表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
3/127

学園に通う少女2

「お姉さま!」

「あらどうしたの?」

「実は、美味しいケーキがありましたので、お姉さまにも食べてもらいたいと思いまして持ってきました。」

「まあ、わざわざありがとう。」


とってきたケーキをお姉さまに渡します。

私がとってきたのは少し特殊な苺のショートケーキです。


「少し変わったイチゴのショートケーキね。」

「はい。お姉さまは、イチゴが大好きなので選んでみました。」

「ありがとね。それより、レオナさんとは良かったの?せっかくお友達ができたのだからもっと楽しんできたらどうかしら?」

「それは大丈夫です。向こうも、お友達と話していますから。」

「それなら、なおさらお友達と話してきた方がいいのではないかしら?」

「いえ、私がいるとどうも緊張させてしまうようで……。それに、お姉さまといたかったのです。」


やはり、レイン王国の王女様という肩書があるせいで皆さんとは一定の距離を置かれて話す事になってしまった。

私としてはもっと距離が近くても文句は言わないのだが、皆さんの思い描く王女様像がそうさせてはくれないらしいです。

だからと言って、それだけがすべてではありません。

もちろん、お姉さまといる方が何倍にも嬉しいのだからしょうがない。


「あら、そう言ってくれると嬉しいわね。そう言うことなら、楽しませてもらいましょうか。」

「はい、それとこの飲み物もどうぞ。」

「気が利くわね。ありがとう。」

「いえ、これもお姉さまのためですから、遠慮しないでください。」


一緒に持って来た飲み物をお姉さまに渡すと、物珍しそうに眺めていました。

何かを悟られたと冷や冷やしましたが、知らない飲み物だったので眺めているだけでした。


「それにしても見たことない飲み物ね。どんな味がするのかしら?」

「はい、私も始めて見たのですが、どうやら、あのベルミニア山脈の奥にある国で作られているものらしいです。グレープのような味わいでおいしかったですよ!」

「そう、あなたが言うからには相当なもののようね。それではが頂こうかしら。」


そして、ワイングラスにそっと唇を乗せると、そっと喉に通していきます。

私の言葉をこうも信用していただけるなんてとても感激です!!


「あら、おいしい!強すぎないグレープの風味が鼻を透き通るような感じでさわやかね。後味も悪くないわ。」

「そうですか!気に入ってもらってよかったです。」

「あら、サナちゃん面白そうな飲み物を飲んでるわね?」


会長たちが私たちの方へ寄ってきました。

会長はこのワインを知っている様子です。


「会長は飲んだことがあるんですか?」

「ええ。前に、父が出張に向かわれたときに気に入ったものですわ。その時、お土産として数本持ち帰ってくださって、私もいただいたの。とてもおいしかったと記憶しているわ。」

「マリア会長もお飲みになりますか?それでしたら持ってきますよ?」

「あら、ほんと?それではお言葉に甘えさせてもらいましょうか。」

「分かりました。それでは少しお待ちしていてください。」


同じワインとついでにお姉さまに上げたものと同じケーキも持ってきて渡しました。


「あら、ケーキまで。ごめんなさいね?」

「いえ。こういうものは、甘いものと一緒の方がよりおいしく感じるので。それより、ケーキの好みがわからなかったのでお姉さまと同じものにしましたが大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫よ。それじゃあ、まずは一口貰うわね。」


と、ワイングラスを口元に運んでいきます。


「記憶通りおいしいわね。」

「マリア会長にも喜んでもらえてうれしいです。それでお姉さま、ケーキのほうはどうですか?」

「ええ、イチゴのジャムが程よい甘みを出していていいわ。やはりイチゴはいいわね?」

「お姉さまは、本当にイチゴに目がないですね。今度、私の国の方から取り寄せましょうか?」

「それはありがたいわ。レイン大国のイチゴは普通のと一味違うもの。」

「はい、ではそういう手配をしておきます。」

「ありがとう、それじゃあ、お礼に何か…。」


お姉さまが一瞬ふらついてしまいました。

しかし、直ぐに体勢をとりもどしました。


「お姉さま大丈夫ですか?」

「あら、おかしいわね、なんだか少し熱くなってきたし、少し目の前が揺れているのだけれど。」

「あら、そういえばこの飲み物少しアルコールが入ってたわよね。」

「はい、約3パーセントほどですが。」

「あら、うっかりしていたわ!サナちゃんアルコールにすごく弱いのよ。」

「そ、そうなんですか?どうしましょ!?そんなことも知らずに飲ましてしまうなんて。」

「ひとまず部屋へ運んであげましょう。」

「それなら、私が運びます。ちょうど隣ですし、責任がありますので。それと一応今日は私はお暇しておきます。お姉さまの看病をしておきます。」

「わかりました。皆さんには私から言っておきます。それでは、リーナちゃん、サナちゃんの事よろしくお願いしますね?」

「はい!!」


と、お姉さまの肩を持ち部屋まで運んでいく。

そして部屋の前まで来ると、


「お姉さま、お部屋の鍵はどこでしょうか?」

「ちょっと待ってね?…確かこっちのポケットに…‥‥。あったわ。」

「では部屋を開けますね?」

 

