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仮装巡洋艦(2)

……………………


 王国海軍仮装巡洋艦コメット。


 武装は口径15センチ単装砲6門に7.7×56ミリ機銃1門と爆雷数十発という実に簡素な武装だ。武装も、装甲も、船の構造も、本物の巡洋艦と戦ったらまず勝ち目はない。


 だが、非武装のノルトマルク号にとっては多大な脅威である。


「これより敵の仮装巡洋艦を撃破する」


 クラウスは船室のひとつにこのノルトマルク号の船員とローゼたちを集めて、そう宣言した。


「撃破する!? こちらには何の武装もないんですよ!? 下手なことをしたら、撃沈されてしまう!」


 ノルトマルク号の船員がそう叫ぶ。


「武器はある。積み込んだのを見たはずだ」

「積み込んだはずの武器……? まさか……」


 クラウスがそんな船員に向けて悠然と告げるのに、船員がハッと何かに気づいた表情を浮かべた。


「そのまさか、だ。魔装騎士を使う。魔装騎士を使って、敵の仮装巡洋艦を撃破する。ローゼ、武装は既に使用可能だな?」

「弾薬は搭載した。一応はやり合える」


 クラウスの仮装巡洋艦を撃破するための手とは、魔装騎士を使って、敵を撃破するということだった。


 魔装騎士は船内で移動しないように固定され、武器弾薬も誘爆を恐れて離れて保存されている。だが、クラウスはローゼとヘルマの機体の拘束を解き、武器弾薬を装填させた。


「で、でもどうやって? 船内から外にでるには後部の乗り下ろし口を開かなければならない。そんなことをしたら、仮装巡洋艦に気づかれて、ハチの巣にされちまうよ」


 フェリーであるノルトマルク号から出入りするには、後部の乗り下ろし口を開き、そこから外にでなければならない。他に外に出る手段はない。船内の上部構造に登れるのは人間だけだ。


「手はある。ちょっとした損害を覚悟してやればいい。それから、歩兵と魔装騎士の連携を以ってしてな」


 クラウスはそう告げて、作戦を実行することになるヘルマとローゼに対して、自分の作戦を説明した。ローゼは納得したように静かに頷き、ヘルマは興奮して鼻息を荒くしている。


「それから船を沈めるのに適切な場所ってのはどこだ?」

「そ、そりゃあ、機関部だろう。機関部は大抵喫水線下にあるし、機関部がやられれば排水も注水もできなくなる」


 説明を終えたクラウスが船員に尋ねるのに、船員は何が進んでいるのかよく分からないままにそう答える。


 この男は何をしようとしているんだ?


「それは結構だな。それで、相手の仮装巡洋艦の機関部の場所は分かるか」

「大よその位置は。船体後方だろう」


 再びクラウスが尋ねるのに、船員が返す。


「決まりだ。第1目標は相手の武装。第2目標は相手の機関部。敵を無力化し、撃沈することでこの急場を乗り切る」


 そして、クラウスは堂々と宣言した。


「このまま拿捕されれば、新型魔装騎士は全て失われ、俺たちは捕虜として王国の刑務所に送られる。それだけは御免だ。なんとしてもこの場を突破し、勝利を手にするぞ。いいか?」

「応っ!」


 ここでこのまま仮装巡洋艦にノルトマルク号が拿捕されてしまえば、貴重な新型魔装騎士が失われ、クラウスたちは捕虜として王国の劣悪な植民地の刑務所に送られるだろう。捕虜交換は数年おきに行われているが、解放されるまでには数十年かかると言われる。


