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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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部活動をする少女4

次の日の放課後。

私は、グローリアに関しての連絡を入れその報告のためエーテル館に来ていた。


「こちらから、連絡を入れたらもう少し程送ってもらうことができるとのことです。それと、その時に使った化学薬品なども一部送ってもらえるとのことで、部活動の活動幅が広くできそうです。」

「本当?ありがとう、リーナちゃん!」

「いえいえ、こちらとしても、部活動の手伝いができてうれしいです。」

「これで、植林イベントの準備が一通り整いそうだ。会長、チラシなどの製作はどうなっていますか?」

「今は、サナちゃんがホ―ムページ更新と一緒にチェックを入れてくれているわ。」

「分かりました。それじゃあ、後はそれを待つだけですね?それなら今日の残り時間は、新入部員の指導ですか?」

「ええ、そうしましょう。それならリーナちゃんをよろしくね?レオナちゃん、行きましょう。」

「は、はい。ご指導お願いします。」


期待を寄せていた分、初めての部活動に胸を踊らされる。


「こっちも行こうか。場所は聞いてるよね?作業道具なんかも下にあるから、そのまま行こうか。」

「はい。ご指導よろしくお願いします。」


と、ヒマリ先輩の後をついていく。

この前来た栽培用の階には多くの植物が生い茂っていた。


「えーっと、薬草について興味があるんだよね?」

「はい。実験なんかで使いますので。」

「それなら、薬草関係の方について今日は教えていこっか。それじゃあ、まずはこれ。」


渡されたのは私も知っている薬草だった。


「クコですね。疲労回復などに使われる薬草ですよね?」

「よく知ってるわね。そうよ。これはよくポーションにも使われたりするし、これ自体がポーションの代わりにもなるし便利よ。」

「確かに最近よく使いますから、買うより自分で育てた方が安くつきそうですしお得ですね。」

「そうなの。ってことで、そろそろ育ちもいいし栽培と行きますか。」


まずは、栽培の仕方について教わった。

クコは、葉っぱの部分より根の方に栄養が行っているらしく、根の方に近づけば近づくほどより効果が強くなるらしい。

ので、根の方を最後まで抜くことを推奨された。

それと、あまり傷つけないようにということだった。


「うん、どれもきれいに抜いてあげてるね。それじゃあ、次は土を下ろしに行こうか。あそこにホースがあるでしょ?蛇口にもう取り付けてあるからすぐ水が出てくるはずだよ。」


細かく教えてくれた。

そして、丁寧に洗い、終わらしてきた。


「うんこれで十分だよ。それじゃあ、栽培手順はもう分かったよね?」

「はい。大丈夫です。」

「それなら植える手順を説明するからちょっと来て。」


倉庫らしき場所に向かう。

中にはたくさんの棚があり、その一つ一つの棚に違った種類の棚が置いてあった。


「ここには、植えていい植物の種が置いてあった、……あった。これがクコの種だね。」


赤い種を渡される。


「始めて見ました。種は果実と同じように赤いんですね。」

「そうなんだよ。それじゃあ、この資料と一緒に教えるね?」


絵付きの資料に目を通しながら、黒板を使って教えてくれる。


*作者は詳しくないので以下略*

――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――

―――――――――

―――――

ーー




「こんな感じだけど分かったかな?」

「はい、わかりました。」

「それじゃあ、今度は違うのも教えるね?」


そうして今日は約20種の薬草の育て方について座学として教えてもらえた。





そのころ、レオナちゃんは……



「今日は、魔獣の契約をしましょう。サナちゃんから話は聞いてるわよ。」

「ほ、本当ですか!?ありがとうございます!?」

「いいのよ。それより、どの子にしましょうかしら?」

「私はどんな子でもいいですよ!」


魔獣のいる方へ移動しながら話していた。


「この子たちは比較的幼いから大けがをするようなことはないけど一応は気を付けないといけないの。それで、どの子にする?」

「え、えーっと…」


どんな魔獣でもいいとは言ったものも一応考えてみる。その時、ある物に目が行った。


「マリア会長、あれは卵ですか?」

「そうよ。この前いただいたんだけど、まだ孵化しなくて、そろそろだとは思うんだけど。もしかして、あの卵の子にする?契約はできないけど、一応、魔獣が生まれてくるはずだから、生まれてすぐにできるし、一からお世話できるわよ。」

「でも、いいんですか?」

「いいわよ。ここに居る生き物は、私たちみんなで育ててきたものだもの。愛情を注いでくれるなら、誰が育ててもいいと思うの。」

「それなら私、この卵にします。そしてこの子が孵化した時に、契約します。」

「ええ、分かったわ。それじゃあ、今日は、飼育に専念しましょうか。主に、卵についての。」

「はい!」


そう言って、孵化から5カ月たつまでの育て方についてしっかりと教えてもらった。







「んーー。今日は疲れた。」


背伸びをして体をほぐす。


「会長の作ったチラシに問題はなかったし、ホームページに植林について掲載したからこれで終了ね。」


そう言って、帰宅の準備を始める。

今はもう部活も終わっている時間で、外は暗くなっていた。


「ちょっと遅くなったわね。」


部屋の電気をすべて消し、鍵を閉めて校門まで歩く。


「お姉さま、待ってました。」

「リーナ?部活はもうとっくに終わってるのにどうしたの?」


こんな時間にもかかわらずリーナはそこに立っていた。。


「お姉さまが遅くなるかもと聞いたので一度寮に戻ってからまた来ました。」

「外はこんなに暗いのに女の子が一人で外を出歩いていたらいけないのよ?」

「お姉さまだって女性です。」

「そうなんだけどね、あなたは特に王族でしょ?いつ誘拐が起きるかわからないんだから。」

「その時はお姉さまが助けてくれます。それに、ここは学校です。そんなことをすればすぐにばれますよ。」

「まぁ、いいわ。今日は、遅くなった私も悪いわ。でも、次はちゃんと寮で待ってるのよ?」

「分かりました。」


そう言って、寮に向かって歩き出す。


「そういえば、今日はどんなことをしたの?」

「薬草の育て方について教えてもらってました。」


初めての部活動がどうなのか聞いて見た。

一日目からしっかりとしているようでなにより。


「そう。それで実験に使いそうだったのは見つかった?」

「はい。最近補充しようと思ってたのも見つかったので良かったです。」

「そう。なら明日は私が教えようかしら?」

「本当ですか?」

「ヒマリばかり教えるのもずるいから明日は私ね?」

「はい、お姉さまの指導をお願いします!!」

「ええ、任せて。ガーデニングや花についていろいろ教えてあげるわ。」


ヒマリばかりに負担を掛けさせるわけにもいかない。

それに、なんだかリーナを取られたみたいな感覚で少し妬けてしまう。

明日に備えて今日の夜は少し張り切らないと。

いやー、部活動楽しそうでしたね?

皆さんはどんな部活に入っていましたか?

今度聞かせてください!

それと、面白い、続きが気になると思ったら、ブックマーク、評価、感想をお願いします!

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