表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春注意報  作者: 丸平文輝
1/1

プロローグ

初投稿です

この作品は所々で“いじめ”について描写されますのであまり好きではないという方は閲覧をオススメしません

ですが少しでも気になった方や読んで下さった方、ありがとうございます!

面白いものにできるよう頑張りたいと思います

「人生に満足のいく結果なぞ存在しない」

こいつは俺の持論である、何も哲学的な話をしようとするわけでもない

高校入学を果たして感じ得た悟りというものかもしれない

いや、前言撤回する

正しくは“俺の人生は後悔しか存在しない”だろう

さて時節は受け付け五月それも中旬、四月に簡単な自己紹介を経て些末なレクリエーションを通しまみなそれぞれのグループを作り出した頃合いだ

俺はと言うと中学の時の経験を活かしに活かし過ぎた結果、世間で最近流行っている『ぼっち』というものになってしまった

「だよねー、じゃあさ」

「いやぁやばいっしょ、マジ神だわー」

机に突っ伏し寝たフリをして周囲の音を聞いているとクラスの男女が騒いでいるのが聞こえる

黙れ馬鹿どもヤバイのはお前の頭だ、マジ紙だわ

~♪~♪

そうして怠惰にそう青春と呼ばれるそれを実に無駄に過ごして昼休みが訪れた

……だったはずなのだが


「うん、じゃあ放課後に」

「りょーかい」


何て事はない

昼休みに女子に少し話し掛けられただけだ

それでリア充とか突っ込んだ奴、テメェ等全員前に出ろ

クラスという名の組織に存在し一度も誰からも話し掛けられないということはまず有り得ない

理由は幾つか有るだろうが取り敢えず二つだけ明かすとするなら

一つ、教師が仕組むから

二つ、今が一年目だから

この二つだ

一つ目の理由の捕捉だが我が校ではこの時期に二泊三日の宿泊訓練を行う

俺は結局余り物として残り、既に出来ていたグループへと組み込まれる事となった

通過儀礼だ、もう慣れている

更にこのグループ内で役割を分担する

その際に男女一つのペアで役割を請け負うわけだ

リーダーと副リーダーを除き、基本は二人で請け負うのだがリーダーと副リーダーは行動時間ややらないといけないことが似てる辺り一つの役割といえる

先程、俺に話し掛けて来た女の子はそのことで一緒に話していたに過ぎない

副リーダーという立場にも関わらずリーダーである俺よりも懸命に働くそいつが「今日の放課後に各グループのリーダー、副リーダーで話し合いがあるから帰宅せず残っているように」という事を報告してくれただけである

ぼっちである俺がこの役割を選んだのは面倒だから誰もやりたがらないという事と自由時間が潰れる事によって起きるクラスメイトと話す時間の抹消を獲得するために他ならない


「あたし、瀬戸優花(セト ユカ)。改めてよろしくね!!一緒に雑務こなしてさっさとこのイベントクリアしちゃおう、ん…もしかして九重(ココノエ)君とフラグ立っちゃったり?」

九重というのは俺の名字である

九重和也(ココノエ カズヤ)、そうだな。こんな面倒な作業してる間に他の奴はどんどん仲良くなる……ただの拷問だよ、後半スルーで」

この瀬戸という女は実に奇抜なもので自分の趣味というものを隠そうとしない

結構ディープなオタクであるためクラスから浮いている

そして俺は隠れオタク、聞かれてないから答えてないだけで意図的に隠してるわけじゃない

うん、隠してるゴメンナサイ

九重「お前さ、見た目可愛くて性格も明るいのにオタクって事さえ隠せばリア充組に入れただろ。勿体ねえなあ、今からでもやり直したら?」

瀬戸「だが断る、あたしさー。これでも中学ん時はオタク隠してたんだよ?でもさ、卒業して思ったんだ、すげーつまんないなって。自分じゃない自分を演じて作れた友達ってさ、あたしが演じてるあたしなわけでしょ?それ、疲れるじゃん。あたしも友達も」

こいつは知らないだろう

クラスは違えど俺とこいつは俺と同じ中学に通ってたということを、当然と言えば当然だ

俺は中一の頃に苛められ、一切学校に行かずに中二から中三にかけて突然病気にかかり、リハビリやら何やらで唯一学校にきちんと通ったのは中一の最初の頃と卒業式のみ

クラスの奴の「こいつ誰だっけ」な瞳は今でも忘れない

九重「仮初めの友人よりも本当の友達を、ね。んで、今は楽しいのか?」

瀬戸「そーそー、あたしはこうだ!!文句あるなら来るな、興味あるなら着いてこいみたいなね?んー、微妙なラインですな。現在(イマ)は楽しいよ?充実はしてないけど。家に帰ったら『まりまるっ』やるし、ゆいちゃん待ってろよ!」

九重「あー、あれ泣きの要素もあって良かったよなって、それ18禁のゲームじゃん、お前なにやってんの親泣くぞ」

瀬戸「お前こそ何で知ってんの親泣くぞ」

九重「…………」

瀬戸「ぷっ……」

俺の沈黙に瀬戸の笑い声、俺もつられて笑い始めいつの間にか爆笑していた

だが悲しきかな

これは友達という関係ではない

どちらかといえばぼっち同士の集まり、この宿泊訓練が終われば消えてしまう間柄だろう

だがそれでも

長い人生で見ればこの刹那ともいえる一時に“楽しい”と思ってしまったのは、永遠に続けばいいと考えてしまったのは俺の弱さなのだろうか

そう考えて、互いに帰路についた

作者です

いやはや初投稿のせいもあり、うまくできてるのか非常に不安で感想は良いものも悪いものも受け付けます!!

それを励みにしていきたいな、と初心者ながら思いまして……更新はあまり早くないかもしれません

ですが、やる以上はきちんと完結させたいと思います

この作品は何と言いますか私の実体験も混ぜ混ぜしておりまして、共感できる方とかいらっしゃったらお仲間ですね!

では、これで失礼したいと思います

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