 クラウスは魔装騎士を失うつもりはなかったし、捕虜になるつもりもなかった。


 彼は勝利するつもりだ。この海という場所を舞台にしても。


……………………


……………………


 回答期限が刻々と迫る中で、仮装巡洋艦コメットの口径15センチ単装砲の砲口はノルトマルク号に向けられていた。


「よろしかったのでしょうか、艦長?」


 コメットの艦橋で副長がそう尋ねる。


「構わん。共和国植民地軍とは既に戦争状態にあった。ここが列強の海域で、あれが共和国の正規軍だったならば問題にもなっただろうが、あれは植民地軍で、ここは植民地の海だ。どのような争いが起きようとも“世界大戦”には繋がらないだろう」


 艦長はそう告げて、フンと鼻を鳴らした。


「ですが、海軍が動くというのは……」


 副長は何か言いたげにそう告げる。


 これまでの植民地戦争では海軍は動かなかった。動くのはあくまで植民地軍という陸軍だけで、正規軍である海軍は動かなかった。


 それは戦争が植民地の外まで雪崩のように拡大することを恐れてのことだ。海軍がひとつの海域で動くならば、それを阻止するために別の海域で敵の海軍が活動を始め、次々に戦線が広がり、最終的には海軍の拠点を攻撃しようと列強の本土攻撃が行われかねないからだ。


 故に共和国も、王国も、帝国も、暗黙の了解として植民地戦争において海軍の行動に制約を課していた。戦争が植民地の外に溢れだし、列強が恐れる世界大戦が勃発するのを防ぐために。


 だが、今回王国は海軍を部分的に動員した。


「アナトリア。そこに奴らを向かわせてはならん。あそこは我らがアルビオン王国が手に入れるのだ。腐った共和主義者たちの手には何も渡さぬ」


 艦長はそう告げて、睨むようにノルトマルク号に視線を向ける。


 王国が海軍の動員に踏み切ったのは、それだけアナトリア地域を重視しているからだ。あそこは世界大戦の可能性のある海軍の動員を実行しようとも、手に入れなければならない土地なのだ。


 王国がトルコとシリア、イスラエル付近に等しい──アナトリア地域を手に入れるならば、王国は東方植民地までの海路を繋ぐ大運河が存在するエジプトに等しい──ミスライムへの完全な緩衝地帯を手に入れられる。逆に共和国か帝国がアナトリアを手にすると大運河は脅威に晒される。


 そして、王国がアナトリアを手に入れれば、そこに眠っている膨大なエーテリウムは王国のものとなる。既に試掘は行われ、過去最大規模のエーテリウム鉱山がアナトリア中部に存在するのが確認されている。


 また、共和国及び帝国と国境を接するアナトリアを王国が手に入れるならば、彼らは軍事的な圧力を両国にかけることが可能になる。共和国も、帝国も、本国軍を増強する必要性に迫られ、植民地軍は間接的に弱体化するだろう。


 そのような様々な理由から王国はアナトリアを手に入れると決定した。


 そして、海軍の行動もそのような決定に影響されている。


 共和国植民地軍は主力をトランスファール共和国に置いている。彼らが南方で有するもっとも資源豊富で価値のある植民地に大部隊を駐留させている。


 そこからアナトリア地域に向かうには、鉄道では移動できない。途中の植民地は王国が押さえており、彼らは自分たちの鉄道を敷設できずにいた。


 よって、王国は共和国植民地軍が海路でまずはアラビア半島に等しい──サウードを目指し、そこからアナトリアに向かうだろうと予想した。そして、その予想は正しく、完全に的中した。


 王国は共和国植民地軍の増援を防ぐために仮装巡洋艦8隻を動員し、この海域に展開させた。コメットも海軍本部からの命令で、この海域での監視及び阻止活動を行っていたのだ。


 何故、正規の軍艦ではなく、仮装巡洋艦かと言えば、王国は海軍を動員していながら、やはり世界大戦を恐れているからだ。


 共和国に対して正規の軍艦を展開し、共和国海軍と交戦すれば、それは植民地軍同士の植民地戦争ではなく、疑う余地もない正面戦争だ。


 軍艦が1隻でも撃沈されようものなら、王国も、共和国も、市民たちが憎むべき敵への戦争を求め、全ての列強首脳部が恐れている世界大戦が勃発することとなる。


 それだけは避けたい。そのために海軍は正規の軍艦ではなく、仮装巡洋艦を展開したのだ。仮装巡洋艦ならば、撃沈されても戦争を求めるほどの世論は生まれないだろうし、何より目標としている共和国植民地軍の輸送艦を相手にするなら仮装巡洋艦程度でいい。最小限度の戦力だ。


