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M2-4



「ではまどかさん、こちらの水晶に触れてください。」


あれ?執務室ではもう少し感情があったと思ったけど、やはりガイアさんは淡々と仕事するね。


「はい。触れればいいのね。」


淡く光る水晶。台座に埋め込まれている石版の様なものに文字が浮かぶ


魔法使い、魔導士、武闘家、僧侶、戦士


賢者、盗賊、魔闘士、騎士、狂戦士……


さすがに魔剣士はないな……


「なにぃー!ま、魔闘士だとー!」


「ん?なにか問題でも?」


「魔闘士ってのはなぁ、魔剣士を無手でやるようなもんだ!」


ギルマスの言葉遣いが変わった。多分こっちが素なんだろうな。

立場上、丁寧な口調にしてるんだろ。解るぜ、その苦労……


「……あ、失礼。少々取り乱しましたね。つまりはその拳に魔力を纏わせて、どんな剣とでもヤリ合える、下手をすれば、そこいらの剣など弾き飛ばしてしまう程の拳技、その拳に貫けぬものは無い!とまで言われる職業だ。」


ギルマス、立ち直り早ぇな。


「という事は、魔闘士になった途端、ランクBってこと?」


「そうだね。こちらがいくら隠しても、相手は間違いなくそう思うだろうね。相手が有象無象ならいいけど、貴族や王族、土地の有力者なんかだと、懐に置いて役に立てようとか、出世の手駒に、領地拡大の戦力に、あの手この手で懐柔してくるだろうね。」


あー、職業魔闘士ですよーなんて言ったら、向こうから厄介が寄ってくるのか……


「しかしね、魔剣士や魔闘士のようなハイクラスの職業を選択すれば、それに応じた基礎能力の底上げをしてくれる。新たなスキルも付属することがあるんだよ。」


なるほどね。チート付きってヤツだ。名前からして、肉体強化系のスキルくらい付きそうだな。まどかの容姿がゴリマッチョになるのは勘弁して欲しいが、傷が付かなくて済むなら、それもアリかな……


「あのー、ちょっと相談なんですが、一応ここで魔闘士にしといて、表向きは武闘家とか、ちょっと誤魔化すこと出来ませんかねぇ……?なるべく本気出さないようにするので……」


「うーん……出来ると言えば出来なくもないけどね。他の国や地域のギルドに向かう際、ウチが発行するギルドカードを提示しなくてはならない決まりなんだよ。ギルドカードの偽装は重罪、発行したギルドにも影響がある。ウチとしては、困るねぇ……」


「その時はその時で考えます。勿論ギルドに迷惑かけないように、ちゃんと提示した上で内密にしてもらうように交渉するとか、そんな感じで……どうかなぁ?チラッ……」


秘技、まどかの上目遣い!破壊力半端ないはず……


「あ、う、うん、そうだね。じゃ、じゃあその時は自己責任ということで。まぁ私もその時は、他のギルマスに連絡して、交渉するなり、脅すなり、上手いこと話を着けよう。なぁに、アイツらの弱みの二つや三つ、この私にかかれば……」


思った以上に効果があったな。ギルマス、目がハートだぞ。俺おっさんだけど……


「では決まりね。職業、魔闘士。決定!」


輝く水晶の台座から、一枚のカードが出てくる。


所属 ツインホークス

冒険者ランク B

職業 魔闘士

名前 まどか

マスターの名においてこの者の身分を証明する。

ツインホークス ギルドマスター ガルシア=クロムウェル

やっぱり、ツイとか連動した方がいいのかなぁ…

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