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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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植樹をする少女6

「お姉さま!、レオナちゃん!」


学校の中は多くの生徒で混み合っていたけれど、お姉さまとレオナちゃんを見つけると声を出しながら近づいた。


「あ!リーナちゃん、お疲れ様。」

「リーナお疲れさま。それで、会長とヒマリはどうしたの?」

「会長さんは、来客者の対応に行ってます。ヒマリ先輩は、残っている方々に残りの桜の苗の配置場所を通達しに行きました。」

「分かったわ。そしたら、私たちも次の準備をしましょうか。2人とも配置場所は分かっているわね?」

「はい!大丈夫です。」

「私も、頑張ります。」

「それじゃあ、行きましょうか。」


そう言って、別れようとした時、


「そう言えばリーナはもう会ったの?」

「会った‥…?誰とでしょうか?」

「その反応だとまだのようね。」

「誰か知り合いが来ているのですか?」

「まだ会ってないんだったら内緒よ。そっちの方が面白いでしょ?」


その言葉を残し、行ってしまった。


「今日は少し意地悪です。」


少し不貞腐れながらも自分の仕事に戻る。

今から開会式が終わるまで校門前で見張りをしなくてはならない。お姉さまとレオナちゃんも場所は違うけど同じように見張りをしてる。今日の来客者はいつもとは比べられないぐらいの大物。この前の打ち合わせの時にも話が合ったように、今回はある意味ではチャンスでもある。

だからこそ、今日は念には念を入れて見張りをしなくてはならない。


(レオナちゃんは『乙女衣装(シュヴァルツ)』を『解核(シェイプ)』できると言っていたので、この部では唯一『乙女衣装(シュヴァルツ)』を『解核(シェイプ)』できない私はあまり力になれません。ですから、いつも以上に力を入れなければ。)


そう心の中で思いながら、校門の前につくと、


「リーナお姉さま、見いつけた!!」

「え?」


声の向く方を見ると、意外な人物がいた。


「どうして、ここに居るの?()()。」

「どうしてじゃありませんよ、リーナお姉さま。ちゃんと、連絡を入れておいたはずですよ?もしかして、見てくださらなかったのですか?」

「本当!?すっかり確認するのを忘れてた!」


 顔が真っ青になっていく。自分の()の連絡を無視していたことに今気づく。


「ひどいです!連絡をするために自作でスマートフォンを作って、渡しておいたのに!」


すると、一気に涙目になる。


「ご、ごめんなさい。最近忙しくて、チェックするのを怠ってしまったんです。次からはちゃんとするのでいじけないで、ね?」

「本当ですか?」


上目遣いで可愛らしいしぐさで聞いてくる。


「ええ、ちゃんと約束します。」

「それじゃあ、指切りしてください。」

「ええ。」


と、『指切りげんまん……』と指切りをしていく。

目の前に現れた『()()』と呼ばれているのは、リーナの弟であり、レイン大国第1皇子、『ミオ・アインベルト』。年は、10歳であり、レイン大国では知らない人などいないほどの天才であり、発明家。知識では私と同等いや、それ以上である。それに加え、自作のパソコンやそのOSなどを作れるというほど頭がいい。さらには、一目見ただけでは男性か女性か分からないほどの美少年。仕草などでも少女寄りで、レイン大国ではそういう所でも年上の女子だけでもなく男子からも(男子女子共に結婚前提。女子の一部では愛でたいという)好意を寄せられており有名である。


「そういえば、今日はお父様とお母様は来ていないのですか?」

「はい。今日は、お母様が久々にお父様と二人で過ごしたいとのことで、せっかくなので僕はこっちで4人のお姉さまと過ごそかと思っています。」


少し嫌な予感がした。


「今、『4()()()お姉さま』と言いましたか?」

「はい。そう言いましたけど?」

「もしかして、アリスたちと会うつもりですか?だめですよ!」


私にとってアリスの印象は災厄。しかし、ミオは、『大丈夫ですよ。アリスお姉さまはそんなに悪い人ではありませんよ。』と、注意を軽く受け流してしまった。


「そう言えば、まだお仕事中なんですよね?それならそろそろ僕は行きますね。」

「ちょっと、待って!アリスには会いに行ってはいけませんよ!」


そう言うも、ミオには聞こえている気配はなく、そのまま行ってしまった。


「ここを離れるわけにはいかないのでどうしようもありませんが、絶対アリスのところに向かいましたわよね。せめて、彼女に毒されなければいいのですが‥…。」


少しブーメランが返ってきそうな発言だったが、気持ちを切り替えて見張りに打ち込むのだった。

ついにアインベルンの最後の家族、弟君のミオが登場しました!!

男女からの結婚前提の好意。とてもすごいですね!


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