 世論を刺激せず、かつ共和国植民地軍の行動を妨害する。それで選ばれたのが、この仮装巡洋艦を使った作戦だった。


 仮装巡洋艦を使った作戦の意味は、これ以外にも、仮装巡洋艦の方が相手の油断を生み、襲撃を容易にするというものがあったが、主だった理由は前述の通りだ。


「共和国の船からはまだ返事は来ないのか?」

「通信機を破壊されて動揺しているのでしょう。それか中にいる植民地軍の兵士が船員に徹底抗戦を強いているかです」


 既にトランスファール共和国の海軍基地へのエーテル通信を行おうとしたために、ノルトマルク号の通信アンテナは破壊されていた。


「時間になったら機関部を砲撃して、航行不能にした上で撃沈する。まあ、我々も鬼ではない。退船する時間ぐらいは与えてやろう」

「ですが、それからはどうするのですか? 捕虜に?」


 艦長が淡々と告げるのに、副長が尋ねた。


「将校数名と民間人の船員は全て捕虜にするが、それ以外は救難ボートに放置だ。この艦も武装を積むのに無理をして、搭載できる人員と物資は少ないからな」


 ここはトランスファール共和国から遠く離れた沖合だ。こんなところで救難ボートに放置されたら、生きては帰れないことは間違いない。飢えと渇きによって死に果てるだろう。


「どうせ植民地軍なんぞに入るのは社会の屑だ。植民地戦争では腐るほど兵士が死んでいるが、そのことで世界大戦は起きていない。何の問題もないだろう」

「些か非人道的かと思いますが……」


 艦長が小さく笑ってそう告げるのに、副長が渋い表情を浮かべる。


「人道的な戦争など数世紀も昔に終わった。今は国家が生き残るための、生存闘争の時代だ。生き残るためならばあらゆることが許される。それが進化という高みを導くのだからな」


 社会進化論は列強の間で流行の思想だった。力ある文明が生き残り、他は淘汰されるのだという思想は列強による植民地支配を正当化し、列強が植民地を巡って争うことも正当化している。


「さて、回答時間だが」

「艦長、手旗信号です」


 そして、時間がコメットの艦長が指定した時刻になると、ノルトマルク号に目を光らせていた見張りの水兵が声を上げた。


「何といっている」

「“総員下船する。救助を求める。”とのことです」


 ノルトマルク号から送られてきたのは拿捕を受け入れる信号だった。自分たちは下船するので、船は沈めても構わない。その代わり救助してくれとのことだ。


「よろしい。下船が行われるまで──」


 艦長がノルトマルク号の回答に満足したように頷いたときだった。


 凄まじい轟音が響き、コメットの艦体が激しく揺さぶられた。


「な、何事だっ!?」

「分りません!」


 突然の轟音と揺れに艦長が叫ぶが、誰もが何が起きたのかを理解できずにいる。


「被害報告!」

『第3砲塔大破、炎上中! 弾薬に誘爆して、消火は困難です!』


 艦長が軍人として叩き込まれた感覚から、何よりも自分の艦の状況を把握しようとしようとするのに、エーテル通信機に爆発音が混じった返信が返ってきた。エーテル通信機のクリスタルには炎上する第3砲塔と負傷した水兵たちの姿が映っている。


