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20歳(大樹の秘密2)

うーん、どうしよう。何をどのくらい買えばいいのだろうか・・・。


みどりが自室で食べ物と向き合っている間、大樹はスーパーで食べ物と向き合っていた。


近いからと最初に向かったスーパーの惣菜はほとんど売り切れで、5個入りの餃子1パックしか手に入れることができず、惣菜を求めスーパーをハシゴし、今に至るわけである。


みどりさんに十分な量の夕食って・・・はたしてどのくらいの量を買っていけばいいのだろう? 足りなすぎて幻滅されるのは嫌だし、多すぎて怒られるのも嫌だったが、常人離れしているであろうみどりさんの食事量は、皆目見当もつかなかった。


遠い記憶の彼方、最後に残っているみどりさんの記憶は、たしか給食の牛乳を、25本飲みきった日のものだ。さっき会ったときのお腹の膨らみは、おそらくあの頃と同じくらいだが、みどりさんはまだまだ余裕そうだった。あれから10年近くの間、ずっと「自由研究」を続けていたなら、今のみどりさんのお腹は、どこまで大きくなれるんだろう? そもそも人間の胃袋は、訓練したらどこまで大きくなるものなんだろう? いくらみどりさんだって、人間だもの。際限なく食べられるわけじゃなく、どこかでお腹はいっぱいになるはずだ。 問題はそれがいつかということと、大樹の所持金が足りるかということなのであった。


どこのスーパーも閉店間際でそれほど惣菜は残っていない。大樹は2件目のスーパーで、ゴーヤチャンプルとお好み焼き、ひじきの煮物と焼き鳥5本、コロッケ4コを購入した。食べ合わせがよいとは言えなそうだが、背に腹は代えられないだろう。

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