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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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夢を見る少女4

またすぐに映像は終わってしまった。そして、あたりは暗闇に包まれ、そこには何もなかったかのようにモニターは消えていた。


「………。」


言葉はすでに何もでなくなっていた。それよりも、次を求めていた。体が、いや、心がそれを求めていた。ただ、どうしてそれを求めているのか私自身は分かっていなかった。


あたりを見渡し次の明かりを探す。そして、遠くの方に例の明かりを見つけた。

歩き始めた足は最初の方はゆっくりだったが、徐々にスピードを上げていき、いつの間にか走っていた。


「はぁ、はぁ…。」


そして、走り出した足を止めることはできず、気づけば息が乱れるほど長くは知っていた。

しかし、今まではすぐに次のモニターに行けたのに今回はどれだけは知ってもたどり着く事が出来なかった。


「どうして……。あと少しの距離のはずなのに。」


走っても走っても、目の前に見える明かりとの距離は一向に縮まることはなかった。

それでも、それを求める私の心が諦めずに走れと訴えかけてきた。


「目の前なのに、どうして……。」


心のどこかで無理だと思う気持ちはあったがそれでも体を止めることはできず走り続ける。

そいて、走り続けるうちに呼吸は苦しくなり今にも倒れそうだった。

それにもかかわらず、まるで体を乗っ取られたかのように走り続ける。


『私の体はどうしてしまったのか、いったいあの映像にどれ程の価値があるのか。』


この謎を解くには今の私では到底無理だった。




そうこうしていると、頭上が明るくなってきた。あの明かりを追っているうちに違う場所に出てきたのかと思ったら、そう言うわけではなかった。


「こんな奥深くにいたのね。」

「どうしてあなたが……。」


頭上に現れたのは、アリスだった。


「こんなとこまで来るなんてあなたも物好きね?」

「あなたに関係ないでしょう!」

「関係は大有りよ。あなたのせいで、私にも被害が来ているもの。」


彼女は彼女らしく、私がここに行けは困る理由があるようだった。


「それよりも、ここはどこなの。それに、あなたはどうしてここにこれたの。」

「あなたが気にする事ではないわ。」


この場所について話したくないのか、何度聞いても答えることはなかった。


「それよりも、戻るわよ。」

「戻る?……お姉さまの元に戻れるのですか!?」

「ええ。ただ、寄り道するところがあるけどね。」


どこに寄るのか、それは教えてもらえなかったが、今回は利害一致という事でひとときの我慢と思い手を取ることにした。


「手を離さないようにね。嫌いだからと言って今手を離せばまたあそこに落ちるだけだから。」

「ええ、分かっています。今だけは手を放しません。」


私は、正直触りたくない手をしょうがなく握っているので、その代わりとして跡が付く位握りしめた。

そうして、彼女によって上へと飛びあがった。


上がっても上がっても、あたりは暗闇。今自分がどれほど上ってきたのか周りを見てもわからなかった。ただ、彼女は今自分がどこにいるのか、どうすれば目的の場所に迎えるのか見えているようだった。

そうして、体感時間としては丸一日以上飛び上がると景色が変わった。

景色が変わると飛ぶのをやめ、地面とはっきり分かる場所に降ろされた。あたり一片草原だった。

ふと、先ほど通った場所を見てみると、黒く染まった海のように見えた。


「さぁ、ここからは歩いていくわよ。」

「………。」


彼女の後ろをついて行く。

先ほどの場所からそれなりに離れた場所まで行くと彼女の目的の場所についた。

そしてその場所には、1つのテーブルと3つの椅子が用意されており、その一つの席にエリスが座って待っていた。

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