「攻撃か。どこからだ? 周辺に共和国海軍がいるのか?」

「いいえ、艦長! 船体です! 奴ら船体の中から砲撃をしています!」


 艦長が険しい表情で呟くのに、副長がそう叫び、ノルトマルク号を指差した。


 次の瞬間、ノルトマルク号の船体の一部が鈍い音を立てて爆ぜ、再びコメットが轟音と共に揺さぶられた。


「馬鹿な。連中、正気か。船体内から攻撃するなんて……」

「艦長、攻撃命令を! 第2砲塔もやられました! このままじゃ右舷の砲塔は全滅します!」


 艦長が唖然とする中、副長が叫ぶが、手遅れだった。


 先ほどの攻撃から間髪容れずに、ノルトマルク号の船体に新たな穴が開き、そこを抜けてきた口径75ミリの徹甲弾がコメットがノルトマルク号に向けている右舷に唯一残っていた第1砲塔を吹き飛ばした。


 コメットの艦体は砲弾の誘爆で轟々と黒煙を上げ、艦上を火達磨になった水兵たちが走り回り、何名かは海に飛び込む道を選んでいた。


「全弾命中だ。よくやった、ローゼ、ヘルマ」


 その様子をノルトマルク号の側から見ている男がひとり。


 クラウスだ。クラウスが双眼鏡を手に、炎上するコメットを眺めていた。


「次は機関部だ。右に3目盛り、下に5目盛り。ローゼ、やれ」

『了解』


 クラウスはコメットの艦体を双眼鏡で監視しながら、ノルトマルク号の船内で魔装騎士に搭乗し、装甲猟兵用の長砲身口径75ミリ突撃砲を構えているローゼに向けて指示を出す。


 再び鈍い金属音と共にノルトマルク号の船体に穴が開き、コメットに向けて徹甲弾が叩き込まれる。狙いは僅かに機関部を逸れたが、砲弾は喫水線下に命中し、コメットは浸水を起こし、艦が傾斜を始めた。


「修正射撃。右に1目盛り、上下そのまま」

『次は当てるわ』


 分ると思うが、船内にいるローゼたちからは船の外の様子はまるで見えない。彼女の人工感覚器が拾っている情報は薄暗い船内の様子と、開いた穴からほんの僅かに見える外の光景だけだ。


 それでもローゼたちがコメットに命中弾を出しているのは、クラウスが観測班として、外で指示を出しているからだ。


 クラウスは船内の魔装騎士の位置と砲身の向きを把握し、それから自分は船外が見渡せる艦橋に出て、ローゼとヘルマの2名に砲撃の指示を出していた。


 驚くべき離れ業だ。揺れる海上で、まるで見えない味方の姿と砲の向きを調整し、敵に命中弾を与えるのは並大抵のことではできることではない。


 だが、クラウスはやり遂げた。彼の有する空間把握能力の高さを活かし、この目隠し射撃をほぼ完璧に実現した。


 この砲撃でコメットはノルトマルク号にすぐに向けられる兵装を全て喪失し、更には浸水を始めている。先ほどまでは非武装の輸送船と、武装した仮装巡洋艦という立場だったのが完全に逆転した。


『砲撃』


 ローゼのぶっきらぼうな声が響き、再びノルトマルク号の船体が破れ、砲弾がコメットに命中する。今度は完全に機関部を捉えたようで、秘封機関アルカナ・リアクターが暴発する爆発が巻き起こり、コメットの艦体後部に大穴が開いた。


「敵艦、傾斜! 沈みます!」


 コメットは機関部がやられたことで航行不能になり、更には機関部の暴発によって大きく浸水し、艦が大きく傾斜を始めていた。元が商船なだけあって、ダメージコントロールにも限界があり、コメットはなす術もなく、沈んでいく。


