。

暖かそうな料理を運んできてくれた。

お粥に卵スープ、デザートに6等分されたリンゴ。


「とても美味しそうです!!すぐに、貰ってもいいですか!?」

「えぇ。でも熱いからちょっと待って。」


そう言って、お姉さまはスプーンで軽く救って


「ふぅーふぅー」


と、冷ましてくれて、私の方へそのスプーンを向けました。


「はい、これで熱くないわよ。」

「お、お姉さま、その、これだと食べさしていただきく形になってしまいますが…。」

「嫌だったかしら?」

「い、いえ!ぜ、ぜひお願いします!!」


まさかそんなことまでしてくれると思わなかった。

お姉さまから提案してもらえるなんて!?

こ、ここは、勇気を出していただかないと!


「はい、あーん。」

「あーんっ。」


運んでもらったスプーンを一口。

お姉さまが私のために作ってくれた料理が口に入る。

手間と愛情が入っていてとてもおいしい。


「ちゃんと食欲があるようね。もう一口いるわよね?」

「お願い・・・します。」


食べさせてもらうのは嬉しいけど、少し恥ずかしくもある。

ちょっと声が上づいてしまった。



――――――――――――――――――――――

――――――――――

――――

――



「デザートのリンゴも食べる?」

「はい。でも、それは一人で食べれます。」


丁寧にカットされたリンゴを渡される。

皮の部分を丁寧に気って、兎の形になっていた。


「お姉さま、兎の形をしたリンゴになっています!いつ練習されたのですか!?」

「……っ。」


一瞬何かを悔やむような顔をしていた。

でも、すぐにいつもの表情に戻って、


「最近ね、練習する機会があったのよ。」

「そうなんですか!?それにしても、お上手ですね!」

「ありがとう、リーナ。」


そう言って、悲しそうに微笑むお姉さま。

だから私も悲しくなった。

お姉さまがそんな顔をしてしまう何かがあったのに、私は知る事すら出来なかった

のが悔しかった。


それにしても今日のお姉さまはいつもより私を子供扱いしているように思える。

食べさして貰えるのは嬉しい限りだけど、なんだか子供の面倒を見るような扱い。

決して嫌だというわけではなくて、いつまでも甘えていたいけど、それでもいつものお姉さまと違う。


そして、ふと(まぼろし)での会話を思い出してた。

偶然か必然か思い出してしまった。


『私と一緒にお風呂に入ってくれてり、一緒の布団で寝たり、膝枕してもらったりしてもらったけど、お姉ちゃんとっても嬉しそうだった。』


少女はそう言っていた。

相手はお姉さま。


そしてお姉さまも言っていた。

最近、練習する機会があったと。

まさか、これはまさか本当に、()()!!??


私は、()()されてしまった!?

付き合っているわけではないし、そこまでの関係はまだ持ってはいないけれど。


それにお姉さまも、どこかおかしな反応をしていました。

まるで何かを悔やむような…。


これは、ルパン〇世で有名な

『心を奪われてしまった。』

と言うやつではないでしょうか!?

いえ、決定とみなすべきでしょう!!

それに、他に言っていた事全ての確認をしなくては!?


「お、お姉さま!?」

「!ど、どうしたの?いきなり声を荒げて……?」

「お姉さま、私の知らないうちに、知らない女の子に料理を振舞ったり、添い寝、膝枕、果てにはお風呂に行ったりなどしていませんか!!!???」

「うっ‥‥!」


こ、この反応は、確定の印。


「ほ、他に何かされたりは!?」

「そ、それは‥‥。」


軽く唇の方を振れていた。

お姉さまは気づかずに触ってしまっていたけど、無意識に触っているという事は、触っている場所に何かされたという証拠。

つまり、唇に何かされた!?

もももも、もしかして、き、キスをしかも初めてを奪われててしまったのでは!?!?!?


となると、本当に私が知らないうちに、女狐(知らない女)にお姉さまの心を奪われてしまっていた!?

これは全勢力を持って、その女狐(知らない女)に攻撃し、存在ごと消滅させなければ!!!


「ち、違うのよ!?あの子は、その気がなかったみたいだし……。」


その気がなかった!?!?

お姉さまと恋人の関係になる気もないのに、キスを奪ったですって!!??

お姉さまの気持ちを弄んで、許しておけません!!!


「お、お姉さま、その方のお名前を教えてもらっても、よろしいですか?」

「そ、それは……名前は聞いていなかったから…。」


名前も知らずに!!??

ただの女たらしにお姉さまの初めてを!?!?

許せない!!

絶対に許すわけにはいきません!!!!


「名前が分からないのであれば、印象に残っている部分でも、何かありませんか?」

「……しいていれば、リーナと瓜二つで、性格は昔のリーナみたいに明るくて元気があって、でも臆病なところもあって私にくっ付いて来るところかしら?」


つまり、私になりすましてお姉さまに近づいたという事では!?

私の振りをしてお姉さまの心を奪っていくなんて……これは、最終手段に出なければならないかもしれない。


「お姉さま!!その女が何処に行ったのか知っていますか!?私はその女の元へ行かないといけません!!」

「そ、それは‥‥…。」


お姉さまはどこかかみしめるように悲しい顔をする。


「お姉さま、どうして教えてくださらないのですか!?」

「それは……でも……。」

「お姉さまはその女を気に入ってるのですか!?私と言うものがいながら、どこの誰かもわからない女を……。」

「まるで私があなたの恋人のような言い方ね。……でもね、あの子はもういないのよ。」

「それは分かっています。もうこの国を出て行っているのでしょ?ですから、そのあと追って私は、」

「違うの。この世にもう……いないの。」

「えっ……。」


それはつまり、死んでしまった。

跡形もなく姿を消してしまった。

そう言う事なのでしょう。


「その‥‥私‥‥失礼なことを…」

「いいのよ。あの子も時間がない事が分かっていたみたいだし。それに、未練は全てすましていったから‥…。」


どこか遠くを見つめてお姉さまは泣かないように言っていた。


「分かりました。……それで、話は変わるのですが、」

「唐突ね。」

「そ、その、お姉さまは知らない女とあれやこれやをしていたのですよね。」

「言い方に語弊があるけど、間違ってはいなわね。」

「なら……わ、私にも同じことをしてください!!うら―今日は少し寂しいので、そ、添い寝だけでもしてください!!」


危ない危ない。

うっかり、羨ましいと言いかけてしまいました。


「ふふ‥‥本当にあの子と似ているわね。」

「ほ、他の女の話を出さないでください!」

「知ってるわよ。‥…で、添い寝だけでいいの?」

「ほ、他の事もしてくれるんですか!?」

「2回目、だからね。同じ事なら別にいいわよ。」


やったー!!!!!

お姉さまの合意のもとで、一緒に寝るのは子供の時以来です。

私も、ついにお姉さまと初夜を過ごすための第一歩に近づけますわ!!!


「そ、それでは今からお願いしても‥‥いいですか?」

「まだお昼よ?」

「い、今がいいんです。なるべく早めに……上書きしたいんです。」

「本当にまだ子供のようね。」


そう言って微笑みながら、私とお姉さまは一緒に眠りました。

そっとお姉さまの手を繋いで、その女の事なんて忘れて私の事だけを思ってもらうために。

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