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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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授業を楽しむ少女5

「な、なぜお前がここに居るのだ!!」


真っ白な空間。

そこに一人の男が。

そして、その男の元に少女が近づいていく。


「あら?私がいてはいけないのかしら?妹も来ているのだから私だっていいじゃない?」

「いいわけなかろう!!お前の妹は我々を手伝ってくれていたからここのみなも許しているのだ。それに比べてお前はどうだ?我々に迷惑をかけておいて許されると思うか?」


彼女もここに来ればこれだけ言われてしまってもしょうがないとは思っていたものの嘘を言われ頭に来た。


「あら?私の妹をこき使っていたという事の間違いじゃないかしら?」

「な、なにを、貴様は言っているのだ!!そんなこと…、あるわけなかろう!!」

「私が気付いていないとでも思った?……ふふっ、はははは!!」


苛立ちを覚えていたが、相手の無能さに笑いが出てしまった。


「な、なにがおかしい!!??」

「おかしいと思う事しかないじゃない。ここまでずっと隠せれていると思っていたようだったから、それがどうにも馬鹿々々しくて笑いがこみあげてくるわ。」


相手も何も言い返すこともできないようだった。


「ああ、そう言えば!今日は言っておかないといけない事があるんだったわ!」

「お前の話を聞くことなんてない。さっさと帰れ。」


もとより話など一つも聞かないというような顔で言ってきた。

それに対し彼女はさっきまでの笑顔とはかけ離れた、体が今にも凍ってきそうなほど無表情で鋭い視線でこっちを見ていた。


「あなた少し態度が大きすぎるんじゃないかしら。」

「お前は一体何をっ!!??」


彼女の圧は言おうとした言葉さえも遮らせ、そしていまにも殺されるんじゃないかと思わせるほどの殺気が込められていた。


「もう一度言うわ。少し態度が大きすぎるんじゃないかしら。」


その言葉だけで人一人ぐらいなら殺せるのではないかと思わせるほど冷淡な口調だった。


「少しぐらいなら話を聞いてやろう。」


蹴落とされそうであったが、こちらも負けじと態度を変えないようにするが、ただ少しだけ妥協はする。


「周りの子たちはあなたよりも礼儀というものが出来ていたわよ。それなのにあなたは下のものが出来る事が出来ないだなんて。この場所をよっぽど消されたいのかしら。?l


まるで、子供が無意識に悪戯をするような口調でしゃべりだす。


「わ、分かった!!分かったから、何もするな!」

「あなたはまだ立場というものが分かっていないようね?人に頼みごとをするときはどうするのだったかしら?」

「…………分かりました。お話をちゃんと聞きますので、どうかこの場所を消すようなことはしないでください。」


最初は嫌がったもののこのままではまずいと指示に従う。が…………。


「私は人に頼みごとをするときにそうするのだといつ言ったかしら?」

「…は!?ものを頼むときに敬語で言うのは当たり前だろうが!」

「敬語がどうしたの?それで人に物を頼めると勝手に思っていたの?私が教えたのは、四つん這いになって、頼みごとをする相手にすり寄り、『ご主人様、ご主人様』と泣き叫びながら頼めと言わなかったかしら?」


それを言われ、あの時の記憶がよみがえってくる。あの屈辱的で人の心をたやすく折るような記憶。


「さあ、早くしないかしら?できないのであれば、別にいいのよ?その代わりにあの子達には悪いけど消すしかないようね?だって、あなたが頼みごとをちゃんとできないのがいけないんだものね?ふふっ。」


まるで悪魔のような笑顔に恐怖しか出てこない。

そして、みんなを巻き込むか、自分の恥をさらす事でここを守るか、という究極の選択肢をコンマ0.1秒の時間で考える。

そして腹をくくったかのように四つん這いのなる。


「そうそう!!それでいいのよ。ワンチャンはそうでなくてわ!」


彼女はその光景にとても快楽的な興奮を覚えるほどだった。


「ご、ご主人様。ご主人様。」

「ええ、何かしら?」

「どうか、どうか?この場所を消すようなことはやめてくださいませ。」


言われた通りに、四つん這いで足元に近寄り体を足にさすりつける。

そしてよがるように頼みごとをする。

周りに誰かいれば一生の傷になりえるほどで、プライドはおろか何もかもズタズタに引き裂かれていてもおかしくないぐらいだった。

しかし、彼女は追い打ちをかけるように。


「まだ、だわ。もっと私を楽しませてくれないという事は聞いてあげられないわ。」

「何!?」


心はほぼ傷だらけなのにもかかわらず、彼女は止まらない。


「…………そうだわ!足を舐めなさい。」

「何を言ってるんだ。さっきと言っていたことが」

「あなたは黙って言うことを聞いていればいいの。それとも何?ここから消えたいのかしら。」


彼女の目は鋭く苛立っていて『はい』と答えることしか許さないかのようだった。

まるでカエルが蛇に睨まれているかの如く怯えることしかできず、最終的には行動で答えを出す。


「そうそう。いい、いいわよ。そのまま靴下を脱がして舐めない!」


そして、右足の靴下を脱がしきるとそのまま舐める体制に入るが…


「ぐわっ!!」


その右足で顔を思い切り蹴られてしまった。


「ああ、すごくゾクゾクしたわ。でも、実際になめさせるわけないじゃない。あなたのような低俗に舐めさせるほど安くはないの。でも、ここまでやった努力は認めてあげる。今は消さないで上げる。それと、そろそろだから要件をすますわよ?って、聞いてるのかしら?聞こえているなら返事をしなさい。」


何とか顔を縦に振り聞いていることをアピールする。


「それじゃあ、話すわね。もう少ししたら、私のお気に入りに子が来るから前の時みたいに良いやつを渡すのよ?形は確かペンダントがいいって言ってたかしら?そこら辺のデザインは任せるわ。それじゃあ、私はちゃんと要件は行ったから頼むわね?もし守れなかったら、その時はここは消すから気を付けてね?それじゃあ私は遠くで見ているから頑張ってね?」


と、言い終わってからすぐに姿を消してしまった。


「何が遠くで見ているだの、頑張ってねだの言いたい放題言いやがって!!ただ単に監視をしているだけじゃないか。あそこまでやったって言うのにそれでも失敗すれば消されるだなんてたまったもんじゃない。あれは自在にコントロールできるものじゃないと知っているだろうに。彼女の時は何とかうまくできただけなのに。」


心はもうすでに致命傷だった。しかし、まだ働かなければならないことがあり、直ぐに動き出す。



――――――――――――――――――――――――――



神殿の中は、部屋の隅の方に4か所たいまつが置かれていたので外に比べると明るかった。

部屋に入って真正面に見えたのは人のような形をした人物像が置かれており、真ん中には何重にも重ねられた魔法陣のようなものが書かれていた。


「ここ、で、いいんですのよね?」


周りを見渡しながら独り言をつぶやいてしまった。そこへ、その独り言に答えるかのように声がした。


「そのまま、魔法陣の中心に立ちなさい。」


その声のする方向を向く。


「あなたは!!」


殺意があふれそうになるほどの声を出したがその声の主はここに居ない。

しょうがなく、言われた通り魔方陣に立つ。

すると大きな光に包まれてしまった。

書きながら、とても楽しいなと思っていました。もっと残酷的にしようと思ったのですが、やりすぎると規制がかかるためこのくらいにしました。しかし、それでも、楽しすぎて長くなってしまいました。皆さんはこういうのはお好みですか?

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