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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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授業を楽しむ少女4

「それではまず、地下10階『エーテルの下界』へようこそ。…と言っても周りは暗くて不安かもしれませんが、安心してください。ここは危ない場所ではありませんので、そこは理解してください。」


それを言われて、私は首を傾げた。なぜなら、『世界の門番(フェアリー)』の光がどれほど小さいと言っても、周りにいるのは10や20をはるかに超えるほどいたからだ。だからこそ、リーナにとってはそれだけで十分明るいと思ったからだ。


「お姉さま、お姉さま。ここは、それほど暗いのでしょうか。私にとっては十分明るいと思うのですが?」


声を潜めて聞いてみた。


「私もだけど、あなたにとっても明るいかもしれないけど、他の子たちにとってはここは暗い場所なのよ。先生や会長、ヒマリも含めてね。」

「それは、単に目がここの明るさにまだ慣れていないという事ですか?」

「いえ、違うわ。そもそも、みんなにはこの明かりが、見えていないのよ。」

「皆さんには、見えていない・・のですか?」


何を言っているのか分からなかった。お姉さまが嘘をつくはずがないのだが、それでも私の目にはその明かりがちゃんと見えていた。なのに、みんなには見えていないという事はまるで自分たちが特別のようで……。


「もしかして、……そう言うことなのですか?」

「ええ、思っていることで間違いないと思うわよ。」

「そうですか。…だから私たちだけには…。」


お姉さまの言葉で納得する答えを得て黙ってしまっう。



「それでは今から、学校側から皆さんへプレゼント送ります。一人ずつ先輩と一緒に中心の樹の方へ向かってください。中心の樹の所に行くと受け取れるはずなので、向かってからは先輩の指示に従い受け取り次第こちらに戻ってください。」


先生の指示に従って、みんなが動き出した。お姉さまも同様案内係として動き出す。


まずが一人目が向かったと思ったら、半分ぐらいまで行ったかと思うと次に人が行くというペースで進んでいった。

そして、ここからでは見えなかったが、樹の中心あたりに着いたと思った時樹が光を放った。

しかし、それもみんな見えていないのか、他のみんなは気にする様子もなくどんどん進んでいく。

そして、一人目が帰ってきたらどんなものを受け取ったのかと周りに群がる人たちもいた。

遠くから見る感じからして、荷物などは持っていなかったのでプレゼントは小物であると推定された。

そしてさらに注意深く見てみると、


「……あれ?あの方は、ブレスレットをしていたでしょうか?」


身に着けているものに変化がある事に気が付いた。しかもそれを周りの人に見せていたのでプレゼントはブレスレットなのだとわかった。

でも、驚いたことに2人目が帰ってきたと思ったら、身に着けているものに変化はあった。しかしそれは、ブレスレットではなくデザインが施されたヘアピンだった。

そしてさらに、次に人はネックレスなど人によってプレゼントは違うようだった。

そしてついに、リーナの番になった。

プレゼントはブラックボックスという事と案内をしてくれるのはお姉さまという事で胸はドキドキさせ続けやめることをしなかった。


「あなたはどんなものが貰えるかしらね?」

「お姉さまのおそろいなら何でもいいですね!!それでお姉さまは何を貰ったのですか?」

「私?私は……これよ。」


と、胸元からペンダントを出した。


「お姉さまはペンダントを貰ったんですね。とても似あっていますね!」

「ありがとう。でもこれは飾りとしてではなくて、他にもすごい事があるの。」

「すごい事、ですか?それは一体何なのですか?」

「それは………」


貯めるお姉さまに対して、ごくりと唾を飲み真剣に耳を傾ける。


「‥……秘密。こういうのは受け取った時に調べた方が面白いと思うわよ。」

「お姉さま意地悪です。」


頬っぺたを膨らましながら軽く怒るもすぐに笑顔に戻る。

そして、樹の中心あたりについた。

そこには、小さな神殿があり、


「あそこに行けばプレゼントを貰えるわよ。」


お姉さまが「ここからは一人で」と目で合図した。

それに従い小さい神殿の中へと入っていった。

リーナが、お姉さまとおそろいに物が欲しいって言っていたので、プレゼントもペンダントになるんでしょうね。話の流れ的に。

さて、今からどんなペンダントにするか考えないと!!


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