表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
28/127

植樹をする少女8

「それではこれより、開会式を終わります。つきましては、ここ白百合女学院、白百合女学院寮、白百合市役所の計3か所で植林をいたします。時間は、10時からとなっています。来賓の方々は白百合市役所で植林体験をしてもらうことになっております。また、この場にいる皆様の中で、移動する方は白百合女学院の風紀委員の指示のもと慌てずに移動してください。」


会場に集まっていた多くの人が、風紀委員による指示のもと動き出した。また、ここで起こなわれる植林の瞬間を見る人は、移動する人たちに道を譲りスムーズに移動が始まった。

それとともに、耳のイヤホンからも指示が出た。


「みんな聞こえてる?これからは、風紀委員の人たちが警備等をしてくれるから、それぞれの場所に移動してね。」

「「「了解。」」」


連絡を終えると、一旦お姉さまと校門で集合し行動し始めた。

学生寮に向かう人のほとんどは、寮せいばかりだったがそれでも一斉に行動し始めると道路の半分を埋め尽くしてしまうほどだった。


「まだ混んでますね。」

「ええ。でも、これぐらいならはぐれることはないわね。」

「もう子供ではないですから、流石にはぐれることはないですよ。」

「そう?でも、そう言いながら昔はよくはぐれていたと思うわよ?」

「そ、それは違うんです!昔は、きゃっ!?」


否定しようとすると、後ろから誰かに押されてしまった。突然、移動する列の流れが増し、そのまま前に倒れそうになりながらも流されてしまう。


「リーナ、手を伸ばして!」

「お、お姉さま!」


お姉さまのいる所はすぐに分からず、無我夢中で声のする方へ手を伸ばす。

しかし、いきなり波のように動き出した列にその場に居た誰もが抗う事が出来ず、さらに流されてしまう。

それでもどうにか肩から指先まで力を入れて手を伸ばし続けた。


「捕まえたわよ!」

「えっ!」


その声のする方へと勢いよく引き寄せられた。

そして気づいた時には、


「よかった。どうにかあなたの手を掴む事が出来たわ。」

「お姉、さま…。」


お姉さまの体に包まれていた。

列の中をまだ流されてはいたが、それもあっという間に止まっていった。

その間は、お姉さまのぬくもりを感じながらお姉さまに体を預けていた。


「リーナ、もう止まったみたいよ?大丈夫だったかしら……って、怖かったのね。もう大丈夫よ。」


お姉さまに言われて、自分が涙を流していたことに気づいた。


「こ、これは、違うんです!埃が目に入ったとか、そう言うことでして…。」

「今のあなたは私に隠れて誰にも見えてないから………まだ泣いていてもいいのよ?」


その甘い誘いは、どんな時よりもうれしい誘いだったが、口を開くことはできなかった。

そっと目を閉じ、寮に着くまでただ黙って体を預け続けた。


「リーナ、ついたわよ。」

「は!?いつのまに!?」


お姉さまに体を預け続けてから数分。お姉さまに声をかけてもらい、気づいた時には寮の校門前にいた。


「す、すみません。」

「いいわよ。それより、今からは気を抜いてはいけないわよ?」

「はい。しっかりと気を引き締めます。」

今回は久々の百合っぽいシーンを挟んでみました。

いいなと思ったら、ブックマーク、評価、感想をお願いします!!

Twitterの方で更新報告しているのでよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