「何とかやり遂げたのか……」


 ノルトマルク号の船長は額に伝った汗を拭った。


 一歩間違えば、クラウスたちの攻撃は失敗し、攻撃に怒ったコメットからの砲撃で、下船する時間も与えられずに撃沈されていたかと思うと、かなりの緊張であった。


「問題ないと言っただろう。俺たちは勝利する。どんな状況においても、だ」


 クラウスはそう告げながら、ヘルマに向けて新たな砲撃の指示を出した。


 狙いはエーテル通信のためのアンテナであり、沈み行くコメットは通信機能をも喪失した。


『兄貴! やったッスね! 大勝利ッス!』

「ああ。俺は勝負には勝つんだよ」


 携行型のエーテル通信機からヘルマの愉快そうな声が響き、クラウスは転覆するコメットから水兵たちが投げ出されている様子を見て、ニイッと笑った。


「あの水兵たちはどうしますか?」

「無視だ。相手は仮装巡洋艦という卑劣な手で攻撃を仕掛けてきた相手だ。救助する必要などない。俺の部隊には捕虜の面倒を見るような余裕もないしな」


 投げ出され、海で溺れまいと必死に足掻くコメットの水兵たちを、クラウスは見捨てた。彼の部隊には捕虜を管理するような余裕はなく、船内で反乱を起こされでもしたら面倒ごとが増えるのが理由だ。


「なんとも言えないな。これが戦争か……」


 民間の商船の船長であるノルトマルク号の船長はそう呟き、転覆したコメットをそのままに本来の航路での航行を再開した。


 完全に艦が転覆し、エーテル通信機能を失ったコメットの水兵たちが海に投げ出されたまま救助されることなく、そのまま溺れ死んだ。あの艦長も、艦と共に運命を共にして、戦死した。


 コメットの船員は300名弱。それらは二度と祖国の地を踏むことはなかった。


「さて、問題があるな」


 戦闘が終結したノルトマルク号の船内で、クラウスが魔装騎士を見上げる。


「必要だったとは言えど、バカスカと穴を開けまくったおかげで、潮風が入り込むことになった。天候によっては海水も入り込んでくるだろう」


 船内からの砲撃で、ノルトマルク号の船体にはいくつかの穴が穿たれている。


 そこからは塩分を含んだ潮風が入り込み、天候が悪化するならば、海水が浸入してくることだろう。


「整備の点で問題になると思うが、どうだろうか、ハント特務中尉」


 クラウスが心配していたのは、潮風や海水が、魔装騎士に影響を及ぼし、いざサウードに到着したときに、全面的に整備をやり直さなければならないということだった。クラウスたちは一刻も早く、アナトリア地域を目指す必要があり、余計な時間は使えない。


「魔装騎士に潮風などはほとんど影響しません。何せ、人工筋肉マスキュラー・ドライブ生体装甲リビング・アーマーも生きた部品ですから。多少は影響するでしょうが、無視できる範囲内です」


 魔装騎士はひとつの機械というよりも、ひとつの生物だ。生物が潮風に晒されても問題なく動けるように、魔装騎士も潮風や海水を浴びても、問題なく動くことが可能である。


「問題になるのは魔道式演算機ウィズ・システム秘封機関アルカナ・リアクターですね。こいつばかりは機械製品なので潮風などの影響を受けないように保護しておく必要があります」

「それはどれくらいかかる?」


 魔装騎士で生物由来、または生きているパーツ以外のものは、魔装騎士の頭脳である魔道式演算機と秘封機関だ。これは純粋な工業製品であり、潮風などの影響を受けて、動作不良を起こす恐れがあった。


「長くて6時間。短くて3時間で終わらせられますよ」

「結構だ。すぐにかかってくれ。サウードに着いたらすぐに戦闘可能な状態にしておきたい。頼んだぞ」


 フーゴは大よその見積もりを告げ、クラウスは魔装騎士の整備については専門家に一任した。


 この船旅の中でフーゴたちは魔装騎士の魔道式演算機と秘封機関を潮風と海水から防護できる措置を施し、その間にも着々と輸送船は目的地であるサウードに向かい、遂にトランスファール共和国を出発してから数週間後、ヴェアヴォルフ戦闘団はサウードに到着したのだった。


……………………

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