あいのおわり
彼は私を好きではない。
私の善意や親切心を好意と勘違いして、『好かれている』と言う状況を喜んでいるだけだ。
好きだとか愛している愛しいって感情が、私には向かっていない。
いつからだろうか?お互いの気持ちが、向かい合うことなく、幻のような何も無い、何かに向かってしまったのは。
言わなくても分かるはず
好きなら許してくれるはず
相手に頼った、お互いに負担にしかならないその気持ちは、いつからか芽吹き、育ち、枯れ果て腐り落ちた。
それが『愛に似た何か』なのは分かっていた。
もう心地よくない。欲しくもない。
指摘することも、止めることもしなかった私の罪と罰。
許せるか、許せないか、の、根底には、愛があると、私は願う。
そこに愛が無いのなら、全てはただのゴミクズでしかないのだ。
嫌われたくなくて、違うよ?って言えなかった。
飽きられたくなくて、嫌だって言えなかった。
私の、ココロが死んでしまった
自分で自分を騙したから、
ゆっくり砂に埋めるみたいに、
自分で自分を殺してしまった。
コレでおしまい。
あなたのための私は終わってしまった。
土に還って、また、別の人の為の花を咲かせるための種を植えるのだ。