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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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夢を見る少女2

映像が終わるとともにあたりが暗闇に包まれ、その場に何もなかったかのようにモニターが消えていた。


「これ、は‥…。」


モニターの明かりが消えるとともに言葉が漏れた。

今見ていた映像はいったい何なのか。誰かの夢?あるいは‥…。

そんなことを考えても答えは出ない。それよりも、ただただ胸の中を何かが縛り上げるように苦しくなっていくだけだった。


そうしていると、手前の方に新たな光を見つけた。

私は何を思ったのか、その明かりのも手へと向かった。

その光の元凶は先ほどの場所にあったのと同じようなモニターだった。

そのモニターもまた、私が来るのを待っていたかのように砂嵐を映し出し新たな映像を見せつけた。



―――――――――――――――――――――

――――――――――

――――

――



「みゆちゃーん!あっそびに来たよー!」


みゆと呼ばれた女の子は1階から聞こえてくる声に反応して、ベットから無理やり体を起こす。


「あや、寝ているかもしれないんだから静かにしてよ!」

「お邪魔します。」


遅れて他の声が聞こえてきた。

そして、ゆっくりと階段が上がる音が近づいてきて、ゆっくりとドアが開かれていく。

そして、1人の女の子が入ってきた。


「お姉ちゃん、おかえりなさい!」

「起きてたのね。…ならよかったわ。今日は、あやとさつき先輩が来てくれてるんだけど、大丈夫かしら?」

「お姉ちゃんたちが来てくれたの!それなら下に行くよ!」


わざとらしく振舞うみゆの姿に心が締め付けられる。


「今日は、みゆの部屋で遊ぼうと思ってるから大丈夫よ。それじゃあ、2人を部屋に入れるわね?」

「うん!」


そうして、お姉ちゃんと呼ばれる女の子はドアの前に行き、扉を開けて2人を招き入れる。


「みゆちゃん元気にしてた?私がいなくても大丈夫だった?」

「みゆちゃん久しぶり。最近は大丈夫?」

「あやお姉ちゃん、さつきお姉ちゃん来てくれてありがとー!みゆね、お姉ちゃんの言うことちゃんと聞いて良い子にしてたんだ。だから元気だよ!」


ベットに腰掛けたまま2人に返答をする。


「いい子にしてたのね。えらいわね!」

「うんうん。みゆちゃんはいい子だよ!ねねにはもったいないぐらいいい子に育って!私もこんな妹が欲しかったよ!」


あやがゆみに抱き着こうとするのをねねが間に入り阻止する。


「そう言うスキンシップはだめよ!」

「いいじゃん。私はねねとさつき先輩みたいにかわいい妹がいない1人っ子なんだから!」

「そう言えば、あおちゃんとみなちゃんとかなちゃんは来てないの?」

「ごめんなさいね。あおとかなちゃんは、その、学校のことで忙しいらしくて……。みなちゃんも、生徒会の仕事があってね……。」

「そっかー。学校の用事だかー。それならしょうがないや。」

「ごめんなさいね。あお、それにみなちゃんにかなちゃんも今日は来たいって言ってたんだけど。」

「分かってるよ。みゆとは違ってみんなは学校に行ける分みんなと頑張らないといけないことがあるんだから。」


その後には、暗く冷たい沈黙が流れた。誰かがみゆの言葉に何か言い返したかったが、いい言葉が見てからずそのまま時間が流れた。そうして、その流れるように言葉を切ったのが、


「そう言えばお姉ちゃんたちは、どんなことして遊んでくれるのー!」


この空気を作ってしまった本人だった。自分が悪い流れを作ってしまった事への後悔として、新たな流れを作った。


「そ、そう言えば、この前買ってあげたゲームをみんなで遊ぼうって来てくれたのよ。」

「そうなの!みゆね、色んなの作ったんだよ!見てみて!」


みゆは一目散に近くに置いてあったゲーム機の電源を入れる。それにつられるようにみんなもゲーム機を取り出し、みゆを囲むように移動する。

それからは楽しい時間が流れた。

色んなアイテムを交換したり、お金を稼いだり。それから、みんなの家を見て回ったり写真を取ったり。

ただ、そんな楽しい時間はほんの一瞬で終わった。




「今日は楽しかったよ!また今度遊びに来るね!」

「今度は、みんなと一緒に来るわね。」

「うん!また遊ぼう!」

「それじゃあ、玄関まで送るわ。」


そう言って、3人は部屋を出ていった。

3人は玄関の前に行くと、


「また遊びに来るから、次はどんなことしたいか聞いといてね。いつでも、用意してあげるから!それじゃあ、先に行くわ。」

「ええ。頼りにしてるわ。」


そう言って、あやは先に帰ってしまった。


「ねねちゃん、両親の事……まだ、言ってないのよね?」

「はい。あの子にはまだ言わなくてもいいと思っているので。」

「そう‥…。」

「それよりも、ゲーム機やソフトありがとうございます。おかげでみゆも楽しめているようで…‥。必ず、お金は今度返します。」


深々と頭を下げた。


「お金はいいわよ。内は裕福な方だから……。それに、親同士が元々知り合いだからこういう時に手を貸しててあげたいらしいのよ。それに、私もあおもユミちゃんには幸せになって欲しいから。」

「それでも、いつか必ず……。」

「だからね、こういう時はありがたくいう事を聞いとくのよ?それにね、前も言ったこともあるでしょ?」

「養子にならないかって話ですか‥…。」

「ええ。そうすれば、家族になるんだからお金がどうこうという話も無くなるでしょ?」

「でも、まだなったわけではないですし、それにその話はみゆが元気になってからにしようと思っているので‥…。」

「分かっているわ。でもね、お金を返そうとしてアルバイトを続けるのはやめてね?みゆちゃんはねねちゃんが支えなんだから。そのねねちゃんに何かあったらそれこそ本末転倒よ?だから、無理はしないでね?困った時は周りの事なんか気にせず迷惑をかけていいからね?」

「ありがとうございます。本当につらくなったら、頼らせてもらいます。」

「それじゃあ、また遊びに来るわね。」


そう言って、さつき先輩も出ていった。

その背中が見えなくなるまで見送ると、家の中に入りみゆの部屋へと向かった。

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