酔ってしまったとはいえ、まだ大丈夫な様子。

このまま安静にしていれば大丈夫でしょう。

そう思いながら部屋に入ってみると、部屋の中はきれいに整頓されており、ザ・勉強といった感じの部屋だった。


「ベットです。横になってください。」

「ええ、ありがとう。それと少し体が火照ってるみたいだから体をタオルでふきたいの。そこにタオルがあるから濡らしてきてくれない。」

「はい、わかりました。」


設備されている洗面所で軽くタオルを濡らす。


「お姉さま、濡らしてきました。」

「ありがとう。それともう一つ頼みがあるのだけど、服を脱ぐのを手伝ってくれないかしら。なんだかさっきから目の前が揺れてうまくボタンが外せないの。」

「わ、分かりました。」


(どうしましょう!?お姉さまの服を脱がすだなんて!?それに目の前からなんて!!し、下着やむ、胸が丸見えに!?)


と、少し戸惑ってしまう。


「ごめんなさい、さっきからなんだかやけに熱くて、急いでもらっても?」

「は、はい!?申し訳ございません。」


(そう。こ、これは悪いことではないの。ただお姉さまの手伝いをするだけ!け、決して、は、破廉恥な行為ではありません。)


お姉さまの前に立ち、ゆっくりと、ボタンをはずしていく。


「ハア、ハア。」


生の息が直接届いてきて頭が真っ白になっていく。


「お、終わりました。」

「あり、がとう。それ、じゃあ、タオルで、背中を、ふいてくれる?どう、しても、届かないの。」

「わ、分かり、ました。」


そして、次は後ろに回り、背中をふいていく。


「ハア、ハア。」

「‥‥…」

「ハア、ハア。」

「‥‥…」

「ハア、ハア。あっ!そこっ。もうちょっと、強く、お願い。なんだかかゆくて。」

「わ、分かりました。」

「ハウッ!そこは、ちょっと、弱いから、あまり、つつ、か、ない、あっ!」

「後、ごめんなさい。」


(も、もうそろそろ、は、鼻血が出てしまいます。それにしてもお姉さま、すこしエロいです。)


「お、終わりました。」

「ハア、ハア。あり、がとう。それ、にしても、もう、我慢が。ごめんリーナ。」

「お、お姉さま!?」


いきなり、押し倒されてしまった。







(フッ。フフフッ。いい雰囲気になりました。あのお薬を仕込んでおいて正解でした。)


そう、実は最初から私が仕込んでいたこと。

せっかくのパーティー。

お姉さまといい雰囲気になるために。

お姉さまがアルコールに弱いことも知っていた。

そしてあるものを用意しました。

それがこれ、

 『酔ってそのまま良い雰囲気!ムラックスポーション!』

独自に開発した商品で、気持ちが高揚しやすくなるポーション。

材料は、ピンクスライムの液体、マンドラゴラの果汁、四葉のハーブ、人魚のうろこ、ドラゴンの赤爪。(ドラゴンと赤爪とはその名の通り、赤い爪の事である。)

どれも貴重なものでなかなか手に入らない。

しかし、お姉さまのために、権力を駆使して研究を進めた末にできたポーション。

しかし効果は絶大。

アルコールの良いとともに、目の前の者に誘惑されてしまう。

そして今は部屋の中で二人きり。

ターゲットは私だけ。

しっかりと演技をして、この気を逃さず、チャンスをつかみ取らなくてはならない。





「お、お姉さま、どうしたのですか!?」

「リーナ、私に、食べられて。」

「お、お姉さま、女の子同士だなんて。でも、お姉さまがどうしてもって言うなら。」


目をつむり、私は身を預けていく。

お姉さまは唇を近づけてくる。


(あともう少し、もう少し。)


そしてあと数センチ、というところでいきなり、


バタンッ‼‼


「あ、あれ?お、お姉さま、お姉さま?」

「すー。…。すー。‥。」


お姉さまが上になるように、寝てしまっていた。


「そんな―。あと少しだったのに。計算を間違ってしまっていました。お姉さまがここまで弱かったとは。はあ―。もう少しでキスができたのに。そして本当は、そのあと、あんなことやこんなことを、~~~~!?だったはずだったのに、やはり、不運すぎます!!」


と、寝てしまっているお姉さまの方を見る。


「ね、寝顔がこんなに近いなんて。こ、これはこれで。それにここはお姉さまのベット。クンクン。お姉さまのにおいでいっぱい。こんなにお姉さまを近くで感じるなんて、‥…。」


匂いと体の接触のせいで、高揚し気絶してしまった。

そして二人仲良くベットで寝ることになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