PARTYを始めるよ 1-1
夕食時。
ジョーカーは本当に執事だったのか?本職は料理人だったんじゃ?……そう言いたくなるほどジョーカーの料理は素晴らしかった!よくも見たことない野菜や魔獣の肉を使って、絶品のコース料理を作れるもんだ、しかも手際の良さときたら、腕がもう二、三本あるんじゃないか?と思う程に早かった。ジョーカーは、
「執事の嗜みでございますれば……」
と、当たり前のように答えるだけだったが。
食後、お茶を飲みながら、昨日からのメグミのことを話していた。ジョーカーはメグミの相談の件を けしてまどかに話したりはしない。だがメグミ本人から、その思いを語りだした……
話しを聞いてまどかは言う。
「なぁメグミ、私たち出会ってそんな経ってないけど、いい連携が取れると思うんだ。ぶっちゃけ私も助かってる。」
「そんな、私なんか……」
「それでなんだが……私達は、言わば目的を探す旅をしている。それは二人とも一緒だよね?」
「えぇ、そうね……」
「もしメグミが嫌じゃなかったら……私達、パーティ組まないか?」
「え!」
「どちらかの目的が決まるまででもいいんだ、お互いの目的が違えば、一緒に居れなくなるかもしれない。でも、もしかしたら、目的を達成するために助け合えるかもしれない。だから……」
そこまで聞くと、メグミは泣き出した。
「うっ、うぅ……」
「あ、いや、その、えーと、嫌ならいいんだ、ただちょっと、なんて言うか、つまり、この先もメグミと一緒に、旅したいなー、なんて……」
「うぅ……わ、私も、まどかと一緒に、居たい。でも、足でまといには、なりたくない……」
「足でまといなもんか!さっきも言ったろ、助かってるって。」
「うん……うん……」
「じゃ、じゃあ、一緒にパーティ、組もう?ジョーカーもいるし!」
「わたくしもお誘い頂けるのですか?これはこれは、感激でございます。」
「よ、よろしく、お願いします。まどか!ジョーカーさん!」
「よし!決まりだな。」
「ちょっとちょっとー!あたしは?あたしはどうなんのさ?」
「あぁ、妖精さんもいたな。」
「仕方ないわね、ふふっ……」
「よろしいではありませんか。頼りにしておりますよ、ティンク様。」
「でしょ!そうよね!あたしがいなきゃ始まんないわよね!しょうがないなぁ、んじゃ、あたしがパーティのリーダーになったげる!感謝しなさいよね!」
「それは、いいや……」
「却下。」
「わたくしは、まどかお嬢様の下僕ですので……」
「なによなによあんた達!揃いも揃って!もういい!あんた達がピンチの時、助けてやんないからねーっ!」
「助けてもらったこと……あったっけか?」
「では、パーティの名前は、いかがいたしましょう?」
「な、名前?必要??」
「どのパーティにも、それぞれ名前がございます。必要だと思われますが?」
「んー……メグミ、何がいい?(丸投げ)」
「え、私?……んー……Madoka……JOKER……Megumi=Jenius……M.M.J.J……MJ2って、どうかな?」
「おー!いいじゃん!」
「良い名だと思いますよ、メグミお嬢様。」
「そ、そう?じゃあ、決定ね!」
こうしてMJ2は誕生した。
「ちょっとちょっとー!またあたし入ってないじゃんよー!!」