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文化祭準備

僕はユウキ先輩が教えてくれたボイストレーニング教室に伺い、グループレッスンを受けることにした。

個人レッスンでは毎月受けると正直言って懐事情により通えなくなってしまうからだ。

……月5000円ならまあ、お小遣いの範疇であるので問題は無い。

バイトを増やす必要も無いしね。


ユウキ先輩が個人的に教えてくれると言ってくれたので甘える事になったけど、山田が千家さんと一緒にレッスンを受けたいと言ったために三人でお世話になることになった。

正直言うと山田がボイストレーニングに興味を示してくれたことはとてもうれしい。

ダンスだけではなく、歌も両立してくれたらグループの力が相当上がるだろうから。


そんなこともあり、今のところ僕たちは順調である。

……ん? そういえば。

僕たちのグループには名前がまだついていないのだ。

文化祭までにできるかは別として考えておかないといけないな。



――――――


いよいよ文化祭まで二週間を切った。

僕たちのクラスの出し物は流行に乗ってメイド喫茶店になってしまった。

以前やったときはしょうもない出し物で終わっていた記憶があるけど、何かの変化で出し物が変わってしまったのだろうか。

僕の担当は食材仕入れ担当になった――仕入れと言ってもレトルト物位しか使えないので買ってくるだけの仕事だ。


おまけに校舎内なので火も使えないときた。

あらかじめ家庭科室で多めに用意したお湯を使いクーラーボックスで保温しつつ、IHで加熱専用鍋を作り暖めて出す事になる。

あとは電子レンジを一台、このくらいが限界である。


内装はあえて懲りすぎることもなく、厨房と客席をしっかり分けるのみだ。

あえて多くのメイド喫茶的な安い内装と言い換えても良いかもしれない。

……僕としては本格的なコンセプト喫茶店の方が好みなのだけども、そこは適材適所。

学園祭のノリもひとつのメイドの喫茶の魅力でもあるのだから。



文化祭は初日が学校内のみ、二日目は外部の方も参加可能になる。

昔参加したときはそれほど繁盛していたイメージはないので、今回もそれなりに終わるだろう。

役目はこなしつつ本命に力を入れることもできる、素晴らしいじゃないか。

予算とメニューが決まったのでレトルト食品の購入数を決め、近所のスーパーに発注を済ませた。

重量は結構かさむのだけど、地元のよしみで学校まで配達してくれる事になったので随分楽だ。

あとは文化祭本番までクラスの方はやることが無さそうだ。

僕たちはボーカルトレーニングも練習に織り込み、三人全員が歌えるように練習をした。

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