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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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思い出す少女9~~お姉ちゃん視点~~

最近のリーナは少々おかしなことを言うようになった。

といっても、ほんの些細なことで、私が7歳の時に料理をしていた記憶違いをしていた。

でも、あくまでこれに問題はないと思う。

記憶を失ってから再び記憶が戻るときに違う部分の記憶がつながってしまうのは無理ない。

でも、私が剣道部と呼ばれる部活に所属していると言ったことに関しては問題だった。

私はそんな部活も知らないのだから所属もしていない。

なのにリーナは私がそのような部活に所属していたと言っていた。

あるはずのない記憶が存在していることはとても不安が残る。

場合によっては、記憶が植え込まれたと考えてもいいかもしれない。

その場合、誰がしたのか、どのような目的があるのか検討していかなければならない。

話は戻るけれど、決め手となったのは、リーナはお別れが怖いと言っていた。

別れることがあるはずないのに。

私のどこかで、本当に消えてしまうのではないか、少しでも握りしめる手を緩めてしまえばすっと離れて行ってしまうのではないか、そんなことを考えている自分がいる。

だから、リーナを体全体で抱き締めていたい。

そうすれば、彼女も喜んでくれるし、どこへも逃げれなくなるから。


「そんなことしても誰も喜ばないわよ。」

「!」


誰かが話しかけてきた。

そして、意識を強く持ち目を開く。


そこは真っ暗な空間。

何もなく、ただ広がり続ける異質な場所。

そして目の前には、黒いもやである何かか。


「またあなたね!」


この空間には何度か入ってきたことがある。

そして、入った時には目の前にあの黒いもや。

そして、あれが話しかけてくる時だ。

ここ最近姿を見せていないと思ったら、落ち着いた所で出てくるなんてまるでタイミングを伺ってみたい。


「今日は忠告にしに来たわ。」

「忠告?何の事かしら?」

「いずれ分かる。ただし、そこで失敗しないようにね。」

「失敗?あなたは何を言っているの?」

「あと、このように話をするのは当分ないと思いなさい。さらばね。」

「待ちなさい!」


こんな場所に来なくなるのはいい。

だけど、さっきの言葉の意味が分からない。

勝手に話しかけてきて、勝手に去って行って。

会話と言うものを知らないのだろうか?

そう思いながら、あれに手をのばしたいのだが、


「どうして……。」


体は動かず、どんどん力が抜けていく。

その間にあれとの距離は広がっていき、視界が無くなる。



――――――――――――――

―――――――

―――



「はっ!?」


目が覚めた私は、汗がびっしょりだった。

上半身を起こして、楽な姿勢を取る。

横にはリーナがいて、気持ちよさそうにスヤスヤと眠っていた。

そんな彼女の髪を優しくなでる。

彼女はこんなに嬉しそうな顔をしているのに、今の私がどうだ?

自分では分からないが、相当ひどい顔になっているのは分かる。


「あなたを、愛している。だから、私のそばを離れないでね。」


そう言う事しか今の私にはできなかった。

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