強制女装
やっと女装が出てきました。
学校がある時は準備運動と体力作りを兼ねて、ラジオ体操をしてから学校の外周を4週。
ウォームアップの後は30分ストレッチをしている。
クラスの連中からは「軽音部がトレーニングしてるのは初めて見た」と言われる始末だった。
……たまにその連中の後ろから山田のジトッとした目線を感じることはあったけど。
ある日の放課後、誰もいなくなった教室で突然山田が近づいてきて折りたたまれた紙を出した。
「あのさ、アンタの名前ってどう書くんだっけ?」
「は? いきなりだな」
書こうとして違和感を覚える。
書く振りをして紙を奪い後ろを向き、たたまれたそれを開いた。
「……入部届?」
「チッ、バレた」
「……」
「バレたからには仕方ないね。 アンタ、ダンス部に入ってアタシと組みなよ」
山田の目はあくまでも真剣である。
真剣ならこちらも真剣で返す。
「僕はプロデューサー志望だ」
「プロデューサー、大きく出たね」
「そう言うわけで組めない」
山田はニヤリとする。
「プロデューサーと言っても、実績がないと厳しくない?」
「下積みからでもやるさ」
「アタシも外部でやってるけどさ、アンタとやりたいと思ったんだよね」
「……僕が目指すのは完全なアイドル、それに昔から男女一緒グループはマイナスしか無いってわかるだろ?」
「だからこれを使うの」
山田が紙袋から何かの布を取り出し、広げる。
……女物の衣装。
「アンタが着るんだよ」
答える間もなく山田に服を剥かれてしまう。
あーれー!犯されるううううう!
抵抗もむなしく僕は着替えさせられてしまった。
何かウィッグ的なものも被されている
「ちょっとそのままね」
そう言われて放心したまま座っていた。
きっと僕はレ○プ目になっていただろう。
おまけに無理矢理メイクをさせられて鏡を見せられるという暴虐ぶり……。
「ん? あれ? 割と……」
「もっとちゃんとメイクできる子いるから、眉毛はそっちでいじって貰おう」
「ちょっと待って、いじられる前提なの?」
「アンタ背も低いし肩幅も狭いし、おまけに女顔だしイケルってwwww」
こうして僕は無理矢理女装させられてしまった。
もうお嫁に行けない……。