百錬の覇王
酷く評判が悪い。その理由は大体分かる。現実的視点からツッコミどころが多いからになる。ただ難しいとは思う。何が駄目か?具体的じゃない。例えば薄っぺらなネットの知識程度の戦術論とか内政があったとしよう。それの何が問題か?と言うと特に問題が無い。感覚的に何かこんなのじゃ駄目じゃない?って見てしまう部分がある。
だから実際の問題は何かズレテル気がする。なんて言うのかな、ネットにあるような知識をそのまま台詞としてノベルのは駄目なような気がしてしまうから。これ正体が分からない。何故駄目なのか?で安直なアイデアだと突っ込めば良いのだが、そうじゃない正誤の問題として駄目だとしてしまっている。
実際はこれ安直だから駄目なんじゃないか?と思う。根本的にはスマホへの批判と似てると思う。でもそれが見えない。何故か?それはこれが間違いなく戦記物だからになる。このあたりは難しい。なろうだと冒険者者と戦記物の線引きは緩い。ただこの作品はガチガチに戦記物として創ってある。だから明確にそうやって批判される。
本来はこれスマホと同じ批判の作品なんだと思うが、それが型として戦記物のスタイルが明確なので、そういった視点で批判されるからさっぱり批判の根っこが分からない。上から目線で突っ込んでる人多いけど、多分それ違うと思う。なんと言うかネットの批判ってものすごく低レベル。いやになるんだけど、低レベルな作品を批判する批判者も低レベル。
じゃすべて解明できたのか?ならそう単純じゃない。この作品だからって戦記物として批判されて無い。異世界ファンタジーとして括られてる。中々そこが難しいんだ。昨今戦記物はまったくアニメじゃ受けない。その理由は年齢層が高い人たちには簡単だ。過去創られまくったから飽きてるから批判の視点が厳しい。
より緻密な内容を求めてしまう。根本的に飽きてるから刺激になってない。後やっぱジャンルとしてそもそも好きな人と別れると思う。何故なろうがこうなのか?でライト感も重要だが、それよりやっぱネットの文字物語を楽しむような人は異世界ファンタジーへの好みが顕著になる。ジャンルとして好きな人は、繰り返される事にそれほど不満を持たない。
戦記物もこの乖離がものすごく大きしい、かつ戦記物は異世界ファンタジーと相性が良い。ファンタジー色が無くても架空戦記というジャンルが異世界と相性が良い。最近だとアルタイルが良い例だと思う。明らかにトルコをモデルにして創ってるが、実際の史実ではない。だがマフムードとかそういった名詞はトルコの歴史上の人物の名前そのまま使っている。
こういった架空戦記はある意味異世界だと言われたらそう受取れる。その点若者の戦記物への反応がとても分かりにくい。高い年齢層が戦記物に批判的なのは単純なんだ。ガンダムもある種の戦記物で、ガンダムはそこにやや反戦的な部分がある。これに対して戦い盛り上がるぞーって感じの高揚感で見るものが本来の戦記物の楽しさになる。
過去のアニメは何かしらの戦記物っぽい作品が本当に多いんだ。それが宇宙やロボットでわかりにくいだけで高い年齢層の人たちが飽きてしまって視点が2つの意味で厳しくなってしまう。純粋な新しい刺激を求める厳しさ。次に緻密さの視点からの厳しさ。
だが若い世代にも戦記物は受けてない。これが何故か?は分からない。私が見る所、この過去多かった問題じゃないか?と思ってる。戦記物は歴史を扱う以外にも古臭い印象を受ける。
さて問題はでも異世界ファンタジーとしてならまた話が違ってくる。多分そこが分かれ道だと思う。
この作品他にも謎がある。なろう作品ではないが、一貫してDアニメストアは、昨今の異世界ファンタジーアニメの視聴数が上位に来る。それは当然評判が良いほど高いが、それはより高くなるだけで、天と地ほど違うネットの評価でも順位は大して変わらない。この謎がずっと分からない。
おそらくアニメを見るサイレントマジョリティは思ったほどつまらないと思ってないのじゃないか?と見てる。この作品はなろうじゃないが、どうもネットは悪口を言いたいために書き込む人が多いと思う。目的が何か違うんだ。悪口をいいやすい作品は多分必要以上に評価が低くなると見てる。
同じぐらいのつまらなさなら悪口を言いやすいほうが異常に評価が低くなる。これは明らかにおかしい。純粋につまらなさで序列をつけるべきじゃないか?悪口を言いやすいってのはお互いに話がしやすい共感しやすい、考えを共有しやすいなど書き込むかつ対話となったときにとても便利な要素になる。
どうも昨今のなろうファンタジーへの批判が私は真っ当な知的な視点じゃないと思ってる。もちろん感情的に判断を下すものだから仕方ないけど、感情的にも面白くない面白いの序列じゃないんだ。
これだけ乖離が起きるのにはやはりライト感も深く関わっていると思う。なろうファンタジーってアニメ向きの部分がある。文字で創ってあるから、その辺り文字特化の面白さが多いが、根っこのライト感が文字ムキじゃない。文字で物語を読むってのが全くライトな行動じゃないからになる。そういったゆがみをアニメ化は取ってくれる。
Dアニメストアでの高い視聴者数には何かしら意味があると私は思っている。ただこれ多分ネットと深く関わってると思う。トルネとかの予約だと全くこういうの高くならない。もうネットには偏りは無い。ただ異世界ファンタジーは独特のネットだけの偏りがある。おそらくだけど、Dアニメストアでアニメを視聴するってのが、トルネとかを利用する人たちと何かしらのズレが存在すると見てる。
おそらく対象とする数が少ない。その点偏ってる可能性は否定しない。アニメの感想とは大きくずれてしまったがまあこの辺りで。