表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/131

PARTYを始めるよ 1-1



夕食時。

ジョーカーは本当に執事だったのか?本職は料理人だったんじゃ?……そう言いたくなるほどジョーカーの料理は素晴らしかった!よくも見たことない野菜や魔獣の肉を使って、絶品のコース料理を作れるもんだ、しかも手際の良さときたら、腕がもう二、三本あるんじゃないか?と思う程に早かった。ジョーカーは、


「執事の嗜みでございますれば……」


と、当たり前のように答えるだけだったが。


食後、お茶を飲みながら、昨日からのメグミのことを話していた。ジョーカーはメグミの相談の件を けしてまどかに話したりはしない。だがメグミ本人から、その思いを語りだした……


話しを聞いてまどかは言う。


「なぁメグミ、私たち出会ってそんな経ってないけど、いい連携が取れると思うんだ。ぶっちゃけ私も助かってる。」


「そんな、私なんか……」


「それでなんだが……私達は、言わば目的を探す旅をしている。それは二人とも一緒だよね?」


「えぇ、そうね……」


「もしメグミが嫌じゃなかったら……私達、パーティ組まないか?」


「え!」


「どちらかの目的が決まるまででもいいんだ、お互いの目的が違えば、一緒に居れなくなるかもしれない。でも、もしかしたら、目的を達成するために助け合えるかもしれない。だから……」


そこまで聞くと、メグミは泣き出した。


「うっ、うぅ……」


「あ、いや、その、えーと、嫌ならいいんだ、ただちょっと、なんて言うか、つまり、この先もメグミと一緒に、旅したいなー、なんて……」


「うぅ……わ、私も、まどかと一緒に、居たい。でも、足でまといには、なりたくない……」


「足でまといなもんか!さっきも言ったろ、助かってるって。」


「うん……うん……」


「じゃ、じゃあ、一緒にパーティ、組もう?ジョーカーもいるし!」


「わたくしもお誘い頂けるのですか?これはこれは、感激でございます。」


「よ、よろしく、お願いします。まどか!ジョーカーさん!」


「よし!決まりだな。」


「ちょっとちょっとー!あたしは?あたしはどうなんのさ?」


「あぁ、妖精さんもいたな。」


「仕方ないわね、ふふっ……」


「よろしいではありませんか。頼りにしておりますよ、ティンク様。」


「でしょ!そうよね!あたしがいなきゃ始まんないわよね!しょうがないなぁ、んじゃ、あたしがパーティのリーダーになったげる!感謝しなさいよね!」


「それは、いいや……」


「却下。」


「わたくしは、まどかお嬢様の下僕ですので……」


「なによなによあんた達!揃いも揃って!もういい!あんた達がピンチの時、助けてやんないからねーっ!」


「助けてもらったこと……あったっけか?」


「では、パーティの名前は、いかがいたしましょう?」


「な、名前?必要??」


「どのパーティにも、それぞれ名前がございます。必要だと思われますが?」


「んー……メグミ、何がいい?(丸投げ)」


「え、私?……んー……Madoka……JOKER……Megumi=Jenius……M.M.J.J……MJ2って、どうかな?」


「おー!いいじゃん!」


「良い名だと思いますよ、メグミお嬢様。」


「そ、そう?じゃあ、決定ね!」


こうしてMJ2は誕生した。


「ちょっとちょっとー!またあたし入ってないじゃんよー!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