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時空魔竜騎アースガルンプロット.番外編その1

 本編の寄り道的なストーリーが書いてあります。

 興味のある方は読んでいただけるとアースガルンの世界がより身近なモノになるのではないでしょうか?

 よろしくお願いします。


 では、まずはこのお話から、よろしくお願いします。


 その1


 ☆ロッシーの森DEお散歩デッド☆


「いったいなんだってぇーのよ、あの子娘は!」


 ロッシーは突然の戦闘や、変な事が起こるが肝心のヒックは特に何か説明してくれる訳でもないし、というかあの子の相手で大変だもんね。私の悩みを話す雰囲気でも無かったし。。。


 でもなんか1人でこんな知らない森に入って来ちゃって…

 なんか…

 なんか…

 なんか、なんか、、、なんくぁっ!!!


 興奮してきたァァァァァァァァァァァァァァッ!!!


 な、なんか、ここの森すっごい私の村の裏山に似てる!!

 このキノコ食べれるのかしら?

 こっちの山菜類は食べれそうだし、これは果実かしら?ちょっち食べちゃお~っと。


 もぐもぐっ。。。ん!んんっ!!んんんんっんっまぁ~い!!

 何これめっちゃ美味しい。ここの山の物って全部こんなに美味しいのかしら…?

 この野草もイケそう。。。うわ、苦い。。。マズ。。。

 で、でも、香りは良いわスパイスとして使えそう。

 この辺りのは…何かあるかなぁ~?


 ~数分後~


 だいたい野草と果物はこんなもんかぁ。


 つーぎーはーー、、、あ~、、、、居た居た。

 美味しいかなぁ?まぁ見た目は似てるし、とりあえず…


「狩るか!」


 そう言うと拾って来た野草や果物を詰めた、葉っぱとツタで作った袋を置いて、草むらに隠れる。


 その先に居るのは、身体が毛で覆われ、手足は筋肉隆々だが短く、鼻は丸く前に突き出し、その下の口からは大きな牙が2本、天に向けて生えている。

「うちの裏山でたまに見かけるノイシシに似てるけどなぁ…」

 そう言いながらノイシシの様な生き物に石を投げる。


 コツンッとそれはノイシシ似にぶつかり地面へとコロコロと落ちる。

 そして石が飛んで来た方へとノイシシ似は顔を向ける。

 このノイシシ似の横幅の大きさは、ロッシーが両手を広げた長さの2倍はあり、全体的な大きさはかなり大きい。


 それがこちらを向いているというのに、ロッシーは茂みから飛び出しノイシシ似に向かって一直線に走る。

 ノイシシ似はその存在に気付き、戦闘態勢へと入る。

 頭を下げて牙が相手に当たるよう角度を調整し、こちらも一直線にロッシー目掛けて走って行く。

 3メートル、2メートル、1メートル…距離は詰まって行きノイシシ似の牙がロッシーにぶつかろうした時、ロッシーはその2本の牙を両手で掴み叫ぶ。


「人間、なめんなあぁぁぁぁぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」


 そのままノイシシ似の下へ滑り込み腹に足を当てて、地面に寝転び後ろへその巨体を投げるっ!

 ブシュルルルッと鳴きながら、後方にあった大きな岩へその巨体を叩きつけられる。岩の尖った部分が身体に刺さり、血が岩から地面へと広がる。

 まだ息のあるノイシシ似の頭に手刀を叩き込むと、ノイシシ似は静かになった。


 ノイシシ似の皮を、岩で石を削って尖らせた物で剥いで近くの川で洗った。それを肩から引っ掛けて、肉の塊を肩に担いで、自作の葉っぱ袋を反対側の手で持って、歩き出す。


 夕刻の空に煙が上がっているのが見える。

 森の外からでロッシーが来た方向だ。

 恐らくヒックとフォルが野宿の為に火をおこしているのだろう。


 大荷物を抱えたロッシーだったが適度な疲れと、家での生活を疑似体験出来たのでストレスというか、悩んでた事が少し吹っ飛んで気持ちがスッキリしていた。

 あとは本があれば、、、完璧なのにな。。。とは思う。


「おっ?!ロッシー!どこ行ってたんだよ!心配したんだぞ!!」

 心配したと言いながら笑顔で火が消えないように様子を見ているヒック

「な、なんなのよ、それ、、この辺はずっと森よ?!そんな物どっから持って来たのよ?!」

 とロッシーが抱えてる大荷物を見て驚くフォル。


 2人の反応の対応は特にせず

 フォルが持っていた、緊急野戦用魔導キャンプセットの中に鍋が入っていたという事で、黙々と調理に取り掛かるロッシー。

 岩で作られたナイフを見て、ヒックとフォルは一瞬ギョッとした。


「出来たわよ。ノイシシ似鍋…」

 味見をするとなかなか美味しかったので大丈夫だろう。

 そう思ってロッシーは1人で黙々とディナーを済ませて、うるさい2人を無視して耳をふさいで寝たのだった。。。


「帰って…本が…読みたい…」


 と小声で呟きながら。


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