街頭1
自転車の二人乗りはダメですよ
「なー二人とも。 今日は行きたいところがあるからついてきてよ」
体育祭も終わり、ダンスコンテスト予選まであと半月を切った。
いつも通り放課後のウォーミングアップが終了した段階で、山田からの提案。。
突然すぎてよく分からないのだけども何を聞いても「いいから付いてきて」の一点張りである。
詳細が分からないのであるが、外練習用のジャージとウィッグしてマスクは持って来いと注文は多いのがちょっと癪にさわる。
体力底上げプランを中断してまでやるって言うんだから、意味はあるんだろう。
僕はウイッグをしてから、薄手のパーカーのフードを被る。
自転車が必要だというので神社まで行くことになり、千家さんを後ろに乗せて自転車で向かった。
山田の自転車カゴにはいつも使っているCDプレイヤーが乗っている。
「どこに行くの?」
「K市の駅。 何をやるかはついてからのお楽しみ」
その後言葉数も少なく、K市の駅までの10kmほどの距離を三人で移動した。
――――――
「この建物何でしょうか?」
K市の西口側には大きな建物が完成間近になっている。
そういえば開業は今年だっけか。
「ここは確か大型ショッピングモールが出来るはずだよ」
「そうなのですか」
「へー、アタシもよく知らなかった」
僕たちは西口に仮設置されている駐輪場に自転車を止め、駅に向かって歩き出した。
この辺りに自転車を置いておくと速攻で違法駐車で持って行かれるので注意が必要だ。
僕たちは階段を上り駅構内を通り抜け東口の階段を下る。
更に下へ向かう地下モールへの階段も有るのだが、そこはスルーして階段脇の花壇脇まで来た。
「この辺りかな」
「?」
山田は足を止め、地面にCDプレイヤーを置いた。
「山田先輩、ここで何をするんですか?」
「踊るんだよ、ここで」
「ええっ!?」
僕と千家さんの声がハモる。
まだ16時位であるが、駅周辺と言うこともあり買い物客や生徒達が多く、ポツポツとサラリーマンも歩いている。
……なるほど、何となく山田の考えていることが分かった。
千家さんの方を向くとどうやら考えていることは一緒みたいだ、目が合って頷いた。
「でさ、今日の目的なんだけど」
「分かったから曲の順番どうするの」
「田中先輩、そのあたりは臨機応変で構わないと思います。 前奏で準備して|場見((バミ))は下のブロックを目印にしましょう」
山田は少しぶすっとしている。
「あーもう少しは慌てなさいよアンタら。 初めてこういうとこでやるんだからさ」
「私、お祭の時に巫女をやってますので……」
「僕はまあ、何というか大丈夫だし」
「ちぇ、ダンスの先輩としてアタシの度胸の良さを見せてやろうと思ったのにさ」
気がつけば周りに人がちらほらと集まってきている。
何もしていないというのに人が集まるのは可愛いJKが二人もいるからだろうな。
「よし、やるよ」
山田がCDプレイヤーのスイッチを入れ、僕たちはお辞儀してダンスを始めた。
もう体は温まっている、不足は無い。
最初に神社で僕が踊った今は最新のアイドルソングが流れ出す
曲が流れはじめると、何も考えずに体が動き始めた。
2500PV、700ユニーク達成しました。
後のこり1日でギリギリでしたが目標達成できました。
沢山読んで貰えてうれしいです。




